どの野菜も干すことで、生の野菜よりも旨味が凝縮され、美味しくなります。
フレッシュで新鮮な野菜はもちろん美味しいのですが、敢えて干して食べるのも野菜の旨味がアップすることがわかるのはもちろん、その野菜自体の美味しさも改めてわかるようになります。
敢えて干すこともありですが、野菜が大量に手に入って使い切れない時などは、無理に使わず、干して長期保存できるようにして、使うようにしてみましょう。
干し方としては、1口大に切り、3~5日程干します。干しあがったら保存袋に入れて冷蔵庫で3ヶ月ほど保存可能です。詳しくは、それぞれの野菜を参考になさってみてください。
「干すと美味しくなる野菜」絶対におすすめです。食べてみてください。
こちらでは、「干すと美味しくなる野菜」を紹介しています。内容が少し重なる「乾物」については、こちらもご覧ください。↓↓↓

干すと美味しくなる野菜一覧
野菜名をあいうえお順に並べてあります。
かぶ 蕪、かぶのは 蕪の葉
◆かぶの旬と手仕事時期
秋冬かぶは10月~12月、春かぶは3月~5月。
◆干し方
かぶは、使い勝手のよい形に切ります。
かぶの葉は、1~2センチ幅で切って干します。
◆使い方やメニュー
緑がない時にお味噌汁の具などに入れます。
◆「蕪」についてはこちら ↓↓↓

ごぼう 牛蒡
◆特徴
調理する際に洗って切る手間がなくなりすぐに使えるのが特徴です。時短になります。
乾燥牛蒡は市販品も販売されているくらいです。
◆干し方
綺麗に洗い、ささがきや細切り、ピーラーで好きな長さにするなど、一番よく使う切り方で切って、晴れた日に2日間干すだけです。
◆戻し方
たっぷりの熱湯に5分ほど浸けておけば戻ります。
◆使い方やメニュー
スープや炊き込みご飯に使う際には、そのまま使うことができます。
◆栄養価
食物繊維やホリフェノールを豊富に含みます。
さつまいも
◆さつまいもの旬と手仕事時期
10月~3月。
◆特徴
さつまいもは、お料理にも各種おやつにもなる優れものです。
◆干し方
そのまま薄切りにして干すのも良いですし、厚めに切ったり乱切りにして蒸してから干すことで柔らかく甘いさつまいもにすることもできます。
◆使い方やメニュー
さつまいもを使う料理ならば、どれもそのまま使えます。
◆「干し芋」の作り方はこちら ↓↓↓

◆甘く煮て干した「芋納豆」の作り方はこちら ↓↓↓

しいたけ 椎茸

「干すと美味しくなる野菜」としても、「乾物」としても、代表選手の「椎茸」。
お料理に入ると旨味が抜群です。
「椎茸」についてはこちら ↓↓↓

だいこん 大根、だいこんのは 大根の葉
◆だいこんの旬と手仕事時期
大根の旬は、秋冬大根が10月~2月、春大根が4月~6月です。
大根の葉は、それぞれの少し前9月頃と3月頃になります。
◆特徴
大根は、根の部分も葉も干して利用できます。
◆大根の根の部分は、干して漬物にします。
詳しくは「大根②大根の漬物レシピ」はこちら ↓↓↓

◆大根の葉は、干して味噌汁などの汁ものや戻して炒め物などにも使えます。
詳しくは「大根➃大根の葉」をご覧ください。↓↓↓

◆注意
「切り干し大根」については、大根ではありますが、乾物にある「切り干し大根」をご覧ください。
たけのこ 筍
◆たけのこの旬と手仕事時期
一般的にたけのこと呼ばれる「孟宗竹(もうそうだけ)」は、4月。
◆特徴
たけのこは、干すことで旨味が凝縮されます。
◆干し方
下処理、アク抜きまでしたら、薄切りなどにして干します。
◆戻し方
たっぷりの水に半日ほど浸けておきます。
◆干したけのこの使い方やメニュー
メンマ、きんぴら、炊き込みご飯など。
◆「たけのこ」についてはこちら ↓↓↓

とうがらし 唐辛子
◆唐辛子の旬と手仕事時期
4月~10月。
◆特徴
唐辛子は、生も良いですが、乾燥させるとマイルドな味に変化します。
栽培も簡単です。生も味わえ、食べられない分はすべて干すだけです。干したものを保存しておくと、いつでもそのまま使えてとても便利です。
栽培するようでしたら、春から。
◆「唐辛子」についてはこちら ↓↓↓

にんじん 人参

◆にんじんの旬と手仕事時期
4月~7月と11月~12月。
◆干し方
薄切りにしても、乱切りにしても、ピーラーで削ぎ切りにしても、使い勝手の良い大きさに切り、干しましょう。
◆使い方やメニュー
にんじんを使うメニューでしたら、比較的何でもそのまま使うことができます。
◆「にんじん」についてはこちら ↓↓↓

ふきのは 蕗の葉
◆ふきの葉の旬と手仕事時期
蕗の葉は、3月の若い葉が美味しくいただけます。
◆特徴
蕗の葉は、干して乾燥させるとパセリやバジルのように調味料となります。
◆干し方
干し網などで干します。1日~2日でカラカラになります。
◆保存方法
保存袋に入れて、干した葉を入れて、その中でクシャクシャとします。自然に粉々になります。その中にシリカゲルなど乾燥材を入れておけば、長期間使えます。
◆使い方やメニュー
・ふりかけとして
・バジルやパセリの代わりにグラタンなどにかけます。
・コロッケのひき肉の代わりに(蕗の葉コロッケ)
◆「蕗の葉」についてはこちら ↓↓↓

ほうれんそう
◆ほうれんそうの旬と手仕事時期
ほうれん草の旬は、11月から3月です。
◆特徴
小さく刻み干しておくと、スープなどの汁ものに入れたり、炒め物に足したり、便利です。最近では、市販の乾燥ほうれん草なども販売されています。
◆干し方
小さく刻み、干し網などで1~2日干すとカラカラになります。
◆戻し方
熱湯を注ぎ、5分ほどで使えるようになります。ほうれんそうにはシュウ酸が含まれていますので、生から食べる際にも、干したものを戻す際にも、必ずお湯を通す(下茹でする)と良いでしょう。
◆使い方やメニュー
簡単なお浸しもすぐにできます。
◆保存方法
保存袋などに入れて、乾燥材も入れておくと安心です。
野菜を干すのに使うおすすめの道具
「干すと美味しくなる野菜」を作るのに、あると便利な道具たちです。私も使っているものを、こちらからお取り寄せができます。
◆干し網・干しザル・竹ザル
干すことができれば何でも良いのですが、あると便利な網です。大小3枚セットです。↓↓↓

◆吊るし干しかご
これは本当に便利です。私も常に愛用しています。↓↓↓

◆野菜乾燥機
干す場所がない、外の空気が悪いなどという方には、おすすめです。これがあれば、簡単にできてしまいます。↓↓↓

明日はどんな手仕事する?
私は、農家ではなく庭で野菜や果物を作る程度なので作った野菜や果物はほとんど消化できるのですが、農家さんは、野菜にはそれぞれの規定などがあり、販売できないものや、廃棄しなければいけないような規格外の野菜が本当にたくさんあります。それだけで売れないの?と思い、矛盾に思うことばかりです。農家さんにとってはそれが当たり前なので廃棄などをするのも普通なのですが、食べられるものなので、廃棄だけはしないでいただきたいと思うばかりです。
最近では、規格外の売れない野菜ばかりを無人販売で売っていたり、敢えて規格外の野菜ばかりを集めて売るお店さんも出てきていることが、何よりの救いです。
農家さんのお手伝いをして、規格外の野菜を大量にいただく機会があり、私としては、全てを無駄なく食べきりたいと思い、「干すと美味しくなる野菜」も当たり前のようにしていることです。
これらが世に広まり、食材の廃棄が少しでもなくなることを願っています。
最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
明日が素敵な1日になりますように。
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