通常このブログでは、和菓子のご紹介が多いのですが、栗菓子は世界中にあり、線引きも難しいため、和洋関係なく載せさせていただきました。予めご了承くださいませ。
マロンクリームやマロンクッキーなど「栗入りのお菓子」までいってしまうときりがなくなってしまいますので、栗を加工したお菓子の紹介になります。最後に「栗入りのお菓子」の名称のご紹介をしています。そちらもご参考になさってください。
あいうえお順になっております。
あまなっとう「栗甘納豆」
「栗甘納豆」の和菓子の分類としては、干菓子の掛け物になります。
「甘納豆」とは、栗を含め、小豆、ささげ、えんどう豆、空豆、いんげん豆、花豆、黒豆、さつまいもなどを砂糖と共に甘く煮詰め、砂糖をまぶしてから乾燥させたものを言います。長期保存可能。
幕末に江戸で作られたのが始まりだそうです。
あんころもち「栗の餡ころ餅」

栗を模した「餡ころ餅」になります。
こちらは、中がつぶ餡でした。求肥とけしの実で作られています。
かのこ「栗鹿の子」
「栗鹿の子」の和菓子の分類としては、半生菓子のおかものになります。
「栗鹿の子」とは、餡玉の周りに蜜漬けした栗をつけたもの。
「鹿の子」のほかの種類としては、周りに小豆や鶯豆をつけるものがあります。
「鹿の子」の名前の由来は、鹿の背中のまだら模様にたとえて名付けられたといいます。
かんろに「栗の甘露煮(甘煮)」
栗が手に入ったら、まず作るのが甘露煮なのではないでしょうか。甘露煮を作っておけば、おせち用の「栗きんとん」も簡単にできます。長期保存可能。
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きんとん「おせち料理の栗金団」と「和菓子の生菓子の栗金飩」


おせち料理の「栗金団(くりきんとん)」と和菓子の生菓子の「栗金飩(くりきんとん)」は、同じ名前ですが、違うものです。
おせち料理に入っている「栗金団」は、さつまいもをベースに作ります。和菓子の「栗金飩」は、栗と砂糖のみで作られたものです。
「きんとん」のレシピ含め、詳しくはこちら ↓↓↓

くりこもち「栗粉餅」
餅の上に栗きんとんをそぼろ状にしたものをまぶしたものです。
さとうづけ「栗の砂糖漬け」
和菓子の分類としては、干菓子の掛け物になります。
栗の鬼皮と渋皮をむき、保存袋に栗と砂糖を入れて混ぜ、冷凍保存します。使用時に使う分だけ解凍すれば、調理用にそのまま使えます。砂糖漬けにすることで、パサパサならずに収穫時のまま栗を楽しめます。栗を大量に手にいれた時などの、長期保存用です。おせち料理の栗きんとんにも使えます。
甘納豆とも、甘露煮とも、微妙に違います。お試しください。
しぐれ「栗しぐれ」
餡と米粉と砂糖などを混ぜて濾しそぼろ状にして、栗餡などを包み、蒸したものです。
しぶかわに「栗の渋皮煮」

栗の甘露煮よりも簡単にできる「渋皮煮」。大人なデザートのような感じがしますが、お子様にも食べていただける優しい味です。長期保存可能。

応用で、栗のパウンドケーキもできます。
「栗の渋皮煮」のレシピ含め、詳しくはこちら ↓↓↓

ジャム「栗ジャム」
「栗ジャム」は、渋皮煮や甘露煮のくずれてしまったもので作ります。くずれたものをミキサーにかけて、煮汁も残っていれば、一緒にかくはんしてしまいます。鍋に入れて、中火で好みの硬さまで練り上げれば出来上がりです。
パンにつけたり、パンケーキ、アイス、氷などにつけて(かけて)いただきます。
せんべい「栗煎餅」
「栗煎餅」の和菓子の分類としては、干菓子の焼き物となります。
「くりせん」とも呼ばれます。
「栗せんべい」は、白餡、砂糖、卵、栗ペースト、みじん粉(もち米)などを原料として作られるもので、栗の形をした甘味せんべいです。
硬いせんべいですが、口の中に入れた食感は柔らかく、白餡を焼いた感じがわかる味です。
明治32年(1899年)創業の山梨県南巨摩郡富士川町にある「松月堂」が昭和2年に作り始めたと言われていますが、同じ年に、静岡県沼津市にある「ほさか」もくりせんを作り始め、この店も発祥と言われています。どちらがとは言わず、両方とも食べてみてください。ほっこりする懐かしい味です。
ちゃきん「栗茶巾」

「茶巾」とは、茶道で茶碗を拭くのに使われるもので、茶巾に餡などを入れて搾るような形にするお菓子のことを「茶巾絞り」といいます。
栗きんとんなどを茶巾絞りにしたものを「栗茶巾」といいます。
さつまいもで作る「芋茶巾」のほか、かぼちゃなどでも作られます。
てんしんあまぐり「天津甘栗」
「天津甘栗」というと、日本では一般的に、観光地やスーパーなどでも販売している「甘栗」を言います。
正式には、中国の天津だけでない、その周辺で収穫した栗を天津港から世界中に輸出した中国産の栗のことを言います。栗の品種名ということになります。
中国の栗「志那栗(しなぐり)」は、日本の栗「和栗」よりも小さく、とても甘いのが特徴です。渋皮もむきやすいため、日本では「天津甘栗」という名前で「甘栗」として販売されています。
「マロングラッセ」
「マロングラッセ」とは、フランス語で、直訳すると「栗を氷のようなつやを出す調理をすること」という意味になります。栗をバニラで香り付けた砂糖のシロップで何日もかけて煮て糖衣し、乾燥させた菓子のことです。ほんのりお酒を効かせます。
栗の甘露煮との違いは、マロングラッセは、ヨーロッパの栗「西欧栗」を使って作ること、また、少しお酒の効いた大人の味であること、水分がないことです。
「マロングラッセ」を、こちらからお取り寄せができます。↓↓↓

まんじゅう「栗まんじゅう」
和菓子の分類としては、生菓子や半生菓子の焼き物になります。
「栗まんじゅう」と呼ばれるものには、いくつかのタイプがあります。
①上面に卵黄で焼き目をつけて、栗のような色、照り、形にした栗を模したタイプ。楕円形、円形もしくは栗型のものがあります。
②まんじゅうの中の餡が、白あんに、栗をペースト状にしたものを入れ、栗餡にするタイプ。「栗餡まんじゅう」とも呼ばれます。
③まんじゅうの中の餡が、小倉餡、こしあん、白餡などで、栗の刻んだものもしくは丸のままの栗を入れるタイプ。こちらは「栗入りまんじゅう」とも呼ばれます。
むしようかん「栗蒸しようかん」

「栗蒸しようかん」の和菓子の分類としては、生菓子の蒸し物になります。
「栗蒸し羊羹」は、蜜漬けした新栗を練り込み、小麦粉や葛粉とこし餡を合わせて蒸したものです。栗の甘さを活かすため、砂糖を控えめにします。そのため、羊羹と比べると日持ちはしません。
羊羹に比べると蒸し羊羹は食べやすく、幅広い層に人気があります。
栗羊羹や栗蒸し羊羹は、大棹のタイプの方が美味しいとされます。
「モンブラン」
「モンブラン」は、栗のクリームを山のように絞りあげたケーキのことを言います。フランスとイタリアに跨るモンブランという山の形のように作り上げたことから、このように呼ばれるようになりました。
昔のモンブランというケーキは黄色でした。これは、東京自由が丘にある「モンブラン」の店主がフランスからこのケーキの技術を習い、日本の栗の甘露煮から作ったからです。最近流行りの茶色いモンブランは、フランスで有名なケーキ店「アンジェリーナ」が日本に進出し、ヨーロッパの「西洋栗」で作った茶色いモンブランが入ってきてから、西洋栗で作る茶色いモンブランが主流になった形になります。
やきぐり「焼き栗」
「焼き栗」は、主にヨーロッパで食べられる栗の食べ方で、ヨーロッパで採れる「西洋栗」を焼いて食べるものになります。「西洋栗」は、焼くと切れ目が入り、鬼皮、渋皮がむきやすく、そのまま食べることができ、栗の甘みやホクホクした食感も味わえることから、ヨーロッパでは、焼き栗で食べることが多くなります。
日本の和栗では、難しい食べ方です。新しい品種の「ぽろたん」でしたら、焼き栗が楽しめます。
「焼き栗」のレシピ含め、詳しくはこちら ↓↓↓

ようかん「栗羊羹」
「栗羊羹」の和菓子の分類としては、生菓子の流しものになります。
「栗羊羹」は、餡と寒天を練り上げて作るものです。砂糖で甘味をつけることで、日持ちがするお菓子となります。
また、小豆餡(こし餡)がベースになるものだけでなく、栗餡がベースになる栗羊羹もあります。
栗羊羹の栗は、栗がまるごと入っているものや、刻まれて入っているものなどお店さんによって違いがあります。
栗羊羹や栗蒸し羊羹は、大棹のタイプの方が美味しいとされます。
らくがん「栗落雁」
「栗落雁」の和菓子の分類としては、干菓子の打ち物となります。
「栗の落雁」とは、赤えんどう豆の粉を練り、微粒状にした栗をまぶして、型にはめて固く打ち上げ乾燥させた干菓子です。信州小布施で生まれたお菓子です。
栗入りのお菓子一覧
マロンクリームやマロンクッキーなど「栗入りのお菓子」のお菓子の名称のご紹介です。ご参考になさってください。
◆栗入りあんみつ
◆マロンクッキー
◆マロンクリーム
◆マロンズコット
◆栗入り善哉
◆栗入り大福
◆栗のタルト
◆栗のテリーヌ 京都の足立音衛門さんが有名。栗のパウンドケーキ。
◆栗入りどら焼き
◆栗のパウンドケーキ
◆マロンプリン
◆マロンマフィン
◆栗最中
◆マロンラングドシャ
◆栗入りロールケーキ
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