【季節の手仕事「アボカド」】毎日でも食べたいアボカドは「森のバター」といわれるほど栄養豊富で魅力的!

 1年通してしたい手仕事

バターのような舌触りでクリーミー、そしてとてもフルーティーで栄養豊富なアボガド。近年需要が高まっています。

そんなアボカドを気軽に食べていただけるように、アボカドの魅力を紹介します。




もっと知りたい「アボカド」とは

アボカドの原産

メキシコ、コロンビア、エクアドルなどです。

アボカドの産地

海外の産地は、メキシコやコロンビア、エクアドル、ペルーなどの中南米が中心となります。

日本国内では、和歌山県や愛媛県松山市にある興居島(ごごしま)、長崎県諫早市などで作られています。温かい地域で作られています。

国産のアボカドは、海外産のものよりも濃厚でクリーミーといわれています。

アボカドの科属

クスノキ科。

アボカドの分類

アボカドは、野菜と思われがちですが、果物に分類されます。

アボカドの旬

外国産のものは1年中輸入されており、旬などはありませんが、日本で作られているアボカドは、秋から3月までが旬となります。

アボカドの樹高

アボカドは、木になります。常緑高木樹です。

アボカドの栄養価

コレステロールを減らす働きのあるリノール酸やリノレン酸、食物繊維、ビタミンB1、B2、Eなどが豊富に含まれ、血液をサラサラにさらさらにする効果があるとされます。

アボカドの選び方

アボカド硬い20250411
緑っぽいまだ硬いアボカド
熟したアボカド20250411
あずき色の熟した食べ頃のアボカド

色は、緑過ぎるものは未熟で、黒過ぎるものは熟し過ぎている可能性があります。その中間のあずき色くらいがおすすめです。

硬さは、柔らかいものが食べ頃です。

ヘタと皮の間に隙間があるものは、食べ頃です。隙間がないものは、新鮮でまだ未熟です。

もっと知りたいアボカドの育つ姿

アボカドが育つ環境

アボカドは、強い風、寒さ、酷い暑さが苦手です。

アボカドの実がなるまで

よく「桃栗3年、柿8年」などと、木を植えてから実がなるまでにかかる年数を言ったりしますが、アボカドは、6~7年かかるといわれています。

アボカドの実付き

アボカドは、花が大量に咲いてもそのうちの5000分の1から10000分の1の確率でしか実がなりません。確率はとても低くなります。そのため、受粉を手助けしてくれる虫と共存するためにも、農薬は使わずに育てるようにします。しかし、農薬を使わないとカメムシが大量に発生します。カメムシが食害すると商品にはならないために、花が終わり実がなる手前で、1つ1つに袋を掛けていき、実が成長するのを待ちます。

アボカドの袋掛け

上記の通り、アボカドはぶどうのように、実に1つ1つ袋掛けをします。果てしない作業です。

アボカドの水やり

アボカドが大きくなるためには、大量の水が必要となります。日本での栽培は、近年の猛暑のせいで水やりが追い付かないのが現状です。そこで、1日6時間回し続けるスプリンクラーで水やりをします。アボカドの根は、大量に水やりをしても根腐れをしない、強い根をしています。日中、スプリンクラーで水やりをすることで根が育ち、果実が大きくなり、更にクリーミーな味になります。

アボカドの収穫

アボカドは、樹上におくほど油分が増し、クリーミーで濃厚になると言われています。収穫のポイントとしては、ヘタの色が変わってきたら収穫時です。

アボカドの収穫方法

アボカドの収穫方法は、袋を付けたまま、枝を切ります。

アボカドの保存方法

熟していないアボカドは、りんごと共に袋に入れ、室温で保存するのがおすすめです。りんごが発するエチレンガスの効果で早く食べ頃になります。

逆に、熟して柔らかいアボカドは、アボカドだけで袋に入れ、冷蔵庫で保存しましょう。

半分使って、半分残ってしまった場合などは、外皮と種を取り、1センチ角くらいに切ってラップして保存袋に入れ冷凍保存すれば、色も変わらずにまた使うことができます。解凍は自然解凍で大丈夫です。




もっと知りたいアボカドの品種

海外からの長距離輸送に不向きだった品種も、国内で生産することにより、栽培ができるようになり品種が増えるようになりました。

◆ハス

外国産。皮が厚く、長距離輸送に向いています。味が濃厚。

◆ピンカートン

国内生産が可能。熟しても外皮の色が変わりません。味は緑っぽい未熟な味がします。

◆フェルテ

国内生産が可能。外皮の表面がつるつるしています。

◆ふくみ

生産者である西原さんの奥様とお孫さんの名前からとった「ふくみ」という名前。国内で作られたアボカドの品種です。

◆ベーコン 

国内生産が可能。外皮色が緑色。外国産よりも大きくて重い。産地の長崎では、完熟まで待って出荷するので美味しいと評判です。収穫から10日置いても美味しくいただけます。

もっと知りたいアボカドの食べ方・メニュー・レシピ

アボカドの食べ頃

アボカドは、茄子のような弾力があるものが食べ頃です。

アボカドの変色予防

アボカドは、切って時間が経つと色が変色してしまいます。その予防法としてよく言われているのが、レモン汁です。変色してしまう野菜には、よくレモン汁を振り掛けることで変色を防ぐと言われていますが、アボガドにはレモン汁よりも良いものがあります。それはお酢です。また、切ったアボカドをレンジで数秒温めるのも効果があります。

アボカドの皮が器に

アボカドの外皮は、アボカドを半分に切り、中身をくり抜けば、器として使うこともできます。捨てずに使ってみるのもおすすめです。

アボカドのメニュー

◆アボカド丼

ご飯の入ったどんぶりに、わさび醤油で和えたアボカド、納豆、味付け海苔を盛るだけ。かつおぶしをたっぷりかけても美味しいです。

◆アボカドサンド

マヨネーズを薄く塗ったパンの上に、マヨネーズで和えたアボカド、ウインナーをのせ、軽くコショウして、とろけるチーズをのせてトースターで軽く焼くだけ。タコスソースなどがあればもっと美味しくなります。

◆アボカドの天ぷら

◆アボカドの炒め物

◆アボカドポン酢

アボカドと刻んだ梅干し、みょうがにかつおぶしとポン酢をかけるだけの簡単な一品。

◆アボカドプリン

熟してしまったアボカド、牛乳、はちみつをミキサーにかけ、水で溶いたゼラチンを入れて、もう一度ミキサーを回し冷やすだけ。加熱していないので、栄養分が抜けない。

◆ワカモーレ

ワカモーレとは、アボカドディップのこと。アボカド、レモン汁、サワークリーム、ニンニクを入れて混ぜるだけ。パンや野菜や魚介などに付けて食べます。サワークリームがない場合は、牛乳でも応用できます。

◆アボカドソース

ワカモーレにヨーグルト、粒マスタード、オリーブオイル、塩、こしょうを加えたアボカドソースを作ると、グラタン、チキンソテー、スープなどに入れて使うことができます。

◆アボカドドレッシング

ワカモーレにお酢とオリーブオイルと加えるだけで、ドレッシングになります。サラダ、肉料理、お豆腐などにかけて使えます。

アボカドが残ってしまったら

アボカドを半分使って半分残ってしまった場合などは、外皮と種を取り、1センチ角くらいに切ってラップして保存袋に入れ冷凍保存すれば、色も変わらずにまた使うことができます。解凍は自然解凍で大丈夫です。

切った面にレモン汁かお酢を付けてラップしておくことも可能です。多少の変色を防ぐことができますので、ラップをして冷蔵庫に入れて、早めに使いましょう。

ワカモーレを作って保存しておくのもおすすめです。

アボカドのおすすめの逸品

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20代30代で海外30か国、国内39都道府県を旅した経験から、「日本人の季節を取り入れた素朴な生き方・暮らし方」が好きになりました。日本の伝統文化のいけばなを30年以上嗜み、地元の食べ物、旬の食べ物、保存食、和菓子、しつらえ、手仕事など、季節や暦を大切に感じながら日々暮らしています。自分でも忘れてはいけないことやレシピなどをここに記録し、自分でも見て確認しながら日々アップデートしています。皆様の参考になれば幸いです。ちなみに、私は料理研究家でも料理人でもありません。お花の先生をしています。自然と共に、日々の変化を自分の手で愉しんでおります。

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