【季節の手仕事「豆」⑨ささげ】お赤飯に入っている小豆のようなお豆が「ささげ」です!お赤飯のレシピあり

お赤飯に入っているお豆の名前をご存知でしょうか?

小豆に似ているので、小豆だと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そのお赤飯に入っているお豆「ささげ」の紹介です。




もっと知りたい「ささげ」の魅力

ささげの別名

別名を「大角豆」といいます。

ささげの原産

ササゲ属の品種は、アフリカ中部原産。

日本で使われているささげは、中国原産。

ささげの科属

マメ科ササゲ属。

マメ科のササゲ属には、他に小豆、白小豆、緑豆(ムング豆)などが属します。

ささげは何年草か

ささげは、1年草です。

ささげの歴史

平安時代には、「大角豆」の記録が残されています。

江戸時代、赤飯に使われていた小豆に変わり、皮が破れにくく、煮崩れしないササゲが使われるようになりました。

ササゲの収穫時期

花が咲いてから、2週間で収穫できます。

ささげの旬

旬は、7月中旬~8月下旬頃です。

ささげの草丈

ささげには、蔓があるタイプと蔓がないタイプがあります。

蔓があるタイプは、草丈が2~4メートルにもなります。

蔓がないタイプは、草丈が30~50センチです。

ささげの花

花の色は、ピンク紫、緑など。

花の形は、マメ科独特の蝶のような形をした花です。

ささげのさやのサイズ

ささげのさや(実)は、長いもので40センチほどにもなります。

ちなみに、京都で作られる柊野ささげのさやは80~90センチにもなる「三尺ささげ」と呼ばれるものになります。

ささげの豆のサイズ

豆のサイズは、約1センチです。小豆よりも小さいサイズです。

ささげの外皮色

ささげは、小豆の赤褐色よりも少し黒い赤になります。

ささげの特徴

ささげは豆がくずれないので、縁起が良いとされ、お赤飯に向いています。逆にあんこには向きません。

ささげに似ているもの、ささげとの違い、見分け方

小豆20241211
小豆

「ささげ」とにているものには、「小豆」があります。

「ささげ」の方が見た目のサイズが小さなものになります。

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ささげの季語

「ささげ」の季語は、「晩夏」です。




もっと知りたいささげの品種

ササゲ属の仲間で、白地に黒い目のような斑点がある豆を、アメリカでは「ブラックアイピー(黒い目の豆」、イギリスではカウピー(牛の豆)と呼ばれています。

きんときささげ 金時ささげ

お赤飯に使う、一般的なササゲの品種です。

じゅうろくささげ 十六ささげ

◆産地 愛知県の伝統野菜。尾張西部。愛西市、稲沢市。

◆名前の由来 さやに16個の豆が入っていることからこの名がついたとされます。

ながささげ 長ささげ

◆さやの大きさ 約1メートル。

はたささげ

◆特徴 さやが上を向きます。

ひらぎのささげ 柊野ささげ 

「柊野ささげ」は、「京の伝統野菜」の1つです。

◆別名 「三尺ささげ」

◆原産 現在の京都府京都市北区上賀茂柊野が原産。

◆旬 7月上旬から9月中旬。盆飾り用は、8月10日がピーク。

◆さやの大きさ 

「三尺ささげ」というくらいなので、80~90センチにもなる長いものです。

◆特徴 

京都のお盆の飾りには欠かせないものです。ささげを結んで飾ります。

食感は、筋がなくて柔らかく、独特の風味があります。

◆京野菜について

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やっこささげ

◆豆の色 白に黒い斑があります。

もっと知りたいささげの簡単レシピ

お赤飯

赤飯20220117

「ささげ」といったら、「お赤飯」です。

お赤飯は、お食事の中のご飯ものと思われがちですが、和菓子の分類に属します。

生菓子。餅もの。米を使った餅菓子。 ささげを煮てその煮汁の色で、もち米を赤く色づけたものが「赤飯」です。祝いの日には欠かせない一品です。

古代、赤米という米を神に供えたのが赤飯の始まりという説があります。赤は邪気を祓う色とされています。赤米の生産が途絶え、現在では、ささげを煮て米に赤い色を付けるようになりました。

《 お赤飯の材料 》

もち米 3合(もち米がない場合、白米3合と細かく切った切り餅1個でもできます)

ささげ 50ℊ

酒 大さじ1

塩 小さじ1

黒ごま 適量

《 お赤飯の作り方 》

①もち米を研ぎ、30分浸水させておきます。

②ささげを軽く洗います。

③ささげを2~3分茹でて、渋抜きをします。この茹でた汁は捨てます。

➃鍋に400㎖の水とささげを入れ、沸騰したら弱火で20分茹でます。

⑤ささげに火が通ったら、火を止めてそのまま粗熱をとります。

⑥もち米をザルにあげ、もち米と酒、⑤のゆで汁を炊飯器に入れ水分量を調節したら、塩、ささげを入れて、炊きます。

⑥好みで黒ごまをふりかけます。

お赤飯(新小豆)20241211

ささげのおすすめの逸品

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20代30代で海外30か国、国内39都道府県を旅した経験から、「日本人の季節を取り入れた素朴な生き方・暮らし方」が好きになりました。日本の伝統文化のいけばなを30年以上嗜み、地元の食べ物、旬の食べ物、保存食、和菓子、しつらえ、手仕事など、季節や暦を大切に感じながら日々暮らしています。自分でも忘れてはいけないことやレシピなどをここに記録し、自分でも見て確認しながら日々アップデートしています。皆様の参考になれば幸いです。ちなみに、私は料理研究家でも料理人でもありません。お花の先生をしています。自然と共に、日々の変化を自分の手で愉しんでおります。

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