【季節の手仕事「たけのこ」⑥幼竹(ようちく)】もっと知りたい幼竹!美味しいメンマは幼竹から作られます

 4月にしたい手仕事




幼竹(ようちく)とは

春一番に芽を出すたけのこを「孟宗竹(もうそうちく、もうそうだけ)」といいます。一般的に「たけのこ」と言われるものです。

孟宗竹の「たけのこ」とは、土から芽が出たばかり、もしくは出る前のものを掘り、食します。

ここで紹介する「幼竹(ようちく)」とは、その孟宗竹の芽が出たものは収穫せず、そのまま育つのを待ち、2メートルから2メートル50センチほどに育ったものをいいます。この地上20センチほどのところを切り落とします。

たけのこを採り損ね伸びてしまったものでもよいでしょう。たけのこは、伸びてしまうと美味しくないといわれていますが、それはたけのことして食べるには美味しくないということで、「幼竹」としては、食べることができるということです。

幼竹20230417高木さんち
2023年4月17日

幼竹から作られるメンマ

「幼竹」は、全てを食べるわけではありません。節などは固いため、柔らかいところだけを使います。たけのこのように、下処理をして煮たり炊き込みご飯にするような柔らかさではないので、「幼竹」はメンマにして食べるのが一番良いとされています。というよりも、メンマを作るための竹と思った方が良いかもしれません。なかなか大変な手仕事ですが、メンマ、作ってみてください。

メンマの作り方

メンマは、ラーメンに添えたり、チャーハンに入れたり、そのまま食べたり、使い道はいろいろです。冷蔵庫にあると助かる1品です。

《 材料 》

竹(皮を取った分) 1kg

粗塩 50g

水 500㎖

ガラスープの素 大さじ3

酒 大さじ5

しょうゆ 50㎖

唐辛子 3本

みりん 50㎖

ごま油 少々

《 作り方 》

①竹を縦半分に割ります。大変な場合は、少し小分けにしてみてください。

②皮をむきます。

③節は、切って取り除きます。

➃水から1時間茹でます。

⑤冷めたら保存袋に入れ、1ヶ月塩漬けします。

⑥1ヶ月経ったら水でよく洗い、厚さ1センチほどの短冊切りにしていきます。

⑦お水で溶いたガラスープ、酒、しょうゆ、輪切りにした唐辛子を入れて中火で煮ます。

⑧汁気がなくなったら、みりんと仕上げのごま油を入れて、また水分を飛ばします。水気がなくなったら完成です。




幼竹のおすすめの逸品

幼竹からメンマを作るのが楽しいのですが、なかなか機会がないとできないことだと思います。でも食べたくなってしまった方のために、こちらからお取り寄せができます。↓↓↓

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20代30代で海外30か国、国内39都道府県を旅した経験から、「日本人の季節を取り入れた素朴な生き方・暮らし方」が好きになりました。日本の伝統文化のいけばなを30年以上嗜み、地元の食べ物、旬の食べ物、保存食、和菓子、しつらえ、手仕事など、季節や暦を大切に感じながら日々暮らしています。自分でも忘れてはいけないことやレシピなどをここに記録し、自分でも見て確認しながら日々アップデートしています。皆様の参考になれば幸いです。ちなみに、私は料理研究家でも料理人でもありません。お花の先生をしています。自然と共に、日々の変化を自分の手で愉しんでおります。

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