京野菜には、京野菜と名乗れるための証があり、「京の伝統野菜」や「ブランド京野菜」などのくくりがあります。
京野菜と名乗れるものやその他のものを含め、品種が多いので「野菜の種類名・野菜の品種名」を、それぞれあいうえお順で紹介していきます。
うど 独活
きょううど 京独活
「京の伝統野菜」の1つ。
◆産地
京都市伏見区桃山、亀岡市
◆科属
ウコギ科タラノキ属 多年草
◆旬
5月
◆草丈
3メートルにもなる。
◆花の色
白
◆特徴
太くて短い。
◆おすすめメニュー
酢の物、きんぴらなど。
うり 瓜
かつらうり 桂瓜
「京の伝統野菜」の1つ。
◆原産
京都市西京区桂地区
◆栽培
生産量が少ないため、市場には出回らない品種です。
◆分類
シロウリの一種。
◆歴史
江戸時代頃から栽培されていたとされます。
◆交配
「大越うり」から選抜されたもの。
◆旬
6月~7月
◆サイズ・大きさ・重さ
直径約20センチ、長さ約50~60センチの円筒形。重さ約1.5kgにもなる。
◆外皮色
緑白色。
◆特徴
肉厚で歯応えがよく、甘みが豊富。
◆おすすめメニュー
浅漬け、奈良漬け、ぬか漬けなど。
とうじまくわうり 東寺真桑瓜
「絶滅した京の伝統野菜」の1つ。
◆産地
京都市南区にある東寺付近で栽培されていました。
えだまめ 枝豆
なつずきん 夏ずきん
◆旬
8月
◆特徴
「紫ずきん」の早生種。名前が違うだけで、枝豆自体は「紫ずきん」です。早めに採れるものだけを「夏ずきん」と呼ぶそうです。詳しくは、下記「紫ずきん」をご覧ください。
むらさきずきん 紫ずきん
「ブランド京野菜」の1つ。
◆別名
「くろ豆」「ぶどう豆」
「紫ずきん」は高級ブランドとして販売されているため、「紫ずきん」なのにその名を出さずに販売されているのが「くろ豆」や「ぶどう豆」になります。
◆産地
福知山、亀岡、園部など京都のみで作られている品種。
◆分類
「黒枝豆」 黒枝豆は黒大豆になります。(一般的な緑色をした豆の枝豆は、「白枝豆」「青枝豆」と言い、大豆になるものです。)
◆名前の由来
豆の薄皮がうっすら紫色で、形が頭巾に似ていることからこの名がついたとされます。
◆収穫時期
9月中旬から10月下旬。
◆サイズ・大きさ・重さ
大粒の枝豆
◆特徴
最高級の品質を誇る丹波黒大豆(12月頃に収穫)を品種改良した枝豆専用の品種。甘く、柔らかい。
◆栄養価・効能
ビタミンⅭ、アミノ酸、糖分などが豊富に含まれています。
◆おすすめメニュー
塩茹で。
かぶ 蕪
蕪の分かれ目の「かぶらライン」があり、若狭湾と伊勢湾を結ぶラインより東側が洋種系、西側が和種系になります。舞鶴の佐波賀かぶや舞鶴かぶは、洋種系かぶになります。
おおうちかぶ 大内蕪
「京の伝統野菜」の1つ。
◆栽培
南丹市美山町大内地区。栽培農家が減少している。
◆歴史
室町時代から栽培されている品種。
◆旬
12月中旬から3月上旬。
◆サイズ・大きさ・重さ
直径約10センチ
◆特徴
乾燥に強く、糖度が高い。固くて煮崩れしない。
◆おすすめメニュー
地元の寺で煮る「御講汁」など
きょうこかぶ 京こかぶ
「ブランド京野菜」の1つ。
◆産地
都市右京区京北
◆歴史
平成19年に「ブランド京野菜」に認定される。
◆旬
5月上旬~7月下旬、9月中旬~12月中旬
◆特徴
真っ白な肌と鮮やかな葉の色のコントラストが美しい。柔らかくて甘みがある。
◆栄養価・効能
葉部分は、ビタミンⅭやβカロテンを多く含んでおり、葉の方が栄養価が高いといわれています。
◆おすすめメニュー
根部分は、かぶら蒸し、漬物など、葉部分は、サラダ、炒め物など。
さばがかぶ 佐波賀かぶ
「京の伝統野菜」の1つ。生産量が少ないため、市場には出回らない品種です。
◆別名
「天神かぶ」
◆産地
舞鶴市佐波賀地区
◆分類
洋種系
◆歴史
江戸時代後期の1848年には栽培されていたとされます。
昭和になって、「佐波賀かぶ」と呼ばれるようになりました。
◆旬
2月~3月
◆特徴
青首で、固く、甘味が強い。
しょうごいんかぶ 聖護院かぶ
「京の伝統野菜」の1つ。「ブランド京野菜」の1つ。
◆産地
京都府亀岡市篠町
約20軒の農家さんが生産しています。
◆旬
10月中旬から2月中旬。
◆サイズ・大きさ・重さ
日本一大きなかぶと言われています。冬場の濃い霧で、夜露で水滴が葉につき、かぶが大きくなります。子供の頭やバレーボールのボールほどの大きさと言われています。重さは2~5キロ。
◆外皮色
赤と白があります。
◆甘さ
京都の盆地で、冬場は日中の暖かさと朝晩の冷え込みが厳しい気温差で、実が糖分を蓄えるので特に甘くなります。梨のような甘みがあります。
◆特徴
水分が多くて軟らかく、煮崩れしにくいのが特徴。おろしても辛味が少ない。根が長い。
京漬物の千枚漬けの材料になります。
◆おすすめメニュー
「鯛かぶら」や「かぶら蒸し」にして食べるのが人気です。
他にも、かぶのポタージュやシチュー、かぶと生ハムのカルパッチョ、ステーキ、きんぴらなどにも合います。
すぐきな 酸茎菜
「京の伝統野菜」の1つ。
◆別名
「すぐきかぶ」
◆産地
京都市北区上賀茂地区のみの特産
◆分類
かぶの変種。
◆科属
アブラナ科 越年草
◆歴史
「すぐき漬け」は300年以上も歴史があるものです。
◆名前の由来
漬物にした時の特有の酸味から「すぐき」と名付けられました。
◆旬
11月中旬。
◆特徴
根が小さな大根状になったかぶ。京都名産の「すぐき漬け」にも使われます。葉ごと漬物にされます。その姿は、京都の冬の風物詩とされます。「千枚漬け」と並んで京漬物の代表とされています。京都の人は、「すぐき菜の漬物」をこよなく愛しています。
とうじかぶ 東寺蕪
「絶滅した京の伝統野菜」の1つ。
◆産地
京都市南区にある東寺付近で栽培されていました。
まいづるかぶ 舞鶴かぶ
「京の伝統野菜」の1つ。
◆別名
「喜多村かぶ」
◆原産
舞鶴市四所喜多
◆分類
洋種系
◆栽培
現在では、わずかしか栽培されていないため、あまり出回ることがありません。
◆歴史
もともと「喜多村かぶ」と呼ばれていましたが、昭和20年頃に「舞鶴かぶ」に名前が変わりました。
◆旬
11月上旬から12月。
◆サイズ・大きさ・重さ
根の部分は直径15センチ程の大きさ
◆外皮色
地上に出ている部分が赤紫色をしており、地中部分は白い。
◆葉のタイプ
赤紫色。
◆特徴
根の部分はやや硬いため、漬物などには向かない。
◆おすすめメニュー
煮物など。
松ヶ崎浮菜かぶ
「京の伝統野菜」の1つ。
◆産地
京都市左京区松ヶ崎
◆栽培
現在では、わずかしか栽培されていないため、あまり出回ることがありません。
◆歴史
奈良時代に伝えられたとの説がある古い品種です。
◆旬
11月下旬から2月下旬。
◆葉のタイプ
みず菜のよう。葉の数が多い。
◆特徴
葉が特に美味しい。 根部分は小さい。
◆おすすめメニュー
漬物、煮物など。
かぼちゃ 南瓜
ししがたにかぼちゃ 鹿ケ谷南瓜
「鹿ケ谷かぼちゃ」についてはこちら ↓↓↓

きゅうり 胡瓜
しょうごいんきゅうり 聖護院胡瓜
「絶滅した京の伝統野菜」の1つと言われていますが、現存はしているようです。
◆産地
京都市左京区聖護院
◆栽培
生産量が少ないため、市場には出回らない品種です。
◆分類
黒イボ系キュウリ
◆旬
6月上旬~8月下旬
◆サイズ・大きさ・重さ
約25センチくらいで出荷されます。
◆特徴
皮が厚く、肉質が柔らかい。
◆おすすめメニュー
漬物やサラダなど。
しろきゅうり 白胡瓜
◆栽培
生産量はかなり少ない。
◆旬
6月~9月
◆外皮色
白
◆特徴
種子の部分が多く、果肉が少ないため、歯応えが悪い。青臭さがない。
◆おすすめメニュー
サラダなどには不向きで、ぬか漬けに最適。
くり 栗
たんばくり 丹波栗
「ブランド京野菜」の1つ。
「丹波栗」は、種類、形状、品種ではなく、京都府、兵庫県の丹波・篠山地方で栽培されている栗の総称を言います。栗の品種名ではありません。「銀寄」や「筑波」などの品種が主に栽培されています。
くわい 慈姑
くわい 慈姑

「京の伝統野菜」の1つ。「ブランド京野菜」の1つ。
「慈姑」についてはこちら ↓↓↓

ごぼう 牛蒡
ほりかわごぼう 堀川牛蒡
「京の伝統野菜」の1つ。「ブランド京野菜」の1つ。
堀川で滝野川系ごぼうを特殊栽培したもので、品種ではない。
◆旬
11月上旬から12月中旬。
◆サイズ・大きさ・重さ
1年以上かけて長さ50センチ、太さ6~9センチに育てるので、高価。
◆特徴
中心にすができ、穴が空いています。
◆おすすめメニュー 香りが高く柔らかいので煮物に向いています。
さといも 里芋
えびいも 海老芋
「京の伝統野菜」の1つ。「ブランド京野菜」の1つ。
「海老芋」についてはこちら ↓↓↓

しめじ
だいこくほんしめじ 大黒本占地
◆別名
生産量が少ないため「幻のきのこ」とも呼ばれています。
◆産地
京都府京丹波町
◆科属
シメジ科シメジ属ホンシメジ種
◆名前の由来
七福神の大黒様のお腹のように膨らんだ白い軸からこの名が付きました。
◆旬
旬はなく、1年中出荷されています。
◆サイズ・大きさ・重さ
しめじではありますが、きのこほどの大きさ。
◆外皮色
傘の色が濃い茶色
◆特徴
歯応えがあり、ぷりぷりした食感がとても良い。 旨味成分が多くふくまれています。
◆おすすめメニュー
天ぷら、素揚げ、串揚げ、素焼きなどの焼物、すまし汁などの汁物、煮物、きのこご飯など、何にでも使えます。
たんばしめじ 丹波しめじ
◆別名
「ハタケシメジ」
◆産地
京丹波町
◆特徴
大粒で歯応えがあり、豊な食感と風味が強い。
◆栄養価
アルギニン、ビタミン、ミネラルを多く含みます。
◆おすすめメニュー
炊き込みご飯、カレー、パスタ、味噌汁、つみれ汁、炒め物、マリネなど。
じゅんさい
じゅんさい 蓴菜
「京の伝統野菜」の1つ。
◆産地
上賀茂の深泥池(みぞろがいけ) 一度耐えたが、また復活しているそう。
◆科属
スイレン科 多年生水草
◆旬
5月から9月。
◆花
紫紅色
◆特徴
茎と葉の背面に寒天の粘液を分泌するのがじゅんさいの特徴。
◆おすすめメニュー
お吸い物、酢の物など。
せり 芹
きょうぜり 京芹
「京の伝統野菜」の1つ。
◆産地・栽培
京都市下京区西七条、南区久世地区など
◆分類
色や香り、栽培地域により、京せり、青ぜり、お多福ぜり、山科ぜりに区別されています。
◆旬
10月下旬から4月上旬。
◆葉のタイプ
とがったものを柳葉、丸みを帯びたものを丸葉と呼びます。
◆長さ
約30センチくらい
◆特徴
久世地区で栽培されている「京せり」は、東寺近くに1200年前から自然に生えていたものといわれています。久世地区では、せりは水田で作られており、せりは水が命なので、栽培に適した温度の地下水が必要となります。せりに適した良質な水が出るのがせりを作るのに必要な条件となります。久世地区では、白くシャキッとよく伸びる香りのよいせりができています。
◆おすすめメニュー
お浸し、胡麻和え、汁物、鍋物など。
だいこん 大根
京野菜の「大根」の詳細は、「大根③大根の品種」をご覧ください。↓↓↓

あおみだいこん 青味大根
「京の伝統野菜」の1つ。
からみだいこん 辛味大根
「京の伝統野菜」の1つ。
くきだいこん 茎大根
「京の伝統野菜」の1つ。
こおりだいこん 郡大根
「絶滅した京の伝統野菜」の1つ。
さばがだいこん 佐波賀大根
「京の伝統野菜」の1つ。
しょうごいんだいこん 聖護院大根
「京の伝統野菜」の1つ。「ブランド京野菜」の1つ。
ときなしだいこん 時無大根
「京の伝統野菜」の1つ。
ももやまだいこん 桃山大根
「京の伝統野菜」の1つ。
たけのこ 筍
きょうたけのこ 京筍
「京の伝統野菜」の1つ。「ブランド京野菜」の1つ。
◆別名
「白子たけのこ」
◆旬
3月下旬から5月下旬。
◆特徴
色白で、刺身ができるほどの柔らかさ。風味も強い。
とうがらし 唐辛子
たかがみねとうがらし 鷹峯唐辛子
◆原産・産地
京都市の北西の鷹ヶ峰地域が原産。
◆歴史
昭和18年頃から栽培された品種。歴史が浅いため「京の伝統野菜」には含まれていないが、準じる野菜とされています。
◆旬
6月~11月。
◆出荷開始時期
6月下旬
◆サイズ・大きさ、重さ
伏見とうがらしより太い。
◆外皮色
濃い緑色 完熟すると真っ赤になります。
◆特徴
甘い唐辛子。栽培が難しく、生産者が少ないため、流通量が限られた希少品種です。肉厚で皮が薄く美味しい。
◆おすすめメニュー
素焼き、天ぷら、炒め物、煮物など。
たなかとうがらし 田中唐辛子
「京の伝統野菜」の1つ。
◆別名
「ししとうがらし」先がつまっていて獅子の頭のようだから。
◆原産
京都府左京区田中地区。滋賀県から種子を持ち帰って栽培されたとされます。
◆産地
京都市左京区一条寺から山科区付近
◆名前の由来
田中地区で栽培されていたのでこの名がついたとされます。
◆旬
6月上旬~10月下旬。
◆サイズ・大きさ・重さ
太くて短い。小型。ししとうのように先がつまった形。
◆外皮色
濃い緑色
◆特徴
甘い唐辛子。種が少ない。
◆おすすめメニュー
焼きとうがらし、天ぷら、佃煮、煮物など。
ふしみとうがらし 伏見唐辛子
「京の伝統野菜」の1つ。「ブランド京野菜」の1つ。
◆別名
「伏見甘」ともいいます。関西では「青とう」と呼ぶこともあります。
◆原産・産地
京都の伏見付近を中心に栽培されています。
◆旬
4月~10月。
◆サイズ・大きさ、重さ
細くて15~20センチと長い。
◆外皮色
緑色。熟すと赤くなります。
◆特徴
甘い唐辛子。柔らかい。
◆選び方
まっすぐに伸びたものがよいとされています。
◆おすすめメニュー
焼き物、天ぷら、煮物、揚げ物などに適しています。
まんがんじとうがらし 万願寺唐辛子
「ブランド京野菜」の1つ。「京の伝統野菜」には含まれていませんが、準じる野菜とされています。
「万願寺唐辛子」については、【季節の手仕事「万願寺唐辛子」】にあります。↓↓↓

やましなとうがらし 山科唐辛子
「京の伝統野菜」の1つ。栽培数が少ないため、全国には出回っていません。
◆原産
京都市山科地区
◆産地
京都市山科地区、北区、京都府の亀岡地区など。
◆旬
6月上旬から10月下旬。7月、8月が一番美味しい。
◆サイズ・大きさ、重さ
手のひらサイズ。
◆外皮色
緑色
◆特徴
甘い唐辛子。ししとうのような形をしていますが、先端は尖っています。果肉に厚みはなく、種が少なく、柔らかい食感が特徴です。
◆おすすめメニュー
素焼き、焼き浸し、煮物、天ぷら、炒め物など。
なっぱ 菜っ葉 葉菜類
いとな 糸菜
◆科属
アブラナ科
◆歴史
江戸時代に京都市南西部で栽培されていた記録があります。
◆何年草か
1~2年草。
◆特徴
京漬け菜の代表種です。
うぐいすな うぐいす菜
「京の伝統野菜」の1つ。
◆栽培
生産量が少ないため、市場には出回りません。
◆分類
かぶの一種。
◆名前の由来
うぐいすが鳴く頃に収穫されるのでこの名が付いたとされます。小松菜の別名が「うぐいす菜」と呼ばれますが、全くの別物です。
◆旬
12月中旬から1月。
◆葉のタイプ
壬生菜のような切れ込みのない形。
◆特徴
根部分は小豆ほどの小ささ。ほのかにかぶの香りがします。
◆おすすめメニュー
汁物、煮物の彩に。
しろな しろ菜
しろ菜は、京都で作られる「京しろ菜」と大阪で作られる「大阪しろ菜」があります。通常「しろ菜」というと京都のものをいいます。
◆漢字の表記
「しろ菜」は、漢字にすると「白菜」となり「はくさい」と混合してしまうため、ひらがなと漢字の「しろ菜」という表記をします。
◆別名
「山東菜(さんとうな)」
「べか菜」
◆栽培
京都市嵯峨地区 生産量は少ない。
◆旬
10月から3月に出回ります。
はくさいな はくさい菜
◆原産
中国華北省、山東省
◆分類
白菜の仲間。
◆歴史
明治時代に中国から伝った山東菜(山東白菜)のことで、関東から広まったとされます。
◆特徴
味は淡泊で柔らかい。
◆栄養価
ビタミンBを多く含みます。
◆おすすめメニュー
お浸しなど。
はたけな 畑菜
「京の伝統野菜」の1つ。
◆科属
アブラナ科。
◆分類
在来もあぶら菜の一種。
◆旬
3月下旬から5月上旬。春先の野菜が少ない時期にできる嬉しい菜っぱです。
◆特徴
主に油を採るために栽培されたものを食用にしたとされます。
◆おすすめメニュー
柔らかい葉を煮物などに利用します。
はなな 花菜 / なのはな 菜の花
「ブランド京野菜」の1つ。「京の伝統野菜」には含まれていないが、準じる野菜とされています。
あぶら菜(菜の花)の開花寸前につぼみを収穫したものを、京都では「花菜(はなな)」と呼びます。花菜(かさい)と呼ばれる花を食用とする野菜のカリフラワーやブロッコリーなどとは、別物になります。
◆旬
12月中旬から4月上旬。
◆特徴
最も春らしい京野菜で、ほろ苦さと軸も柔らかさに特徴があります。
みずな 水菜
「京の伝統野菜」の1つ。「ブランド京野菜」の1つ。
◆流通名
京都では「水菜」とよばれ、他の地域では「京菜」と呼ばれています。
◆別名
「ヒイラギ菜」
「糸菜」
「千筋菜(せんすじな)」
「千本菜」
◆生産地
奈良県宇陀市榛原地区など。
◆科属
アブラナ科アブラナ属。
◆旬
通年出回りますが、旬は冬から初春。
◆栽培
種から育てます。小さな株で育てる小株採りと、大きな株で育てる大株採りがあります。
◆特徴
葉の縁に切れ込みが深く、分けつ性が非常に強いので、大株になります。「ハリハリ」と表現される歯ざわりの良さとアクがないのが特徴。霜にあたると柔らかくなります。
◆おすすめのメニュー
鍋の具材、しゃぶしゃぶ、サラダなど。
みぶな 壬生菜
「京の伝統野菜」の1つ。「ブランド京野菜」の1つ。
◆科属
アブラナ科アブラナ属の一年草。
◆分類
水菜の一種。
◆名前の由来
寛政年間に京都市壬生付近で発見されたのが名前の由来となっています。
◆旬
通年出回ります。
◆特徴
漬け菜の一種。水菜との違いは、葉に切れ込みがなく、丸みを帯びている。水菜にはない香りとピリッとした辛味があります。繊維は柔らかいが、しゃきしゃきした歯応えはありません。
なし 梨
きょうたんごなし 京たんご梨
「ブランド京野菜」の1つ。
「京たんご梨」という品種名ではなく、「二十世紀梨」の「京のブランド産品」として栽培されています。ほかにも「新興(しんこう)」「王秋(おうしゅう)」などが栽培されています。
◆栽培
京丹後市
◆歴史
梨の栽培は明治時代から。
◆旬
8月中旬~11月下旬まで様々な品種が旬を迎えます。
なす 茄子
かもなす 賀茂茄子
「京の伝統野菜」の1つ。「ブランド京野菜」の1つ。
◆別名
「なすの女王」
◆歴史
江戸時代に上賀茂で作られたとされます。
◆旬
6月中旬から9月下旬。
◆特徴
光沢のある紫色をした丸なすで、肉厚で柔らかく甘みがあります。葉や茎、へたにとげがあるので気を付けましょう。
◆おすすめメニュー
田楽、煮物など。
もぎなす もぎ茄子
「京の伝統野菜」の1つ。
◆生産
京都市左京区聖護院
◆栽培
生産量が少ない。
◆歴史
江戸時代から明治時代初めにかけてなすの促成栽培が盛んに行われできた品種です。
◆旬
5月から7月。極早生。
◆サイズ・大きさ・重さ
直径約3センチ。長さ約5センチ。卵型。重さ約20g。
◆外皮色
紫黒色
◆葉のタイプ
小さい。
◆特徴
草丈が低く、横枝がよく張る。ヘタまで着色している。
◆おすすめメニュー
天ぷら、焼き茄子、汁物、胡麻和えなど。
やましななす 山科茄子
「京の伝統野菜」の1つ。「ブランド京野菜」の1つ。
◆別名
「京山科なす」
◆栽培
京都市山科区
◆交配
左京区吉田で栽培されていた「もぎなす」を改良したもの。
◆旬
6月から9月。
◆特徴
電球型で皮が薄く肉質も柔らかい。
◆おすすめメニュー
煮物、焼きなす、ぬか漬けなど。京都の郷土料理「なすとにしんの炊き合わせ」はこの「山科なす」を使ってとろりと煮上げます。
にんじん 人参
きんときにんじん 金時人参
「ブランド京野菜」の1つ。
◆別名
「京にんじん」
◆地域
関西以西で使われています。
◆分類
東洋系の長根種。
◆旬
12月から1月。
◆サイズ・大きさ・重さ
長さが約30センチ、太さが約6~7センチ。
◆外皮色
鮮やかな濃紅色
◆特徴
にんじん特有の青臭さが少なく、甘い。肉質は柔らかいが煮崩れしない。
◆栄養価・効能
赤みが強いのは、トマトと同じリコピンという色素が含まれているからです。
◆おすすめメニュー
関西のお正月料理や日本料理、すしの具などに使われます。
ねぎ 葱
くじょうねぎ 九条葱(九条細葱、九条太葱)
「京の伝統野菜」の1つ。「ブランド京野菜」の1つ。
「九条ねぎ」については、【季節の手仕事「ねぎ」➃九条ねぎ】にあります。↓↓↓

まめ 豆
きょうとだいなごんあずき 京都大納言小豆
「ブランド京野菜」の1つ。
◆産地
京都府中南部の口丹地域といわれる亀岡盆地から船井郡付近
◆名前の由来
武士は腹を切ることがあるが、公家である大納言は切腹をしないことから、煮ても皮が切れない小豆のことを「大納言」と言います。和菓子は、この「京都大納言小豆」から作られます。
◆特徴
粒が大きく、皮が柔らかく、色艶が良く、独特の香りがあります。
しんたんばくろだいず 新丹波黒大豆
「ブランド京野菜」の1つ。
◆別名
「黒ダイヤ」
◆歴史
丹波黒大豆は、江戸時代から栽培されていたとされます。
1981年に京都府産の丹波黒大豆の優良種子を「新丹波黒大豆」と命名しました。
◆特徴
大粒でしわがなく、煮炊くきしても煮崩れません。
◆栄養価
カルシウム、ビタミン、たんぱく質を多く含みます。
ひらぎのささげ 柊野ささげ
「京の伝統野菜」の1つ。
「柊野ささげ」についてはこちら ↓↓↓

みょうが 茗荷
きょうみょうが 京茗荷
「京の伝統野菜」の1つ。
◆原産・生産
京都市伏見区桃山
◆栽培
生産量が少ない。
◆科属
ショウガ科ミョウガ属 多年草
◆歴史
江戸時代から栽培されていたとされます。
◆旬
4月~5月
◆サイズ・大きさ・重さ
長さ約30センチ。太さ約1センチ。
◆外皮色
紅色
◆特徴
香りが良い。
◆おすすめメニュー
みょうがご飯、味噌汁、天ぷらなど
やまのいも 山芋
やまのいも 山芋
「ブランド京野菜」の1つ。
◆別名
「つくね芋」
◆栽培
宮津市栗田地域
◆分類
山芋は総称となり、丸芋の「つくね芋」のことをいいます。
◆旬
11月~1月
◆特徴
水はけが良く、常時適度の湿りがあるという「いも地」で育てられます。肉質が締まり、水分が少なく、粘りが大変強いのが特徴。
◆おすすめメニュー
和菓子の材料など。
京野菜のおすすめの逸品
最近は、京都に行かなくても、京野菜のお取り寄せがこちらからできます。↓↓↓

京都シリーズの関連記事
◆京都シリーズA「京都の和菓子屋さん」についてはこちら ↓↓↓

◆京都シリーズB「京野菜①京野菜まとめ」についてはこちら ↓↓↓

◆京都シリーズC「京都の食材・食品店」についてはこちら ↓↓↓

◆京都シリーズD「京都の立ち寄りやすい食事処」についてはこちら ↓↓↓

◆京都シリーズE「京都らしさのある立ち寄りたいお店」についてはこちら ↓↓↓

季節の手仕事の関連記事
◆「季節の手仕事カレンダー」はこちら ↓↓↓

◆「食材別の季節の手仕事」のまとめ記事はこちら ↓↓↓

◆「和菓子の季節の手仕事」のまとめ記事はこちら ↓↓↓

◆「暦としつらえの季節の手仕事」のまとめ記事はこちら ↓↓↓

◆「お花の季節の手仕事」のまとめ記事はこちら ↓↓↓

◆「おすすめの食材店と旬の食材探しで訪れたい道の駅」のまとめ記事はこちら ↓↓↓

コメント