白露とは
早朝や夕方の空気に冷風を感じるようになる頃のこと。昼夜の寒暖差で、草木に白露ができるようになる時期です。
二十四節気(にじゅうしせっき)とは
二十四節気(にじゅうしせっき)は、太陽年を太陽の黄経に従って24等分して、季節の指標となるのに用いる語になります。中国より伝わったもので、その等分点を名付けているのが、この二十四節気です。
暦の上での四季は、これで分けられています。
二十四節気は、月の満ち欠けに応じて日にちが変わるため、節気の第1日目の日にちがその年により前後します。
1つの節気は、約15日間です。
白露の七十二候
七十二候(しちじゅうにこう)とは
七十二候(しちじゅうにこう)とは、元々中国で考案されたものを、江戸時代に日本に合わせて作り変えられたものです。旧暦で1年を72に分けた5日間または6日間を1候とし、その時候の天気や動植物の生態の微妙な変化を示したものです。季節と上手に付き合いながら暮らす様が、それぞれの言葉に著されています。
地球温暖化により、多少のずれは感じられることもありますが、ほぼその時期にその事が起きる七十二候は、季節を気が付かせてくれる「季節のお知らせ」とでもいうのでしょうか。
初候「草露白(そうろしろし)」9月7日〜9月11日
草に降りた露がまるで透明な宝石のように白く光るようになる頃。
次候「鶺鴒鳴(せきれいなく)」9月12日〜9月16日
川や湖などの水辺に住む鶺鴒(せきれい)という鳥が鳴き始める頃。
末候「玄鳥去(げんちょうさる)」9月17日〜9月22日
春になるとやってくる燕が、南の暖かい地域に帰って行く頃。
白露の頃のしつらえ 「秋の衣替え」
9月とはいえ、近年は暑い日が続き、衣替えなどまだまだできないというのが現状です。はるか昔の若かりし頃は、9月になると先行のおしゃれとしてブーツを履き始めるなんてことをしていましたが、近年の暑さでは絶対にできないことです。
それでも、9月に入って真夏の装いをしているのも恥ずかしい気がして、私はここで衣替えをすることが毎年の習慣です。一般的には、10月1日が衣替えといって、制服なども夏服から冬服に換える時期ではありますが、その決まりのようなものも薄れてはきています。
流行りの「ミニマリスト」や『フランス人は10着しか服を持たない』などに影響されて、洋服の断捨離を行っているからか、衣替えということも昔ほどの大仕事ではなくなってきました。洋服の断捨離は、本当におすすめです。私の中では、9月から11月に着る服を10セット組み合わせてハンガーにかけておくようにしています。それを順に着ていくだけなので、朝服選びに迷う時間がなくなりました。それと、この組み合わせ失敗ということもなくなりました。そしてまた、3ヶ月後の12月に入った頃に今度は冬の10セットに換えるようにしていきます。おしゃれはしたいけど、無駄な時間をとりたくないという方には、おすすめの方法です。
衣替えといえば、昔も夏が終わると夏の着物を着物を洗ってくれる「洗い屋」さんに出していたと言われています。今でいう、クリーニングやさんです。そして、洗ったものは、行李柳でできた「つづら籠」に収納しました。今でいう衣装ケースです。
衣替えといったら、洋服の入れ替えというイメージですが、「つづら籠」にお着物を入れ替えて収納する(しまう)こともしつらえのひとつでした。
昔のお着物を収納するような大きさのものではありませんが、現代風な「つづら籠」をこちらからお取り寄せができます。↓↓↓

白露の頃に旬を迎える食べ物 「新生姜」

新生姜は、年明けからハウス栽培のものが出始めます。そして露地ものは、白露の頃から出始めます。新生姜が本当の旬を迎えることとなります。
「新生姜」についてはこちら ↓↓↓


白露の頃に食べる和菓子 「さつまいも菓子」

さつまいもが美味しくなる季節。さつまいもだけで食べるのもおいしいですが、さつまいもをお菓子にしてしまうと、更に楽しみが増えます。
さつまいもは、砂糖がなかった頃から、甘い食べ物として食べられてきましたので、さつまいものお菓子もたくさんあります。
「さつまいも菓子」の記事はこちら ↓↓↓ レシピがあるものは更にリンクできるようになっています。

白露の頃に咲くお花 「山椒の赤い実」

白露の頃になってくると、お花よりも実ものが目に付くようになります。
写真は、山椒の実です。5月頃に青かった実(青山椒・実山椒)が秋になると、赤く実ってきます。この赤くなった実を、粉山椒などにしていきます。
山椒の扱い方やレシピなど「山椒」の記事はこちら ↓↓↓


明日はどんな手仕事する?
暦の上では、すっかり秋です。
今年は、まだまだ暑い日が続き、秋なんて思えない気分ですね。でも、知らない間に植物たちは、秋を迎えています。
栗や柿やみかんは青く実がなり、山椒の実も赤くなっています。植物は、暑くても寒くても、季節がくれば、自分のお仕事をしっかりする優れた生き物です。
雨の日も風の日も毎日休まず生きています。不平不満を言う人間とは違いますね。たまには、植物たちをねぎらってあげないといけませんね。毎日楽しませてくれて、本当にありがとう。
それでは、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
明日が素敵な1日になりますように。
次の二十四節気「秋分(しゅうぶん)」
次の二十四節気は「秋分(しゅうぶん)」です。↓↓↓

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