【和菓子③地域別・島根県】和菓子といったら島根!島根県にある有名な和菓子店の看板商品やおすすめ商品

和菓子といったら島根県!

島根県にある有名な和菓子店とその看板商品やおすすめ商品をまとめたものです。

島根県を訪れた際には、ぜひともお立ち寄りいただきたいお店ばかりとなります。




「日本三大菓子処」のひとつ島根県松江市

島根県松江市は、茶人大名の城下町だったため、有名な和菓子が多い地域で、「日本三大菓子処」のひとつになっています。

「日本三大菓子処」のほか2つは、京都府京都市と石川県金沢市です。

日本三大銘菓「山川」について

島根県の銘菓と言えば、「日本三大銘菓」のひとつ「山川(やまかわ)」があります。「山川」については、「松江三大銘菓」でもあるため、下記にまとめてあります。

「日本三大銘菓」とは、すべて落雁になっています。

ほか2つは、石川県金沢市の「森八」の「長生殿(ちょうせいでん)」と、新潟県長岡市の「越乃雪本舗大和屋」の「越乃雪(越乃雪)」です。

松平不昧公の「松江三大銘菓」

名君にして茶道の達人であった松平治郷公(不昧公)。不昧公は、茶道「不昧流」の始祖で、1767年から1806年に出雲藩における第七代松江城主として、名君の誉れ高かった人物です。

不昧公命名の「松江三大銘菓」として、「山川」「菜種の里」「若草」があります。

その不昧公には、「不昧公御好」という好みの菓子があり、12ヶ月分に分けていた記録が残されており、「季節好み12か月」と言われています。「山川」はそのうち10月の、「若草」は3月の好みの菓子となっています。

島根銘菓「山川 やまかわ」とは

和菓子の分類は、日持ちする干菓子。落雁の一種。

ただ、落雁と言っても、厚みのある柔らかいふわふわした落雁で、少し湿り気のある塩味のするお菓子です。

長さ20センチの棹状になっているもので、紅白一対になっており、赤は紅葉の「山」、白は「川」のせせらぎを意味します。

不昧公が品川の菓子司越後屋に修行に来ていた出雲の面高屋新四郎に命じて作らせたものとされています。

島根銘菓「菜種の里 なたねのさと」とは

春の菜畑を蝶が飛び交う様を表現した干菓子です。

和菓子の分類は、干菓子で押し物。白砂糖、精白したうるち米粉、餅粉、炒り玄米を木型で押して作るもの。かつては、お湯で溶いて母乳の代わりにされていたとも言われています。

「白雪糕(はくせつこう)」のハスの実の粉末を、炒り玄米にしたものです。

島根銘菓「若草 わかくさ」とは

春の茶席の主菓子。早春の出雲路の雪間に、初々しくもえいずる若草の色彩と柔らかさを、緑色の柔らかい求肥に落雁の衣を着せたもの。

2024年8月には、江戸時代に食べられていた「よもぎ若草」が再現されました。よもぎの香りがする優しい味わいの「よもぎ若草」は、今後各お店さんで作られていくそうです。




島根県にある有名な和菓子店とその代表商品やおすすめ商品

一力堂 「ハーンの羊羹」

島根県松江市。宝暦年間(1751~1764年)創業。

「ハーンの羊羹」は、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が松江にいたころから一力堂の羊羹がお気に入りで、江戸に戻ってからもその妻小泉セツが取り寄せるほど愛した赤い色の羊羹。「ハーンの羊羹」は、それを復刻させたもの。

錦栄堂「ノドグロもなか」

島根県浜田市。明治34年(1901年)創業。

「ノドグロもなか」は、最中の皮が魚の形をしており、その魚の口が開いていて、最中の中に入っている餡が黒く見え、ノドグロのようになっているものです。

来間屋生姜糖本舗 「生姜糖(ひとくち糖)」

島根県出雲市平田町。正徳5年(1715年)創業。

「生姜糖」元祖のお店です。島根県出雲市斐川町出西地区で作られた出西生姜の風味がとても豊かでキリっとした辛味が特徴の生姜糖です。

キャラメル包みになっているので、生姜糖なのに食べやすく、持ち歩きができるので、毎日のおやつにぴったりです。

「生姜糖(ひとくち糖)」をこちらからお取り寄せができます。↓↓↓

彩雲堂(さいうんどう)「若草」

島根県松江市。明治7年(1874年)創業。一度絶えた「若草」を明治時代中期に復活させました。

彩雲堂の「若草」は、もち米を石臼で水挽きし、できた求肥にそぼろをまぶします。一つ一つ手作業で作られています。

「若草」を、こちらからお取り寄せができます。↓↓↓

三英堂「菜種の里(なたねのさと)」

島根県松江市。昭和4年創業。

「菜種の里」は、くちなしで色づけされた黄色の落雁に、白い煎り米が入ったものです。

「菜種の里」ではありませんが、三英堂さんで人気の「日の出前」をこちらからお取り寄せができます。↓↓↓

天満屋「桜もち」

島根県雲南市。昭和31年(1956年)創業。

「桜もち」は、クレープ状の皮タイプの桜もちなのですが、このクレープの色がピンクではなく、緑色をしています。島根県雲南市三刀屋町では、「御衣黄桜」と呼ばれる緑色をした八重桜が咲きます。この桜の色にちなんで、「桜もち」のクレープ状の皮の色が緑色なのだそうです。餡はこし餡です。

風月堂「黒小倉」

島根県松江市。明治19年(1886年)創業。

「黒小倉」は、岡山県の備中小豆で作られている羊羹で、こってりとした黒砂糖に、あくのない粗目をあわせているのであっさりとした甘さになっています。

風流堂(ふうりゅうどう)「山川」

島根県松江市。1890年創業。

風流堂の「山川」は、風流堂2代目が大正時代に復活させたものです。

「山川」の他にも、多伎町産の「蓬莱柿(ほうらいし)」といういちじくを使った「いちじく大福」やぶどうジュースのいちじく羹と羊羹が2層になったいちじくの羊羹「果樹園の木漏れ日」などが人気です。

「山川」がセットになっている詰め合わせを、こちらからお取り寄せができます。↓↓↓

福田屋「柚餅子」

島根県松江市。1913年創業。

「柚餅子」は、切り柚餅子。島根県産の柚子を使用。

「柚餅子」をこちらからお取り寄せができます。↓↓↓

藤村山陰堂「源氏巻」

島根県津和野町。創業約100年。

「源氏巻」は、小麦粉に卵、砂糖を交ぜ、鉄板で薄く伸ばし、外側をきつね色に焦がし、内側にこし餡を巻いた平たいお菓子です。

吉岡製菓「亥の子餅 胡麻嵐」

島根県出雲市。昭和28年創業。

「亥の子餅 胡麻嵐」は、餅粉を蒸しあげ、砂糖と白胡麻を混ぜて練り上げます。黒胡麻を餡に練り込み、餡を包みます。仕上げに生姜を入れるのがポイントです。

島根県に行きたくなったら

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20代30代で海外30か国、国内39都道府県を旅した経験から、「日本人の季節を取り入れた素朴な生き方・暮らし方」が好きになりました。日本の伝統文化のいけばなを30年以上嗜み、地元の食べ物、旬の食べ物、保存食、和菓子、しつらえ、手仕事など、季節や暦を大切に感じながら日々暮らしています。自分でも忘れてはいけないことやレシピなどをここに記録し、自分でも見て確認しながら日々アップデートしています。皆様の参考になれば幸いです。ちなみに、私は料理研究家でも料理人でもありません。お花の先生をしています。自然と共に、日々の変化を自分の手で愉しんでおります。

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