【季節の手仕事「豆」⑦スナップえんどう】サクッとして優しい春の味のスナップえんどうは脇役の最優秀賞!

 2月にしたい手仕事

主役にはなれないけど、脇役にしたらカメレオン俳優のように優秀な「スナップえんどう」。

そんなスナップえんどうの優しい味の秘密に迫ります。




もっと知りたい「スナップえんどう」とは

スナップえんどうの別名

「スナックエンドウ」

スナップえんどうの産地

愛知県、熊本県、鹿児島県など。

スナップえんどうの科属

マメ科エンドウ属。

スナップえんどうの出回り時期 

スナップえんどうは1年を通して食べられますが、旬の美味しい時期は、2月から6月。現在では、ひなまつりの行事食でもあるちらし寿司に添えるために、2月下旬には出荷ができるようにハウスで栽培をしています。

スナップえんどうの選び方

さやが濃い緑色でつやとはりがあるもので、ヘタがピンとしていて、白いヒゲのようなものがあるものが新鮮な証拠です。

スナップえんどうの保存方法

乾燥しないようにキッチンペーパーで包み、袋に入れて冷蔵庫で保管します。

スナップえんどうの茹で方

スジを両方とります。最近では、スジ取り不要といった品種も出ています。

沸騰したお湯に塩を少し入れ、1~2分茹でます。冷水に浸けます。

もっと知りたい「スナップえんどう」の育つ姿

スナップえんどうの芽

スナップエンドウの芽20220129高木さんち
2022年1月29日

芽が出て少し育ったところです。冬を超えて、春がすぐそこに来ているスナップえんどうの姿です。

スナップえんどうの花

スナップエンドウの花20230120高木さんち
2023年1月20日 開花直前のつぼみ
スナップエンドウの花20250416高木さんち
2025年4月16日 開花直前のつぼみ
スナップエンドウの花20250416
2025年4月16日 開花

スナップえんどうの実

スナップえんどうのさや20250416高木さんち
2025年4月16日

花が終わり、実がなってきました。まださやが小さいです。

収穫前のスナップえんどう20250416高木さんち
2025年4月16日

さやが大きくなり、中の豆が大きくなり、さやがはちきれそうになったら収穫です。




スナップえんどうの越冬

スナップエンドウなどは、芽が出てきて、育ってきている最中で「越冬」させるそうです。「越冬」させることで、できる野菜たちが強く、糖分を自分の中に貯えるため甘く育つそうです。

実際にこの農家さんは、このスナップエンドウの他、キャベツも既に育っていました。冬を越した春キャベツは、甘いですよね。これは越冬しているからです。

苗を越冬させるのは、非常に難しいようなのですが、それに耐えて育ってくる野菜たちなので、美味しいく育っているのです。

スナップえんどうのおすすめの逸品

スナップえんどうを育ててみませんか?お庭などでなくても、ベランダなどでも栽培できます。こちらから苗をお取り寄せができます。↓↓↓

明日はどんな手仕事する?

野菜が冬を越すことは凄いことなのだと初めて知りました。知らないことばかりで、恥ずかしい限りです。ただ1つ、お花にも越冬したものを活かしていける花型があります。

「かきつばた」です。

かきつばたは、唯一、1年を通してお花をいけますので、春には春の、夏には夏の、秋には秋の、冬には冬のいけ方があります。

その中で、お花も茎が伸びていない状態の小さな蕾が咲けずに冬を越し、春になって花が咲く時、花よりも長く付き葉が伸びます。これを「冠葉(かんむりは)」といい、春は、この冠葉がついているお花を活かしていけます。

この冠葉の特長として、花より葉が長く伸びるのですが、その葉にシワがよっているのです。このシワ、秋から冬の間に伸びたいのに寒くて伸びることができず、春になって、葉の先だけが伸びるため、シワがよったままになっているのです。

この冠葉を見つけたら、チャンスと思い必ず使っていけます。

これが、かきつばたの早春のいけ方です。春の初めにしかいけられないので、貴重です。

お野菜もお花も、本当に短い旬や季節の変化を楽しめて、毎日がとても貴重なのだと感じます。これも日本に生まれたから味わえる楽しみですね。

毎日を大切に生きていきましょう。

それでは、最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。

明日が素敵な1日になりますように。

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20代30代で海外30か国、国内39都道府県を旅した経験から、「日本人の季節を取り入れた素朴な生き方・暮らし方」が好きになりました。日本の伝統文化のいけばなを30年以上嗜み、地元の食べ物、旬の食べ物、保存食、和菓子、しつらえ、手仕事など、季節や暦を大切に感じながら日々暮らしています。自分でも忘れてはいけないことやレシピなどをここに記録し、自分でも見て確認しながら日々アップデートしています。皆様の参考になれば幸いです。ちなみに、私は料理研究家でも料理人でもありません。お花の先生をしています。自然と共に、日々の変化を自分の手で愉しんでおります。

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