ここではお花の本には載っていない、「りんどう」を綺麗に見せるためのコツや長持ちさせるための下処理の方法、扱い方やいけ方・飾り方のコツなどの情報をお伝えしていきます。
りんどうのいけ方・飾り方のコツ

りんどうのいけ方・飾り方のコツ
りんどうは、お花やさんで販売されているりんどうの姿と自然に自生している姿では、かなりの違いがあります。
お花屋さんで販売されているハウス栽培されたものは、茎も太く力強く、花も段々に咲き、とても強いイメージです。
しかし、自然に自生しているりんどうは、茎も風が吹いたら倒れてしまいそうな細い茎で、お花もたくさんはついていません。どうみても秋に咲くような可憐なお花です。
どちらが良いということではなく、いけ方としては、それをそれぞれに活かしてあげるのが一番良いでしょう。力強いりんどうならば力強く、か弱く可憐ならば可憐にいけてあげることです。
りんどうの水揚げ
りんどうの水揚げは、悪くはありません。安心して使ってください。
りんどうのおすすめの花器
力強いりんどうは、長いままいけられるこんな花器が似合います。こちらからお取り寄せができます。↓↓↓

自生している可憐なりんどうは、こんな花器が似合います↓↓↓

もっと知りたい「りんどう」
それでは、りんどうをいけるコツがわかったところで、りんどうのことをもっと好きになって、もっと上手にいけられるようになりましょう。
りんどうの別名
別名は、「胃病み草(イヤミグサ)」「疫病草(エヤミグサ)」。
平安時代の頃には、「苦胆(くたに)」「小丹(こたに)」と呼ばれている旨が『源氏物語』にあります。
りんどうの原産
アフリカ以外の亜熱帯かた熱帯地域が原産。
りんどうの産地・生息地
日本では、長野県、熊本県が有名です。
りんどうの科属
リンドウ科リンドウ属です。
りんどうの品種
◆蝦夷竜胆 えぞりんどう
北海道だけでなく、長野県富士見町入笠湿原(標高1740m)にも自生。8月下旬開花、9月中旬頃までが見頃。ホソバエドリンドウの変種。
◆御山竜胆 おやまりんどう 高
山性のりんどう。長野県などに自生。
◆ささりんどう
◆とうやくりんどう
長野県に自生。
◆深山竜胆 みやまりんどう
長野県に自生。
りんどうの歴史
「りんどう」は、日本文学としては『源氏物語』(1008年頃。紫式部作)に初めて登場します。
『源氏物語』の観賞用の花についてはこちら ↓↓↓

また、『枕草子』(1002年頃。清少納言作)には、りんどうの色合いが綺麗であることが描かれています。
『徒然草』にも秋の草のひとつとして「りんどう」が挙げられています。
りんどうの花の名前の由来
「竜胆(りんどう)」とは、りんどうの根(薬)が胆汁のように特別苦いので、当時の最上級の表現である「竜」という字が充てられたとされます。「苦胆(くたに)」は、その苦い胆汁からきています。「苦胆」が「竜胆(りゅうたん)」となり「竜胆(りんどう)」となったとされます。
「小丹(こたに)」とは、りんどうの優しい雰囲気と小さいことを含めて、こう呼ばれたようです。「こたに」とは「くたに」からの転化だと言われています。
りんどうの自生地
やや乾いた山地や草原に自生。
りんどうは何年草か
りんどうは、多年草です。
りんどうの根
根には苦味があり、薬としても使用されます。
りんどうの開花時期
8月から11月に咲きます。
りんどうの開花期間
切り花としての開花期間は、夏は4~5日、秋は7~10日は枯れずに開花します。
りんどうの花びら
ラッパ型で筒型をしており、5つに分かれています。
りんどうの花の色
紫青色、白、ピンクなど。
りんどうの花の咲き方
りんどうは、陽に当たると花が開きます。雨や曇りの日や夜は花を閉じます。
りんどうの花の特徴

お花やさんで販売されている「りんどう」は、茎の太さは1センチくらいで、均等な間をおいて、花が段々に咲いています。これはハウスで栽培された量産された「りんどう」になります。
野に咲く自然に咲く「りんどう」は、茎も5ミリくらいしかない立っていられないようなか細さで、花もその茎に数個咲くだけです。均等に段・段・段とは咲いていません。
りんどうの季語
りんどうの季語は、秋です。
りんどうの花言葉
「正義感」
「勝利」
「的確」
「誠実」
「貞淑」
「淋しい愛情」
りんどうの誕生花
りんどうは、9月の誕生花です。
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