団子は餅菓子ではありますが、古くから人気があり品種も多いため、餅菓子から分離し「団子の種類まとめ」を作りました。
団子の世界を心ゆくまでお愉しみください。
季節の団子の種類
季節で食べられる団子の種類です。日にち順に並べてあります。
じゅうよっかだんご 十四日団子
静岡県賀茂郡南伊豆町では、1月14日の小正月に1年の健康や五穀豊穣を願い「十四日団子」が作られます。「十四日団子」は、ウバメガシ(姥芽樫)という木に飾りつけられます。甘辛い醤油タレをつけて食べます。
どんど焼きの団子
1月15日に行われる小正月の行事の「どんど焼き」。どんど焼きの燃え上がる炎と煙で年神様をお見送りし、その炎で団子を焼き食べると1年間健康で過ごせるというものです。
「どんど焼きの団子」、正式名称は不明です。
「どんど焼き」「左義長」「小正月」についてはこちら ↓↓↓

じゅうろくだんご 十六団子
農作物を守る「田んぼの神様」は、春に山から下りてくると言われています。
その「田んぼの神様」の春の移動日にあたるのが、3月16日です。
この日に、16個の団子を作り、五穀豊穣を願います。
ちなみに、「田んぼの神様」は、収穫が終わると秋に山に戻ります。
はなみだんご 花見団子
「花見団子」が食べられるのは、ソメイヨシノ(桜)が咲く頃の3月下旬から4月頃です。
花見団子は、ピンク、緑、白(茶色)の米粉団子を串に刺したものです。
三色の団子を串に刺すことから、別名「三色団子」とも言います。
ピンクはお花、緑は蓬を加えたもの、白(茶色)はこしあんをイメージしています。
茶席では、こなしを用いて、品よく小ぶりなサイズで作られることが多いです。
さんしょくだんご 三色団子
→「花見団子」をご覧ください。
じゅうごやのつきみだんご 十五夜の月見団子
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じゅうさんやのつきみだんご 十三夜の月見団子
「十三夜の月見団子」についてはこちら ↓↓↓

季節関係なく1年中ある団子の種類
あんだんご 餡団子
粒あんをかけてある団子です。
きびだんご 吉備団子
岡山県の銘菓。生菓子。黍(きび)を原料としている団子です。
くさだんご 草団子
蓬を混ぜた団子です。粒あんをかけてあることが多いです。
ごまだんご 胡麻団子
ごま餡をかけた団子です。中華点心の「ごま団子」とは、全くの別ものです。
ささだんご 笹団子
新潟県魚沼産のこしひかりの米粉を捏ねて蒸して作られる草団子が笹に包まれている越後(新潟県)の名物です。よもぎたっぷりの草団子が、笹の香りに包まれて、美味しさが倍増です。
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しだみだんご しだみ団子
「しだみ団子」についてはこちら ↓↓↓

しらたまだんご 白玉団子

生菓子。餅菓子。
白玉粉に水を加えてこねて、小さな玉にし、茹でたもの。作ったら、硬くならないように水や氷水で冷やしておく。
今では、主役としてよりも、あんみつやお汁粉などの脇役として人気の白玉ですが、昭和の時代までは、白玉に砂糖をかけて食べる主役のおやつの1品でした。
はぶたえだんご 羽二重団子
上新粉で作る歯切れのよさときめ細やかさがある羽二重のような柔らかい団子。
羽二重とは、絹織物で、滑らかな肌触りと上品な光沢が特徴の織物のこと。
同名のお店が東京荒川にあり、羽二重団子はそのお店の商品名でもあります。このお店は文豪たちに愛され、羽二重団子の美味しさは、夏目漱石の『吾輩は猫である』にも出てきます。
みたらしだんご 御手洗団子

砂糖醤油、昆布だし、葛粉に水を入れて煮詰めた、みりん仕立ての甘辛いタレを団子にからめたものです。
京都下鴨神社の境内の糺の森の御手洗池の泡に見立てた団子が由来といわれています。御手洗の泡の涼しさから、暑気祓いに食べられていました。
江戸時代人気のあった江戸の団子屋さんの団子
江戸時代、江戸では串団子が大ブームでした。
江戸時代の団子は、串に刺して売るのが普通で、宝暦年間(1751年から1764年)頃は1本に5個の団子を挿したものを5文で売っていました。明和5年(1768年)に、4文銭ができてから、1本に4個の団子を挿して売られるようになりました。
あやめだんご 菖蒲団子
先を4つに裂いた竹の一筋ずつに、小さく平たい団子を4つずつ挿したもので、あやめの花の形に似ており、砂糖蜜をつけて出された団子です。
うきよだんご 浮世団子
日本橋室町浮世小路にあるお店のお団子名。
えいたいだんご 永代団子
隅田川下流の永代橋際にあるお店の団子名。文化文政年間(1804年から1830年)頃に人気のあった団子です。
おかめだんご お亀団子
麻布飯倉片町にあるお店の団子名であり、店名でもあります。亀の見せ物が評判で、この名がついたそう。
かげかつだんご 景勝団子
団子の形が上杉景勝の生家の長尾家の鉾先に似ていたことからこの名がついたと言われています。享保年間(1716年から1736年)から明治時代頃まで、江戸中を搗きながら売り歩いていたそうです。
きはちだんご 喜八団子
浅草芳町にあるお店の団子名。団子が大きく安価だったので人気があったそうです。
まるやおおだんご 丸屋大団子
御蔵前瓦町にあるお店の団子名。団子が大きく安価だったので人気があったそうです。
現在もある団子のおすすめのお店
団子といったらこのお店です。
ことといだんご 言問団子
東京墨田川の名物として、桜餅と並んで、向島の「言問団子」の団子が有名です。串には刺していないお団子で、米粉の餅を小豆あん、白餡で包んだものと、白玉粉の餅をくちなしの色素で黄色く染めた求肥で包んだものの3種類が定番。江戸時代末期創業。
かわい米店

地元静岡県三島市にあるお米屋さんの「かわい米店」。こちらでは、店舗でおにぎりとだんごを販売しています。おにぎりもだんごもとにかく地元では人気です。
団子の種類は、みたらしだんご、黒米のみたらしだんご、こしあんだんご、つぶあんだんご、抹茶あんだんご、みそあんだんご、いそべだんご、きなこだんごなどがあります。
お米屋さんのだんごらしく、とにかくだんごが柔らかくてでも弾力もあり美味しいです。
加茂みたらし茶屋
みたらしだんご発祥の地とされる京都下鴨神社門前にあります。
もっと知りたい「団子」について

団子の分類
生菓子。餅もの。米を使った餅菓子。朝生菓子。
団子の歴史
縄文時代から、穀類や木の実などを粉にして丸めた団子を作っていたようです。
奈良時代に伝来した唐菓子のひとつ「団喜(だんき)」に由来するものと言われ、古くから多くの種類や名称があります。
団子の原料、材料、作り方
上新粉や白玉粉などのもち米やうるち米の粉に水を混ぜてこね、丸めて蒸したり茹でたりして作ります。
団子の形態
お皿などに盛るタイプと、串に刺すタイプがあります。
「月見団子」は、串には刺さないのが特徴です。
団子の形
お皿などに盛るタイプの団子(月見団子など)の形は、関東が丸型、関西が里芋型、静岡では中央をへこませるへそ餅型にします。
団子の名前の由来「団喜」とは
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