朝顔と野朝顔、昼顔、夕顔などは、お花の見た目が似ていますので、見分けがつかないことがあります。
結論、一番わかりやすい違いは、葉です。花は似ていても、葉が違います。
他にも開花している時期や時間でも検討が付きます。
そこで、それぞれの違いを紹介します。
もっと知りたい「朝顔」の魅力

朝顔の英名
Morning glory
朝顔の別名
別名「牽牛花(けんぎゅうか)」といい、古代の中国では、代金として牛を連れてくる程、高価な薬だったとされています。
朝顔の原産
熱帯アジア原産。
朝顔の科属
ヒルガオ科サツマイモ属。
朝顔の品種・系統
蔓性。1年草。
朝顔の歴史
奈良時代末期に中国より渡来。
平安時代には、花の美しさから観賞用となり、『源氏物語』(1008年、紫式部作)にも第20帖に「朝顔」という巻名の物語があります。
「『源氏物語』に登場する観賞用のお花」についてはこちら ↓↓↓

江戸時代には、朝顔の栽培がブームとなり、品種改良が進み、たくさんの種類が増えました。また、夏の風物詩として、早朝まだ明けぬ頃から、街中を「朝顔売り」が売り歩いていたとされます。
朝顔のお花の名前の由来
朝に咲く美しい花からきています。
朝顔の開花時期
7月中旬~9月下旬。
朝顔の開花時間
日が暮れてから、9時間後に開花します。19時に陽が暮れたとすると、朝4時に開花することになります。朝のうちだけ開花します。日陰で咲く場合は、夕方まで咲くこともあります。
朝顔の花の色
ピンク、白、紫、青など。
朝顔の栽培方法・注意
水やりは、花が咲く前は昼間にあげた方が蔓が伸びるが、花が咲くようになったら夕方あげた方がお花が綺麗に咲くと言われています。
朝顔のいけ方
朝顔は、自分では立っていられないため、何かに寄りかけていける形となります。
華道家元池坊では、「七夕七種」と言って、「秋の七草」を1瓶にいけることをします。
朝顔の花言葉
「愛情」
「平静」
「固い約束」
朝顔のエピソード
朝顔のエピソードとして、千利休の庭の朝顔が綺麗に咲いたことを聞きつけた秀吉が、「明日の朝見に行く」と利休に告げ、翌朝訪ねてみると、朝顔など一つもない。しかし、利休の茶室に入ったところ、朝顔の花が1輪だけ飾られていました。利休は、庭の朝顔をすべて切り去り、一輪だけを茶室に凝縮することで、その美しさを伝えたと言います。このエピソードは「朝顔の茶会」として言い継がれています。
朝顔は「秋の七草」だった?
現在の「朝顔」は、奈良時代末期に中国より渡来したもので、それ以前は、桔梗のことを「朝顔」と呼んでいたとされます。
もともとは「朝顔」と呼ばれていた桔梗のお花が「秋の七草」だったということになります。
今では、「秋の七草」では、呼び名が「朝顔」でも「桔梗」でも、間違いではないとされています。
「秋の七草」を含む、「四季の七草」についてはこちら ↓↓↓

もっと知りたい「野朝顔」について

◆別名
「宿根あさがお」「琉球朝顔」とも呼ばれます。
◆原産
沖縄県原産。
◆科属
ヒルガオ科サツマイモ属。
◆自生場所
比較的どこにも自生しています。地を這っていたり、壁一面に絡んでいたりします。
◆何年草
多年草。
◆茎
蔓性の植物ですが、巻き付き力が強い。繁殖力が強い。
◆葉
ハート形で毛があります。

◆つぼみ

◆開花時期
6月~11月頃まで咲き続けます。
◆開花時間
朝咲いて夕方には閉じます。次の日もまた開花します。
◆花径
7~9センチ。
◆花の色
青と紫系の色ですが、朝は青が濃く、夕方には紫が濃くなり、色が変化します。
◆種
朝顔のように種はできず、挿し木で増えます。
◆花言葉
「愛情の絆」
「はかない恋」
「明日もさわやかに」

もっと知りたい「昼顔」について

◆原産
日本原産。
◆科属
ヒルガオ科ヒルガオ属。
◆お花の名前の由来
昼になってもお花が閉じないことから、この名が付いたとされます。
◆自生場所
日当たりの良い場所ならどこでも。
◆何年草
多年草。
◆根
猛烈に伸びる地下茎で増えます。あとで駆除に困るので、地植えするのはお勧めしません。
◆葉
細長い。
◆開花時期
6月から8月。
◆開花時間
朝から夕方まで咲く1日花です。
◆花径
約5~6センチ。

◆花の色
ピンク色。
◆効能
薬用植物で、利尿薬として使われました。
◆花言葉
「絆」
「優しい愛情」
「情事」
「友達のよしみ」
「和やかさ」

もっと知りたい「夕顔」について
◆原産
北アフリカ、インド原産。
◆科属
ウリ科ユウガオ属。きゅうりやゴーヤの仲間。
◆分類
つる性植物。
◆歴史
伝来時期は不明。
『源氏物語』では、第4帖で命の儚さを夕顔に例えています。
◆お花の名前の由来
夕方咲くことから、この名が付いたとされます。
◆何年草か
1年草。
◆葉
大きめの葉。朝顔の葉(3方に出る)を楕円のような形にして先を尖らせた感じ。へこみの部分から花の茎が伸び咲きます。
◆開花時期
7月~9月。
◆開花期間
1日花。夕方咲いて、朝には枯れてしまいます。
◆花びら
5枚。
◆花の色
白。
◆実
大きな実がなります。
細長い形の実を「ナガユウガオ」、丸い形の実を「マルユウガオ」と言います。
実を薄く削って干したものが、「干瓢(かんぴょう)」となります。
◆特徴
「朝顔」「昼顔」「夜顔」は、ヒルガオ科の植物に対して、「夕顔」はウリ科の植物で、直接の関係はありません。
◆季語
花は夏、実は秋となります。
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