【和菓子⑥-1「和菓子の歴史まとめ」】もっと知りたい和菓子の歴史!昔はどんなお菓子を食べていたのか?

 1年を通して食べられる和菓子

和菓子の歴史を時代別に遡ります。




縄文時代・弥生時代・古墳時代頃の菓子 ~592年頃

木の実・果物

古代の菓子は、「木の実」や「果物」のことでした。

空腹を感じると自生している「木の実(古能美)」や「果物(久多毛能)」を食べていました。この間食が、わが国「菓子」の出現につながると考えられています。

はじめは、自生しているものを生のままを食べていましたが、後に、乾燥させて保存しながら食べるようになりました。

「木の実」としてはほかにも、椚(くぬぎ)や楢の実(ならのみ・どんぐりのこと)などを食べようとしましたが、アクが強くて食べることができず、粉砕して水に晒してアクを抜くということをするようになります。

更に、木の実のアクを抜いて粉状にしたものを、粥に入れて食べたり、丸めて茹でて食べるようになりました。これらが、団子の始まりとされます。

飛鳥時代・奈良時代頃の菓子 592年~794年頃

「唐菓子」と「果餅」

630年から838年までの約200年もの間、唐(当時の中国)に19回も派遣された「遣唐使」。

その遣唐使の方たちが持ち帰ったものの中にあった唐のお菓子「唐菓子/唐果物(からくだもの)」と「果餅(かへい)」。

米の粉や小麦粉をこねて形作り、油で揚げたような、餅や団子といった類のものは、現在の日本の菓子に影響のあったものも多かったのではないでしょうか。

「和菓子⑥-2唐菓子/唐果物(からくだもの)と果餅(かへい)」についてはこちら ↓↓↓

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干菓子の前進「粔籹(こめ・きょじょ)」

奈良時代に、中国から伝わった唐菓子のひとつで、日本最古の菓子とも言われています。

この「粔籹(こめ・きょじょ)」が元となり、「干菓子」ができたとされます。

「粔籹(こめ・きょじょ)」とは、現在でいうと、もち米や粟を蒸して乾かし、炒ったもの(おこし種)を、水飴や砂糖で固めた「おこし」のようなものです。

「餅」の誕生

餅は、粘りがあるので、黏気(ねばりけ)に通じ、黏飯(もちいい)の省略から「餅(もち)」と言われるのではないかとのことです。古くは「毛知比(もちひ)」「持ち飯(もちい)」とも記されます。

『豊後国風土記(ぶんごのくにふどき)』(奈良時代初期編纂)に、「明け方に白鳥が北から飛んできて、人々が見ていると白鳥はたちまち餅と化した」という逸話があり、当時の人々にとって餅が神聖かつ霊的なものであったことがうかがえます。

下記、『倭名類聚抄(わみょうるいじしょう)』(931~938)には、日本最古の加工食品として「餅(もち)」の記載があります。

「餅と餅菓子」についてはこちら ↓↓↓

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甘味としての「甘葛」や「飴」

お菓子の甘味としてこの頃使われていたとされるのが、「甘葛(あまずら)」や「飴」。

「甘葛(あまずら)」は、蔦の成分を煮詰めたものといわれています。奈良時代から砂糖が普及する室町時代頃までの間、用いられていたとされます。

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【和菓子➃和菓子の材料「豆、砂糖、粉以外」】もっと知りたい和菓子の材料!よく使う和菓子の材料の種類
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「飴」は、日本で発明された甘味として古いもので、「糖」と書いて「あめ」と読みました。『日本書紀』(奈良時代・養老4年(720年)編纂)や下記『倭名類聚抄(わみょうるいじしょう)』(931~938)には、飴は「米もやし」から作られているとあります。

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平安時代頃の菓子 794年~1185年頃

平安時代の食事は1日2食で、間食に食べる菓子として果物や芋類を食べていたようです。当時あったものとしては、もも、かき、のいちご、まくわうり、さといも、くりなどだったようです。

平安時代の頃のお菓子は、『枕草子』、『源氏物語』、『落窪物語』などの古典文学のほか、『小右記』、『台記』などの公家の日記、『倭名類聚抄』、『延喜式』などに記述が見られます。

上巳の節句に草餅を食べたり、端午の節句に粽を食べるといった、行事食の習慣が平安時代には既に伝わっており、結婚や子供の誕生などの祝いに餅を食べる儀礼もあったようです。

『倭名類聚抄(わみょうるいじしょう)』にある菓子

和菓子の歴史として、日本最古の百科事典といわれる平安時代の書『倭名類聚抄(わみょうるいじしょう)』(931~938)に、記載されているものが参考になります。

菓子とはいえ、現在では果物と呼ばれているものになります。

「菓菰(くだもの)」を生のまま食べたり、天日で乾燥させて保存するようになりました。

種類は以下のものがあったとされます。

杏子 あんず

梅 うめ

柿 かき

栗子 くり

柑子 こうじ こうじみかんのこと

柘榴 ざくろ

桃子 とうし

梨子 なし

枇杷 びわ

林檎 りんご

『源氏物語』にある菓子

『源氏物語』(1008年頃。平安時代中期。紫式部作)は恋物語が中心ですが、背景に花や植物、お菓子のことなどが登場し、女性作家ならではの興味をそそる内容となっています。

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鎌倉時代頃の菓子 1185年~1333年頃

鎌倉時代の書『厨事類記(ちゅうじるいき)』には、菓子の製法などが記されています。

また、鎌倉時代初めの1191年には、日本で臨済宗を開いた僧侶「栄西」が、宋からお茶の木を持ち帰り、分栽し、茶が伝来したことから、お茶を飲む文化が発展しました。同時にお茶請けの「点心」も伝わりました。

「点心」とは、定食と定食の間にとる小食のことで、心に一点を加えるところからついた軽食(間食)のことです。例えば、昼食と夕食の間にとる3時のおやつのようなものでしょうか。

「点心」には、「羹(あつもの)類」「麺類」「饅頭類」があるといわれています。

羹(あつもの)

「羹(あつもの)」とは、猪羹(ちょかん・猪の肉を入れたもの)、羊羹(ようかん・羊の肉を入れたもの)、白魚羹(しらうおかん・白魚などを入れたもの)など48種類あったと伝えられています。肉や魚、野菜を入れた熱い汁物のことをいいます。

「羊羹」とは、羊の肉の入った汁物のことやその汁が固まった煮凝りのようなもののことをいいます。「羊羹」のように肉を使うものもありましたが、当時日本人の僧侶はお肉を食べる習慣がなかったため、それに模した汁物を食べていたり、後には肉の代わりに小豆や小豆の粉、小麦粉などを練って作ったものなど、現在の「羊羹」の前進に近いものが食べられていました。

饅頭(まんじゅう)

「饅頭」は、肉や野菜を使った塩味や味噌味のものが作られていました。まだこの頃には砂糖などはなかったため、現在のようなあんこ入ったお饅頭などではありません。

室町時代・南北朝時代・安土桃山時代・戦国時代頃の菓子 1336年~1603年頃

南蛮菓子

菓子の歴史を語る上で重要なポイントとなる「南蛮菓子(なんばんがし)」。

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茶の湯

室町時代には、僧侶「栄西」によって伝えられたお茶を飲む文化が、お茶で客人をもてなす「茶の湯」の文化へと発展していきます。その茶の湯に欠かせないのが「お茶菓子」です。この頃はまだ、砂糖も輸入されていたものの高価で手に入りにくく、南蛮菓子も一般的ではなかったため、木の実や梨やなどの果物、甘くない餅や草餅饅頭羊羹、煮こんにゃくなどがお菓子の中心でした。

江戸時代より前に創業の老舗和菓子店

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江戸時代頃の菓子 1603年から1868年頃

江戸時代に入り戦のない平和な時代となり、菓子を楽しむことが生まれ、菓子の種類も増え、菓子の製法や技術が進歩し、それらや菓子の形が描かれ、記されるようになりました。

また、人の行き来が盛んになり、大名の参勤交代などの際に地域の菓子が献上されるなど、地方との交流が増え、菓子は全国に広まっていきます。

寒天の誕生

「寒天」が誕生したのは、1650~1680年頃と言われています。

「寒天」の誕生により、それまでに蒸し羊羹であったものが、寒天を用いた練羊羹が生まれるなど、精巧な菓子が生まれるようになりました。

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「上菓子」と「京菓子」

町人文化が華やいだ元禄時代(1688年~1704年頃)。

砂糖は、「白い黄金」と呼ばれるほど貴重なもので、輸入された高価な砂糖を使い、砂糖を使った菓子を作るお店や、それを買う者も増えていきました。

砂糖を使ったお菓子が高級だったことから、上等な菓子が「上菓子」と呼ばれるようになりました。

江戸で呼ばれた「上菓子」に対して、京都で作られたお菓子は「京菓子」と呼ばれ人気となりました。

「上菓子」も「京菓子」も「五感の芸術」と言われました。

「視覚」目で見て色や形を味わう→和菓子は、野山の風景などがモチーフになっていることが多い。

「聴覚」耳でお菓子の銘(名前)を聞いて味わう→「銘」といい、すべてのお菓子には名前があります。

「触覚」舌や黒文字などで切る感触を味わう→柔らかさ硬さを手で持って、舌で触って楽しみます。

「味覚」口にして舌で味を味わう→口の中で舌で楽しみます。

「嗅覚」鼻で香りを味わう→臭いをかいで、季節を楽しみます。

これらは、和菓子の愉しみ方として現在でも引き継がれています。

江戸時代の京都では

都が江戸に移り、江戸の「上菓子」に対して呼ばれるようになった京都の「京菓子」。

江戸時代、京都では食べられていたお菓子が地域によりはっきりと分けられていました。

①「洛中型」

京都の都心部で食べられていたお菓子です。

南蛮菓子、麩の焼き、内裏粽、すはま、編笠団子など

②「洛外型」

中心部よりも外の地域で食べられていたお菓子はもち類が中心でした。

③「境界型」

その境界にあった地域で食べられていたお菓子です。

清水寺のあぶり餅、下鴨神社のみたらし団子、祇園社の甘餅(あんもち)、方広寺の大仏餅など。

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砂糖の普及とともに

砂糖が一般的に出回るようになったのは、江戸時代中期(1700年代前半頃)。

竹糖を絞って煮詰めて作った砂糖(今でいう和三盆糖)が出回り始め、砂糖の国産化が進み、砂糖を使った甘いお菓子が全国に広がったとされています。

また、菓子製法の専門書が出たり、菓子を作る技術や製法が進歩したことも、お菓子が広がった要因とされます。

江戸時代は、参勤交代などにより、人の行き来が増え、各地のお菓子の情報が広がることで、菓子文化が発展しました。

江戸時代に描かれた和菓子の書物

江戸時代になると菓子の製法や技術が進歩し、それらや菓子の形が描かれ、記されるようになりました。

◆『集古図(しゅうこず)』

◆『搏桑果(はくそうか)』

◆『古今名物御前菓子秘伝抄』

江戸時代中期の享保3年(1718年)刊。日本最初の菓子製法の専門書。

外郎餅、カステラ、唐錦(からにしき)、カルメラ、桔梗(ききょう)、求肥、草餅、葛餅、胡麻餅、金平糖、霜紅梅(しもこうばい)、松風、南蛮菓子、春霞(はるがすみ)、パン、饅頭・焼き饅頭、未開紅(みかいこう)、柚餅、羊羹、落雁など105種類の菓子が描かれています。

◆『古今名物御前菓子図式』

江戸時代中期の宝歴11年(1761年)刊。『古今名物御前菓子秘伝抄』の後集。和菓子の形、デザインなどの記述あり。

◆『菓子話船橋(かしわふなばし)』

江戸時代後期の天保12年(1841年)刊。江戸深川佐賀町の菓子司・船橋屋織江の著。近世菓子製法所の最高峰。和菓子の製法秘伝。特に練羊羹の製法が詳しく記されており、練羊羹の容器のことを船といい、この船に入った羊羹を12等分にした1本を1棹といい、これが「棹物」という羊羹の規格になったと言われています。

◆『百菓之図』

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文化文政年間(1804~1830年頃)の人気菓子

江戸時代後期、文化文政年間になると、現在でも人気の菓子である大福きんつば桜餅永代団子おはぎ・ぼたもち助惣(すけそう)ふの焼きなどが人気となりました。

「助惣ふの焼き」とは、どら焼きの原型で、小麦粉を水で溶いて薄く伸ばして焼き、餡をのせて包むものです。

江戸時代創業の老舗和菓子店

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明治時代頃の和菓子 1868年~1912年頃

洋菓子と和菓子

江戸時代の長年の鎖国から、明治時代は開国により、西洋の文化が花開きました。

洋の食材はもちろん、オーブンの普及により、洋菓子や和菓子の焼き菓子を作ることも広がりました。キャラメルやチョコレートが人気だったようです。

西洋から入ってきたお菓子を「西洋菓子・洋菓子」というのに対して、日本のお菓子を「和菓子」という言葉が誕生したのもこの時代です。

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大正時代頃の和菓子 1912年~1926年頃

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昭和時代頃の和菓子 1926年から1989年頃

昭和に入り、太平洋戦争の勃発により、和菓子の世界にも影響がでてきます。

昭和13年(1938年) 国家総動員法が発令される。

昭和15年(1940年) 砂糖が配給制度となり、統制経済となり、菓子類が衰退します。

昭和16年(1941年)~昭和20年(1945年) 太平洋戦争

昭和25年(1950年) 戦後、菓子類の価格統制が解除されます。

昭和27年(1952年) 小麦粉や砂糖の統制も撤廃され、製菓業も急激に復興していきます。

明日はどんな手仕事する?

和菓子の歴史はいかがでしたでしょうか?

こちらに書かせていただいた歴史は、和菓子全般の歴史となります。それぞれの和菓子の種類の歴史もあります。それぞれの和菓子の種類の歴史は、それぞれの和菓子の種類に書かせていただいております。下記、「和菓子①和菓子の種類」よりご覧ください。

それでは、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

明日が素敵な1日になりますように。

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20代30代で海外30か国、国内39都道府県を旅した経験から、「日本人の季節を取り入れた素朴な生き方・暮らし方」が好きになりました。日本の伝統文化のいけばなを30年以上嗜み、地元の食べ物、旬の食べ物、保存食、和菓子、しつらえ、手仕事など、季節や暦を大切に感じながら日々暮らしています。自分でも忘れてはいけないことやレシピなどをここに記録し、自分でも見て確認しながら日々アップデートしています。皆様の参考になれば幸いです。ちなみに、私は料理研究家でも料理人でもありません。お花の先生をしています。自然と共に、日々の変化を自分の手で愉しんでおります。

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