1日花の「ムクゲ」は、儚いお花ですが、熱い夏から秋まで長い間に、次から次へと花を咲かせてくれる頼もしいお花です。
ハイビスカスのような一重咲きから、芍薬のような八重咲きまで、咲き方だけでなく、色もピンク系の色合いも豊富です。
そんな「ムクゲ」の魅力を紹介します。
もっと知りたい「ムクゲ」の魅力
ムクゲの別名
「ハチス」「モクゲ」
ムクゲの原産
原産は、中国、インド。
ムクゲの歴史
『新撰字鏡(しんせんじきょう)』や『倭名抄(わめいしょう)』などに「木槿」とあることから、平安時代には渡来していたとされます。当時は、「木槿花(もくきんか)」として白い花のつぼみを乾燥させたものを薬用として使われていたようです。
ムクゲの名前の由来
中国名「木槿(むうじん)」より、漢字はそのままで、読み仮名は「木槿」の音読みで「もくきん」が変化して「むくげ」になったとされます。
ムクゲの科属
アオイ科フヨウ属。
ムクゲの分類
落葉低木樹。
ムクゲの樹高
2メートル以上になることも。
ムクゲの幹・茎

木槿の幹。木の枝です。

天に向かって上に伸びます。
ムクゲの葉

横幅約5センチ、長さ約8~10センチ。
ひし形のようなギザギザで小さい。菊の葉のような形をしています。
ムクゲのつぼみ

ムクゲの開花時期
6月下旬から10月中旬。
ムクゲの開花期間
1日花。朝3時頃に開花し、夕方にはしぼんでしまいます。
1日花ではありますが、たくさんのお花が次から次へと咲きますので、とても華やかです。
ムクゲの花びら
ムクゲは、一重と八重があります。
一重は花びらが5枚です。


ムクゲの花径
約5~10センチ。
ムクゲの花の色
白、ピンク、薄紫、紅紫など。
ムクゲのめしべ
むくげのめしべは、花に対してまっずぐに伸びます。

ちなみに、同じアオイ科のお花が似ている「フヨウ」は、めしべが太陽に向かって伸びますので、曲がっています。
ムクゲをいける
1日花で儚いですが、お茶の世界では、茶花として使われます。
1日花だからこそ、茶花としての価値があります。
普通に飾るには、切ってしまうと可哀想なので、木に次々と咲く花を観賞するようにしましょう。
ムクゲを育てる
いけるのは儚いのでお勧めできませんが、ムクゲは強いお花なので、枝を切って地面に刺しておくといつの間にか根付きます。育ててみてください。
ムクゲの苗を、こちらからお取り寄せすることもできます。とても珍しい花びらが赤いムクゲです。↓↓↓

ムクゲの季語
季語は、秋です。
ムクゲの花言葉
「信念」
「繊細な美」
ムクゲの例え
「槿花一朝の夢(きんかいっちょうのゆめ)」と言われ、1日花であるムクゲを、「人の世は儚い」という例えにもなっています。
ムクゲのエピソード
ムクゲは、韓国の国花です。花が次々と咲き、開花期間が長いため、国の繁栄を意味するとして、選ばれました。
韓国のある朝鮮半島の「朝鮮」とは、「朝に鮮やかに」咲く木槿の花からついたという説があります。
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