【和菓子③地域別・京都府】もっと知りたい京都府にある有名な和菓子店とその看板商品やおすすめ商品まとめ

 1年を通して食べられる和菓子

京都は、日本三大菓子処のひとつです。

京都にある有名な和菓子店とその看板商品やおすすめ商品のまとめです。

京都を訪れた際には、ぜひともお立ち寄りいただきたいお店ばかりとなります。




  1. 京菓子とは
  2. 京都にある有名な和菓子屋さんとおすすめ商品
    1. 葵家やきもち総本舗「やきもち」 
    2. 一条寺中谷「でっち羊かん」 
    3. 一文字屋和助 「あぶり餅」 
    4. 今西軒「おはぎ」 
    5. UCHU wagashi「落雁」
    6. 老松「亥の子餅」
    7. おせきもち「おせきもち」 
    8. 音羽軒「柏餅」
    9. 本家尾張屋「蕎麦ぼうる」 
    10. 鍵善良房(かぎぜんよしふさ)「くずきり」 
    11. 亀屋伊織「干菓子」 
    12. 亀屋清永「清浄歓喜団(せいじょうかんきだん)」
    13. 亀屋末廣「京のよすが」
    14. 亀屋博永「わらび餅」 
    15. 亀屋陸奥「松風」
    16. 亀屋良長「鳥羽玉(うばたま)」
    17. 亀屋良永「木賊煎餅(とくさせんべい)」
    18. 加茂みたらし茶屋「みたらし団子」 
    19. 川端道喜「道喜粽」
    20. 総本家河道屋「蕎麦ぼうる」
    21. 寛永堂「黒豆しぼり」 
    22. 甘春堂「柿餅」
    23. ぎおん徳屋「徳屋の本わらびもち」
    24. 京都くりや「金の実」
    25. 京都鶴屋 鶴寿庵「屯所餅(とんじょもち)/壬生餅(みぶもち)」 
    26. 京みずは「丹波栗童子(たんばくりどうじ)」
    27. 五建外良屋「生ういろ」 
    28. 琴きき茶屋「櫻もち」
    29. 笹屋伊織「どら焼」
    30. 笹屋昌園(ささやしょうえん)「丹波麿」
    31. 粟餅所 澤屋「粟餅」
    32. 三条若狭屋「祇園ちご餅」
    33. 聖護院八ッ橋総本店「八ツ橋」
    34. 神馬堂(じんばどう)「焼き餅」
    35. 大黒屋鎌餅本舗「鎌餅(かまもち)」 
    36. 俵屋吉富「雲龍」
    37. 長五郎餅本舗「長五郎餅」 
    38. 鶴屋光信「栗羊羹」
    39. 鶴屋吉信「京観世」
    40. 出町ふたば「名代豆餅」
    41. 天神堂「やきもち」
    42. 東寺餅「東寺餅」 
    43. 斗六屋(とうろくや)「甘納豆」
    44. とらや「九重の華」 
    45. 中村軒「麦代餅(むぎてもち)」
    46. 鳴海餅本店「栗餅」
    47. 二條若狭屋「家喜芋(やきいも)」 
    48. 平野屋「志んこ」
    49. 麩嘉(ふうか)「麩まんじゅう」
    50. 茶寮 宝泉(ほうせん)「わらび餅」
    51. 松屋常盤「味噌松風」
    52. 豆政「夷川(えびすがわ)五色豆」
    53. 満月「阿闍梨餅(あじゃりもち)」 
    54. 水田玉雲堂「唐板(からいた)」 
    55. 吉廼家(よしのや)「一休餅」 
    56. 若菜屋「栗阿彌(りつあみ)」
    57. 六花亭「みたらしだんご」
  3. 京都に行きたくなったら
  4. 和菓子の関連記事
  5. 京都シリーズの関連記事
  6. 季節の手仕事の関連記事

京菓子とは

町人文化が華やいだ元禄時代(1688~1704年頃)。砂糖は、「白い黄金」と呼ばれるほど貴重なもので、輸入された高価な砂糖を使い、砂糖を使った菓子を作るお店や、それを買う者も増えていきました。砂糖を使ったお菓子が高級だったことから、上等な菓子が「上菓子」と呼ばれるようになりました。江戸で呼ばれた「上菓子」に対して、京都で作られたお菓子は「京菓子」と呼ばれ人気となりました。

京都で作られたすべてのお菓子のことをいうわけではなく、有職故実による儀式典礼に用いる菓子、または、茶道に用いる菓子のことを「京菓子」といいます。砂糖を使い、2種以上の原料を使用するもののことをいいます。

京都にある有名な和菓子屋さんとおすすめ商品

店名をあいうえお順で並べてあります。

葵家やきもち総本舗「やきもち」 

京都市北区。上賀茂神社目の前。ひらがなの「やきもち」です。

「やきもち」は、白いお餅のやきもちと、よもぎのやきもちがあります。

「やきもち」をこちらからお取り寄せができます。↓↓↓

一条寺中谷「でっち羊かん」 

京都市左京区一条寺。一条寺中谷は、ご主人の作る和菓子と奥様が作る洋菓子、それぞれの良いところを活かした和洋折衷で他にはないお菓子屋さんです。「絹ごし緑茶ティラミス」も人気です。

一条寺中谷の「でっち羊かん」は、大納言小豆を使い、白双糖で粒あんを作り、米粉と練り合わせて、竹の皮に流して蒸し上げます。

一文字屋和助 「あぶり餅」 

京都市北区。今宮神社近く。通称「一和」さん。平安時代の西暦1000年創業。

「あぶり餅」は、1人前11串で提供されます。竹串に刺した一口大のお餅を備長炭であぶり、白味噌のタレをつけたものです。今宮神社に供えられたお餅で、無病息災のご利益が得られる縁起物とされています。

今西軒「おはぎ」 

京都市下京区。五条烏丸。朝一番に行かないと買えないおはぎです。

「おはぎ」は、つぶあん、こしあん、きなこの3種類があります。

UCHU wagashi「落雁」

京都市上京区。

「人をわくわくさせたり、しあわせにする和菓子」それがUCHU wagashiさんの想いです。

商品は「落雁」のみですが、落雁とは思えない、可愛い、そしてテーマのある落雁です。

老松「亥の子餅」

京都市。明治41年(1908年)創業。

北野天満宮近くの北野店、渡月橋近くの嵐山店、大丸京都店、京都伊勢丹にもお店があります。

老松20090219
老松北野店

「亥の子餅」は、栗入りで、餡は丹波大納言小豆を使用しています。

おせきもち「おせきもち」 

京都市。鳥羽街道沿い。450年もの歴史があるお店。江戸時代にせき女という女性が、街道を行きかう旅人に餅をふるまっていたことに由来します。

「おせきもち」は、こしが強いお餅につぶあんがのっているものです。

音羽軒「柏餅」

京都市右京区嵯峨野。大正5年(1916年)創業。

おまん屋さん。あんこ系はすべて美味しい。あんこの小売はしていないが、あんこだけでも食べたい。

本家尾張屋「蕎麦ぼうる」 

京都市中京区烏丸二条。寛正6年(1465年)創業。蕎麦屋さん。「そば板」も有名。

「蕎麦ぼうる」は、サクッと軽く、くちどけが良く、豊な蕎麦の香りがします。

鍵善良房(かぎぜんよしふさ)「くずきり」 

京都市東山区。四条烏丸。江戸時代享保年間(1716~1736年頃)創業。

4月から9月までの限定販売の「甘露竹」もおすすめ。

「くずきり」は、賞味期限が短いため、その場で作り、すぐに提供されます。

鍵善20090219

亀屋伊織「干菓子」 

京都市中京区二条。江戸時代初期には創業。

干菓子のみ。お店の入口についているライトに亀が描かれており、看板変わりとなっているのか、とても可愛い。

伊織20090220

「干菓子」は、茶会などで使われるお菓子の予約のみとなります。お店を訪ねても、買うことはできません。

亀屋清永「清浄歓喜団(せいじょうかんきだん)」

京都市東山区祇園町。八坂神社前。元和3年(1617年)創業。

奈良時代に遣唐使が持ち帰ったお菓子「唐菓子(からくだもの)」のひとつに「団喜」があります。この「団喜」を、千年の昔の姿をそのまま再現したのが、「清浄歓喜団」です。和菓子の歴史を語る上では、欠かせないお菓子です。

「清浄歓喜団」は、7種の香りを練り込んだこし餡を、米粉と小麦粉で作った生地で金袋型に包み、八つの結びで閉じて、ごま油で揚げたものです。

「清浄歓喜団」をこちらからお取り寄せができます。↓↓↓

亀屋末廣「京のよすが」

京都市中京区。烏丸御池。文化元年(1804年)創業。

「京のよすが」は、秋田杉で作られた箱を、和室でいう四畳半の形に分け、落雁、求肥、打ち物などを詰め込んであるお菓子セットです。内容は、1年で14回変わるそうです。

亀屋博永「わらび餅」 

京都市上京区。油小路通下長者町下ル。住宅街にあります。

「わらび餅」は、信州特産のわらび粉、丹波黒豆大豆を焙煎したきな粉、和三盆糖を使った素朴なわらび餅です。

亀屋陸奥「松風」

京都市下京区。応永28年(1421年)室町時代中期創業。

「松風」は、本願寺ゆかりの銘菓です。

小麦粉、砂糖、麦芽飴そして白味噌を混ぜ合わせて自然発酵させ出来上がった生地を45.5センチの一文字鍋に流し込み、表面にけしの実を振りかけて焼き上げます。

1570年より11年間続いた、織田信長と石山本願寺の合戦の際に兵糧の代わりとなった。これが「松風」の始まりとされています。

亀屋良長「鳥羽玉(うばたま)」

京都市中京区。四条。享和3年(1803年)創業。

「鳥羽玉」は、創業当初より受け継がれている代表銘菓です。波照間産の黒糖で炊いたこし餡を寒天で包み、漆黒に仕上げたお菓子です。

「鳥羽玉」をこちらからお取り寄せができます。↓↓↓

亀屋良永「木賊煎餅(とくさせんべい)」

京都市中京区御池。天保3年(1832年)創業。口の中で溶ける優しいお味の代表銘菓「御池煎餅」も有名です。

「木賊煎餅」は、別名「味噌煎餅」ともいいます。麩焼きの生地に白味噌を加え、ふっくらと軽く焼いた甘みのある薄味のお煎餅です。3本の焼き印は、木賊(とくさ)という植物を表しています。

加茂みたらし茶屋「みたらし団子」 

京都市左京区。みたらし団子発祥の地とされる京都下鴨神社門前にあります。大正11年(1922年)創業。

「みたらし団子」は、竹串に刺して焼き、黒砂糖が入ったタレがかけられています。

川端道喜「道喜粽」

京都市左京区。16世紀初頭、文亀、永正年間(1501~1521年頃)創業。正式名称「御粽司 川端道喜」。完全予約制。

「道喜粽」は、吉野葛の持ち味が生かされた「水仙粽」と、こし餡を練りこんだ「羊羹粽」の2種類があります。

総本家河道屋「蕎麦ぼうる」

京都市中京区。京都市役所近く。江戸時代創業。

「蕎麦ぼうる」は、小麦粉、砂糖、卵、蕎麦粉だけで作られたシンプルでどこか懐かしいお菓子です。

「丸太町かわみち屋」という、「蕎麦ぼうろ」を販売しているお店もあります。

寛永堂「黒豆しぼり」 

京都市中京区。店舗は四条や三条河原町にあります。1630年創業。

「黒豆しぼり」は、とても柔らかく、甘さ控えめで黒豆の味を感じられます。

「黒豆茶」もあり、お茶が濃厚でお豆もそのまま食べることができておすすめです。 

甘春堂「柿餅」

京都市東山区。慶応元年(1865年)創業。

「柿餅」は、生菓子で、柿の形をしており、餅皮生地にも餡にも干し柿が入っています。秋期限定商品となっています。

残念ながら、「柿餅」のお取り寄せがありませんでしたが、甘春堂さんの「あんジャム」シリーズをこちらからお取り寄せができます。いろいろな種類のあんジャムがあります。↓↓↓

ぎおん徳屋「徳屋の本わらびもち」

京都市東山区祇園町南側。花見小路通。

「徳屋の本わらびもち」は、とろけるわらびもちを黒蜜ときなこでいただきますが、最後にわらびもちを冷やしていた氷に黒蜜ときなこをかけてかき氷も楽しめる逸品です。

京都くりや「金の実」

京都市中京区。季節限定「栗のおはぎ」も人気です。

「金の実」は、正式名称「金ノ実栗納豆」。栗の甘納豆です。新鮮な丹波栗を原料とし、自然の風味をいかして仕上げられています。

京都鶴屋 鶴寿庵「屯所餅(とんじょもち)/壬生餅(みぶもち)」 

京都市中京区壬生。四条大宮。新選組発祥の地として有名。

「屯所餅」は、新選組屯所に因んだお菓子で、餅に京野菜の壬生菜を刻みいれ、丹波大納言小豆の粒あんを包んだお菓子。

京みずは「丹波栗童子(たんばくりどうじ)」

長岡京市。1991年創業。

「丹波栗童子」は、京都大納言小豆を使用。大粒の栗の甘露煮がたっぷりと散りばめられています。羊羹部分は、珍しい粒あんです。

「丹波栗童子」を、こちらからお取り寄せができます。↓↓↓

五建外良屋「生ういろ」 

京都市東山区五条。1855年創業。

「生ういろ」は、スティックタイプの食べやすい形。小豆、抹茶、白、黒砂糖、栗小豆、抹茶小豆、黒豆などがあります。 

琴きき茶屋「櫻もち」

京都市右京区。渡月橋北詰。

「櫻もち」は、京都では珍しい餡なしの色付けなしの道明寺餅を桜葉で挟んであるものです。別であん餅もあります。

笹屋伊織「どら焼」

京都市下京区。七条大宮。1716年創業。

「どら焼」は、筒状(棹状)のどら焼。切って食べるどら焼です。東寺の弘法さんの日のみ販売されていました。現在では、毎月20日~22日のみの販売となります。

「どら焼」を、こちらからお取り寄せができます。↓↓↓

笹屋昌園(ささやしょうえん)「丹波麿」

京都市左京区。龍安寺近く。大正7年(1918年)創業。

店主は、笹屋伊織にて修行後独立。

「丹波麿」は、丹波大納言小豆を使用した粒あんの栗羊羹です。

「丹波麿」を、こちらからお取り寄せができます。↓↓↓

粟餅所 澤屋「粟餅」

京都市上京区。北野天満宮大鳥居前。天和2年(1682年)創業。

「粟餅」は、きな粉とこし餡の2種類です。

三条若狭屋「祇園ちご餅」

京都市中京区。三条通り堀川。明治26年創業。

「祇園ちご餅」は、白味噌をほんのり甘く炊いた餡を、色白できめが細かい求肥で包み、氷餅をまぶし、長刀鉾の形に仕立て、竹串に刺したものです。1包3本入り。

ちご餅とは、昔、祇園祭の稚児の社参り(現在の7月11日)の帰りにふるまわれた餅のことをいいます。




聖護院八ッ橋総本店「八ツ橋」

京都市左京区聖護院。元禄2年(1689年)創業。

「八ッ橋」は、米粉と砂糖をあわせたものに、にっきで香りづけをしたお菓子です。元禄2年当時に作られていた「八ッ橋」は、焼き菓子です。1960年に、餡を包んだ「生八ッ橋」が誕生しました。

「八ッ橋」を、こちらからお取り寄せができます。↓↓↓

神馬堂(じんばどう)「焼き餅」

京都市北区。上賀茂神社前。漢字の「焼き餅」です。

「焼き餅」は、焼き目がきれいな焼き餅です。薄い餅でこし餡を包んでいます。

大黒屋鎌餅本舗「鎌餅(かまもち)」 

京都市上京区。出町柳。大黒屋鎌餅本舗は明治30年(1897年)創業。それ以前にも鞍馬口にある茶店で販売されていました。

「鎌餅」は、黒糖入りのこしあんの入った真っ白なお餅をのばし、蝦夷松の経木に包まれたものです。鎌の刃に豊作を託して作られたものです。 

俵屋吉富「雲龍」

京都市上京区。今出川。1755年創業。

「雲龍」は、丹波大納言小豆を使ったつぶ餡と時雨餡を巻き、雲にのる龍の姿を表現したお菓子です。

「雲龍」を、こちらからお取り寄せができます。↓↓↓

長五郎餅本舗「長五郎餅」 

京都市上京区一条通。北野天満宮近く。北野天満宮境内にも茶店あり。天正年間(1587年頃)には創業していたとされます。

「長五郎餅」は、薄い餅に餡を包んだ餅菓子です。

鶴屋光信「栗羊羹」

京都市西京区。桂離宮近く。昭和22年創業。鶴屋吉信より暖簾分け。

「栗羊羹」は、巾着型。個包装なので、食べやすい。栗の甘露煮が刻まれて入っています。

「栗羊羹」をこちらからお取り寄せができます。↓↓↓

鶴屋吉信「京観世」

京都市上京区。今出川堀川。享和3年(1803年)創業。「柚餅」も有名です。

「京観世」は、一棹一棹手で巻いて作っています。小豆本来の素朴な味が味わえます。

「京観世」を、こちらからお取り寄せができます。↓↓↓

工芸菓子20170802
東京日本橋店に飾ってあった工芸菓子「金魚」
工芸菓子20170906
工芸菓子「コスモス」

東京日本橋のお店でも、生菓子を目の前で作って出してくださるサービスをされています。

出町ふたば「名代豆餅」

京都市上京区。出町柳。明治32年(1899年)創業。

行列に並びましょう。

「名代豆餅」は、薄皮餅に赤えんどう豆、こしあんが入ったものです。賞味期限は当日です。

天神堂「やきもち」

京都市上京区。北野天満宮東側。先代は上賀茂神社前の神馬堂にて修行されていたそうです。

天神さんの日(毎月25日)には、朝7時頃には開いていた気がします。

「やきもち」は、薄いお餅に包まれた餡が入った餅菓子を焼いたもの。素朴です。

天神堂20090225

東寺餅「東寺餅」 

京都市南区。東寺前。朝7時から販売。創業大正元年の1912年。

「東寺餅」は、上品な甘さのこし餡を餅で包んでいます。

朝6時頃行ってしまったにもかかわらず、出来立てを出してくださって、いただくことができました。その場でいただいた「東寺餅」は、なんと美味しかったことでしょう。何年も前のことですが、明確に覚えています。

斗六屋(とうろくや)「甘納豆」

京都市中京区。昭和元年(1926年)創業。

新しく種菓子ブランド「SHUKA」をオープンしています。現在、斗六屋の甘納豆は、「斗六の日」として、毎月16日のみ限定で販売されています。

とらや「九重の華」 

京都市上京区。烏丸一条。室町時代後期京都にて創業。東京遷都に伴い、1869年、東京に進出。現在本店は、東京赤坂。

「九重の華」は、京都店の冬季限定商品。薯蕷製棹物。すでに何年も前に販売終了となっております。2層になっていて、上段は餡をそぼろ状にしたもの、下段はもちもちの薯蕷生地。衝撃的な美味しさが忘れられず、書かせていただきました。

中村軒「麦代餅(むぎてもち)」

京都市西京区。桂離宮の真裏。明治16年創業。

「麦代餅」は、昔、この餅と麦を物々交換していたことから付けられた名前だそうです。餅、餡、きな粉が抜群の調和。

鳴海餅本店「栗餅」

京都市上京区。明治8年(1875年)創業。

「栗餅」は、丹波栗まるごと1個が、搗き立ての餅に包まれ、餡が入っています。

二條若狭屋「家喜芋(やきいも)」 

京都市中京区。二条。大正時代創業。

「家喜芋」は、山芋をすりおろした生地で餡を包み、ふっくらと蒸して、焼き上げた薯蕷饅頭です。餡は、こし餡、つぶ餡、白餡があります。

平野屋「志んこ」

京都市右京区嵯峨愛宕町。愛宕神社入り口。享保元年(1716年)創業。

「志んこ」は、米粉を水で捏ね、抹茶や肉桂で風味をつけ、かまどで蒸し上げたたもの。虫上がりのタイミングは、湯気の上がり方で長年の経験で判断しているそうです。弾力があります。きなこと黒糖を付けて食べます。「志んこ」がねじれている理由は、愛宕神社に続く愛宕街道の曲がりくねった坂道を模したものと言われています。愛宕名物。和菓子屋さんではなく、茶屋です。その場で食べてお楽しみください。

麩嘉(ふうか)「麩まんじゅう」

 京都市中京区。錦市場。江戸時代創業。

「麩まんじゅう」は、丹波大納言のこし餡を、青のりを練り込んだ生麩で包んだもの。包んである鞍馬のくま笹の香りもつき、優しいお味です。硬くなってしまったら、笹ごとこんがり焼けば、香りも風味も増します。

茶寮 宝泉(ほうせん)「わらび餅」

京都市左京区下鴨。茶寮。1947年創業。

「わらび餅」は、生きもののようにやわらかい「わらび餅」。賞味期限はなんと20分。要予約。

松屋常盤「味噌松風」

京都市中京区。京都御所近く。承応年間(1652~1655年頃)創業。店頭販売のみ。

「味噌松風」は、半生菓子。焼物製。小麦粉に西京味噌や砂糖を加えた生地を練って焼き上げたものです。表面には、黒胡麻が散され、裏には何もないことから、名前の由来は、『浜の松風浦さびしい』にかけて、松風の音ばかりで裏(浦)寂しいということからこの名がついたとされます。

豆政「夷川(えびすがわ)五色豆」

京都市中京区。明治17年(1884年)創業。

「夷川五色豆」は、えんどう豆を柔らかく仕込み、直火煎り掛けを5回行い、大きな粒にしあげでいきます。

五色は、青は木、赤は火、黄は土、白は金、黒は水を表し、大地を象徴するものとされています。

満月「阿闍梨餅(あじゃりもち)」 

京都市左京区。今出川。安政3年(1856年)創業。

「阿闍梨餅」は、しっとりもちもちとした皮とあっさりとしたこしあん。大正時代にできたお菓子です。

「阿闍梨餅」をこちらからお取り寄せができます。↓↓↓

水田玉雲堂「唐板(からいた)」 

京都市上京区。上御霊神社鳥居前。応仁の乱の直後、文明9年(1477年)創業。

「唐板」は、863年に大流行した疫病がきっかけでできたお菓子です。水と砂糖、卵と小麦粉だけで作られたシンプルな焼き菓子。水分が多く、焼くとお餅のように膨れます。

吉廼家(よしのや)「一休餅」 

京都市北区。北大路。 

「一休餅」は、きな粉がかかった餡入りの細長い緑色のお餅です。

若菜屋「栗阿彌(りつあみ)」

京都市中京区。御池通。昭和2年創業。

「栗阿彌」は、しっとりとした口当たりで栗本来の奥深い香りと蜜の上品な甘みが贅沢な栗菓子です。渋皮栗と栗納豆があります。

六花亭「みたらしだんご」

京都市東山区。清水寺内。江戸時代創業。

「みたらしだんご」は、串に5個の団子がさしてあります。

お店はお茶屋さんです。その場でいただきましょう。

京都に行きたくなったら

京都市の移動に便利なお宿です。こちらからご予約ができます。↓↓↓


ゲストハウスでも大丈夫な方は、「ゲストハウス太鼓屋」(六角通)がおすすめです。築100年を超える京都の古い長屋に泊まることができます。上記、モントレの近くです。

太鼓屋20160210
太鼓屋さん2階

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暦としつらえの季節の手仕事
二十四節気、七十二候、五節句、節供、雑節などの暦に沿って季節を感じられるよう、カレンダー式に紹介。それぞれの暦の行事食、その時期に旬を迎える食べ物や和菓子、お花やしつらえなどの関連を含めた季節の手仕事を紹介。しつらえるものについても紹介。

◆「お花の季節の手仕事」のまとめ記事はこちら ↓↓↓

お花の季節の手仕事
お花を上手に生ける上で知っておくとよいことは、そのお花がどのように芽がでて、葉が開き、茎が伸びて、花が咲き、かれていくのかを知ることです。出生を知ることで、そのお花のいけ方や活かし方がわかります。お花が咲く本当の季節もお花別に紹介します。

◆「おすすめの食材店と旬の食材探しで訪れたい道の駅」のまとめ記事はこちら ↓↓↓

おすすめの食材店と道の駅
旬の食材を探しに行くのにマストな探し方は、農家さんが作っているものを持ち込む、道の駅、旅の駅、村の駅、川の駅、ファーマーズマーケットです。手に入らない食材の宝庫です。また、個人的によく利用している地元の食材のお店もご紹介しています。



20代30代で海外30か国、国内39都道府県を旅した経験から、「日本人の季節を取り入れた素朴な生き方・暮らし方」が好きになりました。日本の伝統文化のいけばなを30年以上嗜み、地元の食べ物、旬の食べ物、保存食、和菓子、しつらえ、手仕事など、季節や暦を大切に感じながら日々暮らしています。自分でも忘れてはいけないことやレシピなどをここに記録し、自分でも見て確認しながら日々アップデートしています。皆様の参考になれば幸いです。ちなみに、私は料理研究家でも料理人でもありません。お花の先生をしています。自然と共に、日々の変化を自分の手で愉しんでおります。

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 1年を通して食べられる和菓子
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