【和菓子の老舗からみる和菓子の歴史②】江戸時代創業の約150~400年続く老舗が作り続けているもの

江戸時代、どんなお菓子が日本のどんなところで作られ始めていたのか、どんなものが人気があったのか。長年作り続けられている老舗のお菓子屋さんがどんなものを作り始めて今に至っているのかがわかる菓子の歴史となります。江戸時代の菓子から現代の和菓子への大まかな流れを理解できると幸いです。

老舗さんの情報は、創業年順に並べてあります。




  1. 江戸時代創業の老舗さんからわかること
    1. 江戸時代から続く老舗さんが作る菓子の種類
    2. 江戸時代からある老舗さんの地域性
    3. 江戸時代の菓子の食べられ方
  2. 江戸時代初期(1603~1688年頃)創業のお店
    1. 亀屋伊織
    2. 亀屋清永
    3. 高橋孫左衛門商店
    4. 森八
    5. 寛永堂
    6. 両口屋是清
    7. 松屋常盤
    8. 清川屋
    9. 山屋御飴所
    10. 松翁軒
    11. 粟餅所 澤屋
  3. 江戸時代中期(1688~1750年頃)創業のお店
    1. 川口屋
    2. すや
    3. 聖護院八ッ橋総本店
    4. 追分羊かん
    5. 赤福本店
    6. 来間屋生姜糖本舗 
    7. 鍵善良房(かぎぜんよしふさ) 
    8. 笹屋伊織
    9. 平野屋
    10. 長命寺桜もち 山本や
    11. 御福餅本家
  4. 江戸時代後期(1750~1853年頃)創業のお店
    1. 一力堂
    2. 浅野屋
    3. 槌谷(つちや)
    4. 俵屋吉富
    5. へんばや商店
    6. きよめ餅総本家
    7. 亀屋良長
    8. 鶴屋吉信
    9. 船橋屋
    10. 桜井甘精堂
    11. 榮太樓「梅ぼ志飴」
    12. 嶋小餅店(しまこもちてん)
    13. 廣久葛本舗
    14. 丸三老舗
    15. 本間屋
    16. あかだ屋清七
    17. 伊勢屋
    18. 亀屋良永
    19. 大手饅頭伊部屋
    20. 会津長門屋
    21. 柏屋
    22. 亀じるし
  5. 幕末(1853~1868年頃)創業のお店
    1. 梅園
    2. 美濃忠
    3. 明石屋
    4. まつ月
    5. 五建外良屋
    6. 満月
    7. かんのや
    8. 鶴屋八幡
    9. 和た与 
    10. 川上屋
    11. 甘春堂
    12. 庵月(あんげつ)
    13. 巌邑堂(がんゆうどう)
  6. 創業年数不明の江戸時代創業のお店
    1. 玉嶋屋
    2. 言問団子(ことといだんご)
    3. 赤坂 青野
    4. 永餅屋老舗(ながもちやろうほ)
    5. 総本家河道屋
    6. 麩嘉(ふうか)
    7. 天任堂
  7. 老舗和菓子店の関連記事
  8. 和菓子の関連記事
  9. 季節の手仕事の関連記事

江戸時代創業の老舗さんからわかること

江戸時代には、まだ「和菓子」という言葉がありませんでしたので、「菓子」とさせていただいております。

江戸時代から続く老舗さんが作る菓子の種類

菓子の種類としては、餅系が多く、団子、羊羹、まんじゅう、あめ、干菓子、蒸しものなどが多かったようです。また、地元で採れた果物などを加工して作るものも多かったようです。

ちなみに、砂糖が一般的に出回るようになったのは、江戸時代中期(1700年代前半頃)に竹糖を絞って煮詰めて作った砂糖(今でいう和三盆糖)が出回り、砂糖を使った甘いお菓子が広がったとされています。

江戸時代からある老舗さんの地域性

京都に老舗が多いのはもちろんなのですが、それ以外では江戸時代になりすぐに整備された五街道沿いは人の行き来が多かったことから老舗が集まっています。また、お伊勢参りが盛んだったことから、現在の三重県にも老舗が多くあります。

江戸時代の菓子の食べられ方

江戸時代といったら、茶屋が多かったことです。茶屋で出されていた菓子が人の行き来で広まったのが、江戸時代の特徴です。

また、江戸時代中期には、それらを包んで持ち帰るということも広まり、美味しいお菓子が全国に知れ渡るようになりました。

江戸時代初期(1603~1688年頃)創業のお店

亀屋伊織

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◆創業 江戸時代初期。

◆創業当時の商品 干菓子

◆現在の商品 干菓子 

◆現在の住所 京都市中京区二条。

亀屋清永

◆創業 元和3年(1617年)

◆創業当時の商品 「清浄歓喜団(せいじょうかんきだん)」「餢飳(ぶと)」

◆現在の商品 「清浄歓喜団(せいじょうかんきだん)」「餢飳(ぶと)」「麩のやき」ほか

◆現在の住所 京都市東山区祇園町。八坂神社前。

高橋孫左衛門商店

◆創業 寛永元年(1624年)。日本最古の飴屋。

◆創業当時の商品 「翁飴(おきなあめ)」

◆現在の商品 「翁飴(おきなあめ)」

◆現在の住所 新潟県上越市。

森八

◆創業 

初代は酒造業を営み、二代目が寛永2年(1625年)に菓子業を創業。明治に入り「森八」と改名しました。

◆創業当時の商品 「長生殿(ちょうせいでん)」「千歳」「黒羊羹」

◆現在の商品 上記3点のほか、金沢のひなまつりに欠かせない「金華糖」も有名です。

◆現在の住所 石川県金沢市。

寛永堂

◆創業 寛永7年(1630年)

◆創業当時の商品 黒豆を使った菓子

◆現在の商品 黒豆茶羊羹、黒豆しぼり、黒豆茶ほか

◆現在の住所 京都市中京区四条通先斗町西入ル。四条通沿いにあります。

両口屋是清

◆創業 寛永11年(1634年)

◆創業当時の商品 饅頭

◆現在の商品 落雁の「二人静(ににんしずか)」など

◆現在の住所 愛知県名古屋市中区。

松屋常盤

◆創業 承応年間(1652~1655年頃)

◆創業当時の商品 「味噌松風」 

◆現在の商品 「味噌松風」

◆現在の住所 京都市中京区。京都御所近く。

清川屋

◆創業 寛文8年(1668年)

◆創業当時の商品 茶屋と旅籠を経営 

◆現在の商品 「笹巻き」、干し柿など

◆現在の住所 山形県鶴岡市。

山屋御飴所

◆創業 寛文12年(1672年)

◆現在の商品 「板あめ」など

◆現在の住所 長野県松本市。

松翁軒

◆創業 天和元年(1681年)

◆創業当時の商品 カステラ

◆現在の商品 「渋皮栗寄せの抹茶カステラ」など「長崎カステラ」の名店。

◆現在の住所 長崎県長崎市。

粟餅所 澤屋

◆創業 天和2年(1682年)

◆創業当時の商品  粟餅(甘くない)

◆現在の商品 「粟餅」

◆現在の住所 京都市上京区。北野天満宮大鳥居前。

江戸時代中期(1688~1750年頃)創業のお店

江戸時代中期と言えば、「元禄年間」(1688~1704年)です。「町人文化」とも呼ばれ、町人と呼ばれる社会階層が活躍した時代です。

川口屋

◆創業 江戸時代元禄年間

◆創業当時の商品 飴屋

◆商品の変化 戦後から上生菓子を作るようになったそうです。 

◆現在の商品 「季節の上生菓子」など

◆現在の住所 愛知県名古屋市中区錦。

すや

◆創業 江戸時代元禄年間

◆創業当時の商品 酢

◆商品の変化 不明 

◆現在の商品 「栗きんとん」「栗納豆」などの栗商品。

◆現在の住所 岐阜県中津川市。

聖護院八ッ橋総本店

◆創業 元禄2年(1689年)

◆創業当時の商品 八ツ橋

◆商品の変化 1967年に生八ツ橋「聖」を発売

◆現在の商品 「八ツ橋」「生八ッ橋」など

◆現在の住所 京都市左京区聖護院。

追分羊かん

◆創業 元禄8年(1695年)

◆創業当時の商品 「追分羊かん」

◆現在の商品 「追分羊かん」

◆現在の住所 静岡市清水区。

赤福本店

◆創業 宝永4年(1707年)

◆創業当時の商品 赤福

◆現在の商品 「赤福餅」など

◆現在の住所 三重県伊勢市。

来間屋生姜糖本舗 

◆創業 正徳5年(1715年)

◆創業当時の商品 生姜糖

◆現在の商品 生姜糖

◆現在の住所 島根県出雲市平田町

「生姜糖」元祖のお店です。島根県出雲市斐川町出西地区で作られた出西生姜の風味がとても豊かでキリっとした辛味が特徴の生姜糖です。

鍵善良房(かぎぜんよしふさ) 

◆創業 江戸時代享保年間(1716~1736年頃)

◆創業当時の商品 菓子

◆商品の変化 戦後、くずきりを始めました。

◆現在の商品 くずきり、干菓子、生菓子など。

◆現在の住所 京都市東山区。四条烏丸。

笹屋伊織

◆創業 享保元年(1716年)

◆創業当時の商品 菓子

◆現在の商品 棹ものの「どら焼」ほか

◆現在の住所 京都市下京区。七条大宮。

平野屋

◆創業 享保元年(1716年)

◆創業当時の商品 志んこ、鮎料理などがある茶屋

◆現在の商品 愛宕名物の「志んこ」「鮎料理」などがある茶屋

◆現在の住所 京都市右京区嵯峨愛宕町。愛宕神社入り口。

長命寺桜もち 山本や

◆創業 享保2年(1717年)

◆現在の商品 「長命寺桜もち」のみの販売。

◆現在の住所 東京都墨田区向島。イートインもできます。

御福餅本家

◆創業 元丈3年(1738年)

◆創業当時の商品 茶

◆現在の商品 「お福餅」各種。

◆現在の住所 三重県伊勢市二見町。

江戸時代後期(1750~1853年頃)創業のお店

1750年頃からのことを江戸時代後期といいます。戦乱のない平和な時代のころをいいます。

一力堂

◆創業 宝暦年間(1751~1764年)

◆現在の商品 「ハーンの羊羹」、「若草」、「山川」など

◆現在の住所 島根県松江市。

浅野屋

◆創業 宝暦2年(1752年)

◆創業当時の商品 くずもち

◆現在の商品「くずもち」 

◆現在の住所 東京都大田区。池上本門寺前。東急池上線池上駅前。喫茶室あります。

槌谷(つちや)

◆創業 宝暦5年(1755年)

◆創業当時の商品 柿羊羹

◆現在の商品 「柿羊羹」ほか柿菓子など。

◆現在の住所 岐阜県大垣市。

俵屋吉富

◆創業 宝暦5年(1755年)

◆創業当時の商品 菓子

◆現在の商品 「雲龍」など

◆現在の住所 京都府京都市上京区。今出川。

へんばや商店

◆創業 安永4年(1775年)

◆創業当時の商品 「へんば餅」

◆現在の商品 「へんば餅」

◆現在の住所 三重県小俣町。餅街道沿い。伊勢の玄関口。

「返馬(へんば)」とは、伊勢神宮に向かうのに舟に乗り換えて川を渡らなければならず、また、伊勢神宮は神域なため、馬が禁止されており、ここが乗ってきた馬を返す場所だったことから、「返馬」といわれ、そこでおもてなしをしたのが「へんば餅」だったのです。

「へんば餅」は、米粉から作る餅にこし餡を包み焼いたものです。

きよめ餅総本家

◆創業 天明5年(1785年)茶屋として創業。

◆創業当時の商品 茶屋にて「きよめ餅」をお出しする。

◆現在の商品 「きよめ餅」「藤団子」など

◆現在の住所 愛知県名古屋市熱田区神宮。熱田神宮前。

亀屋良長

◆創業 享和3年(1803年)

◆創業当時の商品 菓子

◆現在の商品 「鳥羽玉(うばたま)」など。

◆現在の住所 京都市中京区。四条。

鶴屋吉信

◆創業 享和3年(1803年)

◆創業当時の商品 菓子 

◆現在の商品 「京観世」「柚餅」など。

◆現在の住所 京都市上京区。今出川堀川。

船橋屋

◆創業 文化2年(1805年)

◆創業当時の商品 くず餅

◆現在の商品 「元祖くず餅」など

◆現在の住所 東京都江東区亀戸。亀戸天神前。

桜井甘精堂

◆創業 文化5年(1808年)

◆創業当時の商品 栗落雁

◆商品の変化 1819年に栗ようかん、1892年に栗かのこを創製。

◆現在の商品 「栗落雁(中断中)」「栗ようかん」「純栗かの子」「栗もなか」など。

◆現在の住所 長野県上高井郡小布施町。

榮太樓「梅ぼ志飴」

◆創業 文政元年(1818年)

◆創業当時の商品 菓子

◆現在の商品 飴、生菓子、きんつばなど

◆現在の住所 東京都中央区日本橋。

「梅ぼ志飴」は、赤い飴を三角形に成型していることから、梅干しのような形をしており、江戸っ子から親しまれ、この名がついたとされます。

嶋小餅店(しまこもちてん)

◆創業 文政年間(1818~1831)

◆創業当時の商品 団子

◆現在の商品 「嶋小の団子」、おはぎなど。

◆現在の住所 三重県四日市市。餅街道沿い。

「嶋小の団子」は、国産の米粉を臼で挽いて作った団子を、秘伝のあっさりしたしょうゆ味のタレにつけた焼いた素朴な団子です。

廣久葛本舗

◆創業 文政2年(1819年)

◆創業当時の商品 葛

◆現在の商品 「久助葛」「葛湯」「葛餅」など

◆現在野住所 福岡県朝倉市。

「久助葛」は、天然純国産本葛100%使用の保湿性に優れ、粘りがあり、喉押しの良い本葛です。葛切りなどにご利用いただけます。

丸三老舗

◆創業 文政5年(1822年)

◆創業当時の商品 菓子

◆現在の商品 「極純栗羊羹」「和栗大福」「常陸風土記」など

◆現在の住所 茨城県鹿嶋市。

本間屋

◆創業 文政12年(1829年)

◆創業当時の商品 柚餅子

◆現在の商品 「蒸し柚餅子」「ゆずっこ」など。

◆現在の住所 新潟県新潟市西蒲区。

あかだ屋清七

◆創業 文政13年(1830年)

◆創業当時の商品 「あかだ」「くつわ」

◆現在の商品 「あかだ」「くつわ」など。

◆現在の住所 愛知県津島市。津島神社の東門前。

「あかだ」と「くつわ」は、日本一硬いお菓子として紹介されています。




伊勢屋

◆創業 天保元年(1830年)

◆創業当時の商品 菓子

◆商品の変化 2代目がくずまんじゅうを始めます。 

◆現在の商品 「くずまんじゅう」「丁稚羊羹」「亥の子餅」など。

◆現在の住所 福井県小浜市。

亀屋良永

◆創業 天保3年(1832年)

◆創業当時の商品 菓子

◆現在の商品 「御池煎餅」「木賊煎餅(とくさせんべい)」など。

◆現在の住所 京都市中京区御池。

大手饅頭伊部屋

◆創業 天保8年(1837年)

◆創業当時の商品 「大手まんぢゅう」 

◆現在の商品 「大手まんぢゅう」 

◆現在の住所 岡山県岡山市。

会津長門屋

◆創業 嘉永元年(1848年)

◆創業当時の商品 「会津駄菓子」

◆商品の変化 

明治大正昭和にかけて、木の葉パン、かるやき、山鹿せんべい、滋養パンなどを作ってきました。

◆現在の商品 「是山(これやま)」「香木実(かぐのきのみ)」「羊羹ファンタジア」など。

◆現在の住所 福島県会津若松市。

柏屋

◆創業 嘉永5年(1852年)

◆創業当時の商品 薄皮まんじゅう

◆現在の商品 「柏屋薄皮饅頭」など。  

◆現在の住所 福島県郡山市。

亀じるし

◆創業 嘉永5年(1852年)

◆創業当時の商品 梅干しの製造を主とする漬物商。

◆商品の変化 明治25年紫蘇巻き梅干しを参考にした「水戸の梅」が誕生します。

◆現在の商品 「水戸の梅」「梅羊かん」など。

◆現在の住所 茨城県水戸市。

幕末(1853~1868年頃)創業のお店

1853年の黒船来航以降を「幕末」と呼び、劇的に変化する時代です。

梅園

◆創業 安政元年(1854年)

◆創業当時の商品 「あわぜんざい」

◆現在の商品 「あわぜんざい」「あんみつ」など

◆現在の住所 東京都台東区浅草。

美濃忠

◆創業 安政元年(1854年)

岐阜美濃の桔梗屋から分家した由緒あるお店です。

◆創業当時の商品 菓子

◆現在の商品 「初かつを」など。

◆現在の住所 愛知県名古屋市中区丸の内。

明石屋

◆創業 安政元年(1854年)

◆創業当時の商品 かるかん。

◆現在の商品 「軽羹・軽羹饅頭セット」など。

◆現在の住所 鹿児島県鹿児島市。

まつ月

◆創業 安政2年(1855年)

◆創業当時の商品 「本わらび餅」

◆現在の商品 「本わらび餅」など

◆現在の住所 愛知県豊田市。

「本わらび餅」は、わらびの根からわらび粉を作り、わらび餅を作っています。

五建外良屋

◆創業 安政2年(1855年)

◆創業当時の商品 ういろをお出しする茶屋

◆現在の商品 「生ういろ」など。 

◆現在の住所 京都市東山区五条。

満月

◆創業 安政3年(1856年)

◆創業当時の商品 菓子

◆商品の変化 「阿闍梨餅(あじゃりもち)」は、大正時代に2代目が開発されました。 

◆現在の商品 「阿闍梨餅(あじゃりもち)」「満月」「京納言」「最中」の4種類のみ。

◆現在の住所 京都府京都市左京区。今出川。

かんのや

◆創業 安政7年(1860年)

◆創業当時の商品 「くるみゆべし」

◆現在の商品 「家伝ゆべし」「くるみゆべし」など。

◆現在の住所 福島県郡山市。

鶴屋八幡

◆創業 文久3年(1863年)

◆創業当時の商品 和菓子全般

◆現在の商品 和菓子全般

◆現在の住所 大阪府大阪市中央区。

鶴屋八幡としての創業は1863年ですが、鶴屋八幡の技法は元禄15年(1702年)創業の「虎屋伊織」が起源となります。

和た与 

◆創業 文久3年(1863年)

◆創業当時の商品 「でっち羊羹」

◆現在の商品 「でっち羊羹」

◆現在の住所 滋賀県近江八幡市。

川上屋

◆創業 元治元年(1864年)

◆創業当時の商品 地元で採れるものから作る菓子(栗)

◆現在の商品 「さ〻めさ〻栗(ささめささぐり)」など栗菓子。

◆現在の住所 岐阜県中津川市。

甘春堂

◆創業 慶応元年(1865年)

◆創業当時の商品 菓子

◆商品の変化 二代目は創作菓子、三代目は煎餅を伝えています。

◆現在の商品 「柿餅」「落雁」など。

◆現在の住所 京都市東山区。

庵月(あんげつ)

◆創業 

慶應4年(1868年)「常盤堂」という名で神戸に創業。

第二次世界大戦後、大阪に移転し、「庵月」という名になりました。

◆創業当時の商品 菓子

◆現在の商品 「栗蒸し羊羹」「庵月最中」など。

◆現在の住所 大阪府大阪市中央区。

巌邑堂(がんゆうどう)

◆創業 幕末

◆創業当時の商品 記録に残っていないが菓子 

◆商品の変化 3代目が「羊羹」「巖千鳥」などを作りました。

◆現在の商品 「栗蒸し羊羹」など。

◆現在の住所 静岡県浜松市東区。

創業年数不明の江戸時代創業のお店

都道府県を北から並べてあります。

玉嶋屋

◆創業 江戸時代

◆現在の商品 「宝潤羹(ほうじゅんかん)」など。

◆現在の住所 福島県二本松市。

言問団子(ことといだんご)

◆創業 江戸時代末期

◆創業当時の商品 団子

◆現在の商品 「言問団子」

◆現在の住所 東京都墨田区向島。東京墨田川の名物。

赤坂 青野

◆創業 江戸時代末期

◆創業当時の商品 飴

◆商品の変化 明治時代に入り大福、ぼた餅、羊羹の餅菓子に転業。

◆現在の商品 「赤坂もち」「ごま名月」など

◆現在の住所 東京都港区赤坂。

永餅屋老舗(ながもちやろうほ)

◆創業 江戸時代初期

◆創業当時の商品 「やすながもち」「ともち」「牛の舌餅」とも呼ばれていました。

◆現在の商品 「安永餅」

◆現在の住所 三重県桑名市。餅街道沿い。

桑名宿の名物。

「安永餅」は、餡を包んだ細長い生餅を焼いたものです。

総本家河道屋

◆創業 江戸時代(元禄の頃)

◆創業当時の商品 菓子、そば

◆現在の商品 「蕎麦ぼうる」

◆現在の住所 京都市中京区。京都市役所近く。

麩嘉(ふうか)

◆創業 江戸時代。慶応年間(1865~1868年)以前。

◆創業当時の商品 麩

◆現在の商品 「麩まんじゅう」「生麩」など。

◆現在の住所 京都府京都市中京区。錦市場。

天任堂

◆創業 江戸時代後期

◆創業当時の商品 柚餅子 

◆現在の商品 「包みゆべし」「切りゆべし」「結びゆべし」「丸ゆべし」「みそゆべし」など 

◆現在の住所 岡山県高梁市。

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旬の食材を探しに行くのにマストな探し方は、農家さんが作っているものを持ち込む、道の駅、旅の駅、村の駅、川の駅、ファーマーズマーケットです。手に入らない食材の宝庫です。また、個人的によく利用している地元の食材のお店もご紹介しています。



20代30代で海外30か国、国内39都道府県を旅した経験から、「日本人の季節を取り入れた素朴な生き方・暮らし方」が好きになりました。日本の伝統文化のいけばなを30年以上嗜み、地元の食べ物、旬の食べ物、保存食、和菓子、しつらえ、手仕事など、季節や暦を大切に感じながら日々暮らしています。自分でも忘れてはいけないことやレシピなどをここに記録し、自分でも見て確認しながら日々アップデートしています。皆様の参考になれば幸いです。ちなみに、私は料理研究家でも料理人でもありません。お花の先生をしています。自然と共に、日々の変化を自分の手で愉しんでおります。

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