【季節の手仕事「にんにく」】にんにくを食べてパワーアップ!にんにく遣いの上級者になりましょう

 1年通してしたい手仕事

にんにくは、食べることでパワーアップするだけでなく、免疫力がアップし身体にも良いとされています。今では、にんにく専門のレストランやにんにく専門の加工品店があるほどです。

にんにく遣いをマスターして、にんにく遣いの上級者になりましょう。




もっと知りたい「にんにく」について

にんにくの漢字表記

仏教用語では「忍辱」。

漢語では「蒜」、「大蒜」。

にんにくの原産

中央アジアと推定されています。

にんにくの歴史

エジプトからインド、中国を経て奈良時代に薬として日本に伝わったとされます。

『万葉集』(7~8世紀後半に編纂。奈良時代末期)には、醤と酢を合わせて、ニンニクをつぶして鯛につけて食べたいという願望のエピソードが書かれています。

『源氏物語』(1008年。平安時代中期。紫式部作)には、薬として使われていたことや、ニンニク臭が強烈だったエピソードなどが書かれています。

江戸時代になり、食材として用いられるようになったとされます。

第二次世界大戦後、西洋文化の普及により、需要が高まりました。

にんにくの日

2(にん)2(に)9(く)ということで、2月29日が「にんにくの日」と制定されました。

4年に1度、イベントなどが催されるようです。

にんにくの科属

ヒガンバナ科ネギ属。多年草。

にんにくの産地 

ほとんどが中国産。

日本産のものは、青森県産が80%。

静岡では、三島と御殿場で生産されている方がいらっしゃいます。

にんにくの収穫時期・旬

5月中旬~6月上旬頃。収穫してから乾燥して出荷されます。初夏に出荷されるものが「新にんにく」とされます。

ただ、乾燥して貯蔵したものが出回るため、1年を通して出回ります。

にんにくの選び方

皮がパンパンで、傷がないもの、臭いのキツイものを選びましょう。

にんにくの保存方法

にんにくは、収穫後、-2℃で保存します。そうすると発酵が進まず、しばらく乾燥させてから、出荷されます。

皮つきのままの状態の保存方法

キッチンペーパーに包んで、ビニール袋に入れて冷蔵庫のチルド室に入れるとよいでしょう。そのままビニール袋に入れて冷蔵庫のチルド室に入れるとカビてしまう可能性があります。気をつけましょう。

皮をむいた状態の保存方法

皮をむいてしまったら早めに食べた方が良いのですが、皮をむいて冷蔵保存も可能です。

丸のまま冷凍保存するもよし、スライスして冷凍保存するもよし、みじん切りやすりおろして冷凍保存するもよしです。みじん切りの場合は、みじん切りして少量の油を注いで、更にミキサーにかけてから保存袋に平にして冷凍すると、すりおろしのようになり、使う際にも便利です。

どれもそのまま調理することができるので便利ですし、調理の時短にもなります。

冷凍したら1年ほどは、保存可能です。お試しください。

にんにくの皮のむき方

にんにくの皮をむくのに苦労された方もいらっしゃると思います。

にんにくの皮は、お尻部分を少しカットして、皮ごと2時間程水に浸けておくと、つるんとむくことができます。

にんにくの栄養価

使い方により効果があるようです。

にんにくのすりおろしを使った料理の場合、にんにくに含まれるアリシンがビタミンB1の効果を上げ、疲労回復につながります。

にんにくのスライスを使った料理の場合、にんにくに含まれるスルフィドが、血行促進となり冷えを回復する効果があります。

にんにくを食べる量

いくら食べるとパワーアップするからといって、食べ過ぎはよくありません。特に空腹時は胃腸に負担がかかりますので、注意が必要です。

できれば、1日に生なら1片、加熱したものなら3片くらいを限度としましょう。

にんにくの種類

通常の乾燥したにんにく

にんにくは、収穫してから基本的には10日~2週間程乾燥させてから出荷し、スーパーやお店さんに並びます。

生にんにく

収穫してすぐに生のにんにくを販売されている方もいらっしゃいます。生産が盛んな地域では、普通に食べることができます。

乾燥しているものが当たり前だったので、生にんにくは衝撃的に美味しいです。

生にんにくの旬は、地域により4月~6月上旬です。各地の旬はそれぞれ短いです。

生にんにくは、日持ちはしません。

胃腸の弱い方は注意してください。

生にんにくは、芽が1センチくらい出ているものを販売しています。放置しておくと、すぐに芽や根が5センチくらい成長してしまいます。芽や根がでても、問題なく食べられるそうです。

生なので、栄養価が落ちることもなく、食べた時にはにんにくの香りがして、丸ごと食べれば、後の臭いは残らないです。

レンジでチンしてバター醤油や、素焼き、素揚げ、天ぷらなどがおすすめです。

生にんにくは、調味料として使うのではなく、1つの食材として使うのがおすすめです。

にんにくの品種

◆壱岐早生

暖地系品種。

◆上海

暖地系品種。

◆ジャンボにんにく

にんにくではなく、リーキ(ポロネギ)の変種。

◆たっこにんにく

青森県田子町(たっこまち)で生産されるにんにく。

◆福地ホワイト

六片種。寒地系品種。

◆プチにんにく

1片種。中国産。

◆ホワイト六片

六片種。

◆無臭にんにく

にんにくではなく、リーキ(ポロネギ)の変種。

にんにくの芽とは

スーパーなどで販売されている緑の棒状の「にんにくの芽」は、ニンニクの花の茎です。冬から春にかけて出回ります。

ただ、生のにんにくからでてくる芽が、本当の「にんにくの芽」にはなります。

紛らわしいので、できれば「にんにくの茎」という名で販売してほしいですね。




にんにくのメニュー

にんにくは、世界各国の料理で使われています。

日本でも、各国料理で食べられるほか、日本料理として「焼き餃子」に入るにんにくは、代表的なものなのではないでしょうか。

調理の味付けとして使うことが多い中、主役としても食べられています。

ここでは、にんにくの使い方別で、調理方法の紹介をさせていただきます。

にんにくを丸のまま使う

切らないでまるごと加熱することで、にんにくのホクホク感を感じられ、にんにく臭が発生しなくなります。

◆蒸し焼き

◆素揚げ、天ぷら、フライ

生にんにくの天ぷら20220614
生にんにくの天ぷら

生にんにくの天ぷらは、じゃがいものようにホクホクでした。臭いもなく、たくさん食べても全くにおいませんでした。

◆カレー

にんにくを丸ごと入れることで、じゃがいものように、ホクホクした食感のにんにくが楽しめます。カレーの味にパンチがでます。

にんにくをスライスして使う

◆チップス

スライスして揚げたものは、お料理の仕上げに飾ったりするだけで、そのお料理がワンランクアップします。サラダに入れても美味しいです。

◆パスタ

オイルに絡めて、パスタの脇役になります。

にんにくを刻んで使う

◆焼き餃子

日本独特の焼き餃子には、にんにくマシマシで入れてください。

◆パスタ

オイルに絡めて、パスタの下味になります。

にんにくをすりおろして使う

◆汁もの

豚汁やスープなどにそのまますりおろしにんにくを入れる。

◆薬味

お刺身などにわさびをつけるようにして、にんにくをすりおろしてつけて食べる。

◆タレもの

タレを作る際に入れることが多くなります。市販の焼肉のたれにも入っています。

◆にんたまジャム

すりおろしたにんにくとすりおろした玉ねぎを混ぜて煮込んだジャムです。

にんにくの保存食【季節の手仕事】

にんにくみそ

にんにくをごま油で炒め、みそなどの調味料を合わせたものです。

そのままご飯のお供にもなりますし、焼きおにぎりにつけて焼いても美味しいです。チャーハンなどにいれても、コクがアップします。

にんにくしょうゆ《レシピ有》

にんにく20230523御殿場ファーマーズにて購入

にんにくしょうゆは、チャーハン、ステーキや魚の味付けに使えたり、ローストビーフのタレとしても、比較的何にでも使えます。

また、それぞれ別の調味料としても使えます。

お醤油は、お醤油を調味料として使うものなら、なんでも使えます。冷奴のようにそのままかけても、深みのある醤油の味になります。

にんにくも、にんにくを使う料理には、そのまま使えます。

にんにくとしても、しょうゆとしてもランクアップした味になり、旨味も増します。

《 材料 》

にんにく 100g

塩 少々

しょうゆ 150cc

酒 大さじ2

《 作り方 》

消毒殺菌した保存瓶などに、にんにくと塩を入れ、しょうゆを注ぐだけです。

にんにくは、ホールのままでも、スライスしたものでもどちらでも大丈夫です。

殺菌のため、お酒を加えます。

にんにくしょうゆ

しょうゆが減ってきたら、継ぎ足しても大丈夫です。

にんにくは、食べてしまっても、そのまま漬け込んでおいても大丈夫です。

冷蔵庫で1年は保存可能。

にんにくのオイル煮

トーストなどぬり、焼いて、ガーリックトーストで食べたら最高です。

にんにく臭を消す方法

にんにく臭を消す方法として効果的と言われているのが、りんごヨーグルトです。

にんにくを食べた食後1時間以内にりんごヨーグルトを食べると、にんにく臭を防げるようです。りんごヨーグルトがなければ、牛乳とリンゴを食べるのも良いようです。お試しください。

にんにくのおすすめの逸品

にんにくです。たくさん食べてください。こちらからお取り寄せができます。↓↓↓

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20代30代で海外30か国、国内39都道府県を旅した経験から、「日本人の季節を取り入れた素朴な生き方・暮らし方」が好きになりました。日本の伝統文化のいけばなを30年以上嗜み、地元の食べ物、旬の食べ物、保存食、和菓子、しつらえ、手仕事など、季節や暦を大切に感じながら日々暮らしています。自分でも忘れてはいけないことやレシピなどをここに記録し、自分でも見て確認しながら日々アップデートしています。皆様の参考になれば幸いです。ちなみに、私は料理研究家でも料理人でもありません。お花の先生をしています。自然と共に、日々の変化を自分の手で愉しんでおります。

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