丈夫で育てやすく、花の色、大きさ、品種が豊富で、可憐なお花を咲かせるクレマチス。
存在が珍しいからか、お花が映えるからか、花展などには大人気のお花です。
ここではお花の本には載っていない、クレマチスを扱い方や綺麗に見せるためのコツやいけ方・飾り方のコツ、栽培方法などを紹介していきます。
クレマチスの歴史
安土桃山時代、中国から日本に伝えられました。その後にもクレマチスの仲間がたくさん日本に入ってきて、それらを総称して「鉄線(テッセン)」と呼んでいました。
江戸時代にも、クレマチスは大変人気のお花だったようです。
1823年にシーボルトが来日した際に、白いクレマチスを日本から持ち帰り、ヨーロッパでそれらを増やし、日本に逆輸入された品種が「クレマチスシーボルティ」と呼ばれていました。
もっと知りたい「クレマチス」について
クレマチスの和名
「鉄線(テッセン)」
茎が細く、鉄の線のようだったことから、総称してこの名で呼ばれていました。
クレマチスの原産
日本、中国。
日本や中国から、ヨーロッパに広がりました。英国では、「お花の女王」と言われています。
クレマチスの産地
静岡県駿東郡長泉町は、クレマチスの産地です。
5月になるとクレマチスが咲き誇る「クレマチスの丘」も有名です。
クレマチスの科属
キンポウゲ科クレマチス属。つる性植物。
クレマチスの花言葉
「高貴」
「高美」
クレマチスのお花の出生とその姿
クレマチスの草丈・樹高
クレマチスは、根元が木もので、途中から草の茎が伸びます。
その草の茎は、好きなだけ伸びてくれます。家での栽培の際には、巻き付けてしまいますので、実寸は不明ですが、伸ばして育てると、朝顔のように伸びて、葉のカーテンができるかもしれません。品種にもよります。
クレマチスの開花時期
品種にもよりますが、その年の最初の開花は、4月中旬から5月頃。開花の最盛期は5月となります。
クレマチスの開花期間
クレマチスの1つの花の開花期間は、約10日から12日間です。ただし、切り花にしてしまうと1日ももたない場合があります。
クレマチスの花径
草丈・樹高根芽茎幹枝葉つぼみ花アップお花の全体の姿お花の群生開花時期開花期間花径花びら一重咲き八重咲き枚数花の色花粉花の咲き方花の香り実がなる時期その花の出生の特徴
大輪系(直径10センチほど)、中輪系、小輪系、つぼ系(ベル系)などに分かれます。
クレマチスの花びら
クレマチスは品種により、一重咲き、八重咲き、多重咲きもあります。
また、枚数も品種により異なります。
クレマチスの花の色
白、クリーム、黄色、グリーン、ピンク、赤、紫、水色、青など。色が変わる品種もあります。
クレマチスの花の咲き方
お花の咲き方は、品種によりさまざまです。天を向いて咲くタイプ、下を向いて咲くタイプ、ベル型のタイプなどがあります。
クレマチスの栽培方法・注意
クレマチスは、日当たり、風通し、水はけのよい場所を好みます。常に湿っていると根腐れすることがあります。
蔓が伸びたら、支柱、フェンス、垣根などに添えてあげます。その際に、茎が折れやすいのと、細い蔓が各所に巻き付いておりますので、丁寧に取ってあげてから添えてあげましょう。
万が一折れてしまった場合、折れた部分を元の繋がっていた状態にし、その付近に5センチほどにセロテープを貼ると、なんと生き続けます。
真夏と真冬の庭植えは避けます。
有機質に富んだ中性の土壌に植えてあげると、よく育ちます。
肥料を好みますので、季節や育ちを見て、3月から9月は化成肥料を2ヶ月に1回与えます。真冬は肥料を与えないでください。
クレマチスを年に3回咲かせる方法
クレマチスは、プロの方がおっしゃるには、上手にお手入れすれば年に3回咲くそうです。これは、品種にもよるかと思います。ご了承ください。
一季咲きと四季咲き
クレマチスは、品種により、年に1回しか咲かない「一季咲き」の品種と、1年に何度も咲く「四季咲き」の品種があります。
1年に何度も咲いて欲しいようでしたら、「四季咲き」の品種を選びましょう。
クレマチスを1年に3回咲かせる方法
四季咲きのクレマチスを1年に3階咲かせる方法です。挑戦してみてください。
場所の条件
外の明るい日の当たる場所。強い風には注意しましょう。
水やりの条件
4月から5月は、1日1回たっぷりと与えましょう。
花後の剪定
①4~5月頃に咲く1回目のお花が終わったら…
終わった花の2節下で切ります。6月中旬頃。
②7~8月頃に咲く2回目のお花が終わったら…
終わった花の2節下で切ります。8月下旬から9月上旬頃。
③9~10月頃に咲く3回目のお花が終わったら…
そのまま年を越します。1月に一番元から2節残して短く切ります。3月には、新しい枝と芽がでてきます。
植え替えのタイミング
植え替えのタイミングは、4月~5月に咲く花が終わった後にします。培養土を入れ、根をほぐし、1まわり大きな鉢に植え替えます。
クレマチスのいけ方・飾り方のコツ
クレマチスの見立て方
クレマチスは、切り花にすると1日花だと思っていただいた方が良いと思います。実際には、もう少しもつものもありますが、逆に1日ももたないものもあります。ご自宅に飾るようでしたらまだ良いのですが、花展などに使うようでしたら、十分に気を付けましょう。
切り花の場合は、開花しているものは、すぐにダメになってしまいますので、できるだけ開花しかけているつぼみを使うのが良いでしょう。
クレマチスのいけ方・飾り方のコツ
茎を短めに使うのが、飾りやすいし、見た目も綺麗かと思います。
クレマチスの水揚げ
クレマチスの水揚げは、結して良いとは言えません。
茎をなるべく短めに使うのが、水揚げには効果的かもしれません。
ご自宅で楽しむようでしたら、切り花にせず、鉢植えもしくは地植えのままの姿を楽しむのが良いのかもしれません。
クレマチスの系統
原種だけでも300種以上あります。
クレマチスの系統をあいうえお順で紹介します。
◆アトラゲネ系
◆アーマンディ系・常緑
◆インテグリフォリア系
◆ヴィオルナ系
◆ヴィオルナ系・原種
◆ヴィタルバ系・原種
◆カンパネラ系・原種
◆コンナータ系・原種
◆コンナータ系・常緑
◆ジャックマニー系
◆シルホサ系・常緑
◆テクセンシス系
◆パンテス系
◆パテンス系・原種
◆パンテス&ラヌギノーサ系
◆ピチセラ系
◆フォステリー系・常緑
◆フラムラー系・原種
◆フロリダ系
◆フロリダ系・常緑
◆ヘラクレフォリア系・原種
◆メクラチス系
◆モンタナ系
◆ラヌギノーサ系
クレマチスの品種
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クレマチスが綺麗に咲くおすすめの場所
「クレマチスの丘」 静岡県駿東郡長泉町
クレマチスだけでなく、バラや他の花たちが1年を通して咲きますので、いつ訪れてもお花は綺麗です。クレマチスは、5月がどの品種も一番綺麗な時期です。クレマチスは、1つの品種が年に2回、3回咲きますので、夏にも秋にもクレマチスの開花を見ることはできます。
クレマチスのおすすめの逸品
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明日はどんな手仕事する?
いけばなの花展などでは、よくクレマチスを使います。花展などには、華やかなクレマチスはとても人気があるお花になります。ただ、出展者泣かせの花であることは、間違いありません。
まずは、花展当日にぴったり咲いてくれるか。そしてそれがその日1日もってくれるか…。もちろん、花展は1日ではないことが多いので次の日もその次の日も…です。長期になってくると、自分の心臓がもちません。
それだけしても、クレマチスを使いたいのは、綺麗で、華もあり、儚いということもあります。それけではない、地元愛もあります。折角、地元がクレマチスの産地なので、使いたいという思いです。
たくさんの方にたくさんの品種のクレマチスを見ていただけたら、嬉しいです。
それでは、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
明日が素敵な1日になりますように。
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