9月下旬は、二十四節気「秋分」、雑節「秋の彼岸」、雑節「秋の社日」の日にちが重なる時期です。シルバーウィークも重なりますので、それぞれの意味を知り、その暦を過ごしましょう。
2025年9月20日(土) 秋の彼岸の入り
2025年9月21日(日) 彼岸
2025年9月22日(月) 彼岸
2025年9月23日(火・祝) 秋分の日、彼岸の中日
2025年9月24日(水) 彼岸
2025年9月25日(木) 彼岸
2025年9月26日(金) 彼岸の明け、秋の社日
二十四節気「秋分」とは
秋分とは、二十四節気のひとつ。
秋を分けるという意味の秋分。立秋から立冬までの真ん中の節気となります。
この日、昼間と夜の時間がほぼ同じになります。
この日を境に夜の時間が長くなっていきます。陽が短くなっていき、陽も少しずつ弱くなっていくので、少しもの悲しくなる時期です。
二十四節気(にじゅうしせっき)とは
二十四節気(にじゅうしせっき)は、太陽年を太陽の黄経に従って24等分して、季節の指標となるのに用いる語になります。中国より伝わったもので、その等分点を名付けているのが、この二十四節気です。
暦の上での四季は、これで分けられています。
二十四節気は、月の満ち欠けに応じて日にちが変わるため、節気の第1日目の日にちがその年により前後します。
1つの節気は、約15日間です。
秋分の七十二候
七十二候(しちじゅうにこう)とは
七十二候(しちじゅうにこう)とは、元々中国で考案されたものを、江戸時代に日本に合わせて作り変えられたものです。旧暦で1年を72に分けた5日間または6日間を1候とし、その時候の天気や動植物の生態の微妙な変化を示したものです。季節と上手に付き合いながら暮らす様が、それぞれの言葉に著されています。
地球温暖化により、多少のずれは感じられることもありますが、ほぼその時期にその事が起きる七十二候は、季節を気が付かせてくれる「季節のお知らせ」とでもいうのでしょうか。
初候「雷乃収声(らいすなわちこえおさむ)」9月23日~27日
夏に盛んに鳴っていた雷が、大気が安定し鳴り響かなくなる頃ということです。
次候「蟄虫坏戸(ちっちゅうこをはいす)」9月28日~10月2日
虫が冬に備えて、巣ごもりの支度を始めるために、土中に掘った穴をふさぐ頃ということです。
末候「水始涸(みずはじめてかれる)」10月3日~7日
空気が乾いて、水田の水がなくなる頃。稲刈りの準備に入る時季ということです。
雑節「秋の彼岸」とは
お彼岸とは、お墓参りをして、ご先祖様や故人を供養する期間のことです。
お彼岸は、年に2回あり、春3月の「春の彼岸」と秋9月の「秋の彼岸」になります。
秋のお彼岸は、秋分の日(9月23日)を中日とし、3日前(9月20日)が「彼岸の入り」、3日後(9月26日)が「彼岸明け」となります。合わせて7日間のことを「彼岸」といいます。
【季節の手仕事】秋の彼岸の行事食 「おはぎ」

お彼岸の行事食といえば、「おはぎ」。
春の彼岸は、その頃に牡丹が咲くので「ぼたもち」といいますが、秋の彼岸は、その頃に萩の花が咲くので「おはぎ」といいます。
おはぎやぼたもちをお彼岸に食べるのは、あんこの小豆の赤色が邪気を祓うとされ、先祖の供養になるとされているからです。
秋の七草のひとつである「萩」の花が小豆に似ていることから、秋は「おはぎ」と呼ばれるようになりました。

「おはぎ」や「ぼたもち」などの作り方などについての記事はこちら ↓↓↓

雑節「秋の社日(あきのしゃにち)」とは
雑節のひとつ「社日(しゃにち)」とは、生まれた土地の守護神である「産土神(うぶすながみ)」を祀る日となります。秋の社日は、その年の収穫を土地の神に感謝します。
社日は、年に2回あり、春の社日を「春社(しゅんしゃ)」、秋の社日を「秋社(しゅうしゃ)」ともいいます。共に、春分の日と秋分の日に一番近い「戌(つちのえ)の日」が社日となります。
2025年の秋の社日は、9月26日となります。
秋分、秋彼岸、秋社日の頃に旬を迎える食べ物 「銀杏」

秋分の頃に、いちょうの葉も黄色く色付き、熟した実が落ち始めます。いちょうの実=銀杏なのですが、このイチョウの実の臭いが独特です。これは、熟した実の臭いでこれさえ取り除けば、食べる部分は、なんと美味しいこと。臭いに負けずに、拾われていらっしゃる方が多い意味がわかります。
この銀杏の下処理方法、臭いの対処法、銀杏の美味しい食べ方など、「銀杏の手仕事」についての記事はこちら ↓↓↓

秋分、秋彼岸、秋社日の頃に咲くお花 「彼岸花」

お彼岸の時期に咲くお花として「彼岸花」があります。
彼岸花は、不思議なお花で、暑くても寒くても、彼岸の入りに、ぴったり咲くお花です。その時の気候など関係なく、日にちに合わせて咲くお花は、彼岸花くらいではないでしょうか。
彼岸花は、お花が終わると、細長い葉が出てきます。毎年、この辺りに咲くというのはわかりますが、どこに根があるのかなどは、その葉をたどらないと特定ができない不思議な花です。
秋分、秋彼岸、秋社日の頃のしつらえ「秋のスワッグ」

秋の収穫に感謝をする時期、ドライフラワーなどを使って「スワッグ」を作ります。
しつらえというと、和風なことと感じますが、洋風な作りもいいものです。
彼岸、秋分、秋の社日のおすすめの逸品
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明日はどんな手仕事する?
秋真っただ中のこの時期は収穫の時期でもあります。このブログのタイトルではありませんが、「明日はどんな手仕事する?」と手仕事のスケジュールを確認する日々です。
毎日、美味しいものを食べることができ、楽しく手仕事ができることは、本当に幸せなことだと思っております。
世の中の変化に対応しつつ、季節の変化にも寄り添い、日本の伝統やおばあちゃんの知恵の数々にも向き合うこと。ゆったりとした時間が流れているようで、意外にも時が経つのは早いものです。
近年の地球温暖化により、気候が少しずつずれてきていることもあり、手仕事のスケジュールも例年と違うこともあります。
そんな変化も感じつつな毎日です。
それでは、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございます。
明日が素敵な1日になりますように。
次の二十四節気「寒露(かんろ)」
次の二十四節気は「寒露(かんろ)」です。↓↓↓

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