【和菓子③地域別・三重県】もっと知りたい三重県にある有名な和菓子店とその看板商品やおすすめ商品まとめ

三重県桑名から伊勢に至る伊勢街道は「餅街道」と呼ばれるほど、多くの名物餅があります。

江戸時代から続く茶屋が多いのも特徴です。持ち帰るのも良いですが、できる限り、その場でいただきたいものがたくさんあります。

お腹を空かせて、訪れてみてください。




三重県にある有名な和菓子店とその看板商品やおすすめ商品

店名をあいうえお順に並べてあります。

赤福本店「赤福餅」

三重県伊勢市。1707年創業。

「赤福餅」は、お伊勢参りのお土産の定番。しっとり滑らかで甘さ控えめなこしあんに隠れたお餅がなんと軟らかなこと。1箱12個入はペロリです。

伊勢製餡所「伊勢あんもなか」

三重県伊勢市。大正13年創業。

「伊勢あんもなか」は、つぶあんと最中のセットです。食べる食前に餡を挟んで食べる、最中の一番美味しい食べ方ができるタイプです。

餡やさんですので、つぶあん、こしあん、しろあんと餡だけの販売もされています。小豆や作り方にもこだわった、餡やさんの餡を楽しんでいただきたいです。

「伊勢あんもなか」を、こちらからお取り寄せができます。↓↓↓

御福餅本家「お福餅」

三重県伊勢市二見町。元丈3年(1738年)創業。

「お福餅」は、小豆の皮を使用していないため、なめらかな食感が特徴です。二見浦に打ち寄せる波の形を手作業で表現しているそうです。伊勢名物。赤福餅と似ていますが、別物です。

笹井屋「なが餅」

三重県四日市市。1550年創業。

「なが餅」は、細長く薄いつぶ餡入りの焼き餅菓子。

「なが餅」をこちらからお取り寄せができます。↓↓↓

嶋小餅店(しまこもちてん)「嶋小の団子」

三重県四日市市。餅街道沿い。文政年間(1818~1831)の創業。

「嶋小の団子」は、国産の米粉を臼で挽いて作った団子を、秘伝のあっさりしたしょうゆ味のタレにつけた焼いた素朴な団子です。

太閤餅「太閤出世餅」 

三重県伊勢市。伊勢神宮前。永禄8年(1565年)創業。

「太閤出世餅」は、天下人豊臣秀吉にも愛された伊勢の名物の縁起餅の焼き餅です。粒あんの入った「太閤出世餅」は、1つ1つ手焼きされています。

お茶屋さんですので、その場で「太閤出世餅」とお茶のセットをいただくことができます。

永餅屋老舗(ながもちやろうほ)「安永餅(やすながもち)」

三重県桑名市。餅街道沿い。桑名宿の名物。江戸時代初期創業。

「安永餅」は、餡を包んだ長い生餅を焼いたものです。

江戸時代初期には、「ともち」「牛の舌餅」とも呼ばれていました。




二軒茶屋餅角屋本店「二軒茶屋餅」 

三重県伊勢市。伊勢神宮近く。天正3年(1575年)創業。「二軒茶屋」とは、町の名前。伊勢中心部を流れる勢田川の船着き場に「角屋」と「湊屋」という二軒の茶屋ができたことに由来するそうです。

「二軒茶屋餅」は、こしあんを生餅で包んできな粉をまぶしたお餅です。時間を置くと硬くなってしまいますので、その場で伊勢茶と共にいただくのがおすすめです。

へんばや商店「へんば餅」

三重県小俣町。餅街道沿い。伊勢の玄関口。安永4年(1775年)創業。

「返馬(へんば)」とは、伊勢神宮に向かうのに舟に乗り換えて川を渡らなければならず、また、伊勢神宮は神域なため、馬が禁止されており、ここが乗ってきた馬を返す場所だったことから、「返馬」といわれ、そこでおもてなしをしたのが「へんば餅」だったのです。

「へんば餅」は、米粉から作る餅にこし餡を包み焼いたものです。

お茶屋さんですので、その場で「へんば餅」とお茶のセットをいただくことができます。

前田屋製菓「志ら玉」

三重県亀山市関町。江戸時代末期創業の「白玉屋」が廃業し、昭和58年より「前田屋製菓」に引き継がれ復活しました。

「志ら玉」は、上新粉にもち粉を加えた生地をせいろで蒸して餅をつき、こし餡を包んだもの。関宿の名物。三種の神器である勾玉(まがたま)をイメージして作られたとされます。

お茶屋さんですので、その場で「志ら玉」とお抹茶のセットをいただくことができます。

餅喜商店「さわ餅」

三重県志摩市磯部町。

「さわ餅」は、杵で搗いた餅を薄く伸ばして、正方形にした餅を2つ折りにしたもの。中にこし餡を入れます。餅は、白とよもぎがあります。竹竿に見立ててつくられたものです。

もち久本店「立石餅」 

三重県鈴鹿市。餅街道近く。「もち久」は、昭和初期創業。元禄2年(1689年)創業の「あま新」の廃業に伴い、道具や製法などを受け継いだ「もち久」が現在まで作り続けています。

「立石餅」は、長いお餅につぶしあんが入っていて、しっかりめに焼かれた餅です。

「立石餅」とは、「あま新」が幕末の頃には茶屋としてあったようだが、その茶屋の近くに伊勢神宮への石の道標があり、その石のことを「立石」と呼んでいたことから、「立石餅」と呼ばれるようになったようです。神戸宿の名物。

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20代30代で海外30か国、国内39都道府県を旅した経験から、「日本人の季節を取り入れた素朴な生き方・暮らし方」が好きになりました。日本の伝統文化のいけばなを30年以上嗜み、地元の食べ物、旬の食べ物、保存食、和菓子、しつらえ、手仕事など、季節や暦を大切に感じながら日々暮らしています。自分でも忘れてはいけないことやレシピなどをここに記録し、自分でも見て確認しながら日々アップデートしています。皆様の参考になれば幸いです。ちなみに、私は料理研究家でも料理人でもありません。お花の先生をしています。自然と共に、日々の変化を自分の手で愉しんでおります。

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