【季節の手仕事「干し野菜」】干すことで旨味が断然アップする「干すと美味しくなる野菜」一覧まとめ

 1年通してしたい手仕事

どの野菜も干すことで、生の野菜よりも旨味が凝縮され、美味しくなります。

フレッシュで新鮮な野菜はもちろん美味しいのですが、敢えて干して食べるのも野菜の旨味がアップすることがわかるのはもちろん、その野菜自体の美味しさも改めてわかるようになります。

敢えて干すこともありですが、野菜が大量に手に入って使い切れない時などは、無理に使わず、干して長期保存できるようにして、使うようにしてみましょう。

干し方としては、1口大に切り、3~5日程干します。干しあがったら保存袋に入れて冷蔵庫で3ヶ月ほど保存可能です。詳しくは、それぞれの野菜を参考になさってみてください。

「干すと美味しくなる野菜」絶対におすすめです。食べてみてください。

こちらでは、「干すと美味しくなる野菜」を紹介しています。内容が少し重なる「乾物」については、こちらもご覧ください。↓↓↓

【季節の手仕事「乾物(かんぶつ)」】節約に一直線!保存食に最適な「乾物」一覧とそれぞれの特徴や使い方
乾物の一覧として、鰹節、寒天、干瓢、木耳、切り干し大根、乾燥麹、高野豆腐、胡麻、昆布、桜えび、干し椎茸、芋茎、するめ、ぜんまい、ドライフルーツ、煮干し、海苔、春雨、麩、ひじき、干し貝柱、豆類、乾燥麺、わかめ、干す野菜などを紹介




干すと美味しくなる野菜一覧

野菜名をあいうえお順に並べてあります。

かぶ 蕪、かぶのは 蕪の葉

◆かぶの旬と手仕事時期

秋冬かぶは10月~12月、春かぶは3月~5月。

◆干し方

かぶは、使い勝手のよい形に切ります。

かぶの葉は、1~2センチ幅で切って干します。

◆使い方やメニュー

緑がない時にお味噌汁の具などに入れます。

◆「蕪」についてはこちら ↓↓↓

【季節の手仕事「蕪(かぶ)」①かぶまとめ】影が薄い野菜なんて言わせない!かぶは胚軸よりも葉が美味しい
根よりも美味しいとされるかぶの葉。そのかぶの葉を絶対に捨てない美味しいレシピを紹介。また、根部分のメニューやレシピも紹介。かぶは人気が薄いかもしれませんが、日本ではかなり古くから葉も根も食べられている野菜です。捨てずに食べてください。

ごぼう 牛蒡

◆特徴

調理する際に洗って切る手間がなくなりすぐに使えるのが特徴です。時短になります。

乾燥牛蒡は市販品も販売されているくらいです。

◆干し方

綺麗に洗い、ささがきや細切り、ピーラーで好きな長さにするなど、一番よく使う切り方で切って、晴れた日に2日間干すだけです。

◆戻し方

たっぷりの熱湯に5分ほど浸けておけば戻ります。

◆使い方やメニュー

スープや炊き込みご飯に使う際には、そのまま使うことができます。

◆栄養価

食物繊維やホリフェノールを豊富に含みます。

さつまいも

◆さつまいもの旬と手仕事時期

10月~3月。

◆特徴

さつまいもは、お料理にも各種おやつにもなる優れものです。

◆干し方

そのまま薄切りにして干すのも良いですし、厚めに切ったり乱切りにして蒸してから干すことで柔らかく甘いさつまいもにすることもできます。

◆使い方やメニュー

さつまいもを使う料理ならば、どれもそのまま使えます。

◆「干し芋」の作り方はこちら ↓↓↓

【季節の手仕事「さつまいも」⑥干し芋】もっと知りたい干し芋!長期保存できる甘くて柔らかい干し芋レシピ
長期保存できる甘くて柔らかい干し芋を自分で作るレシピとして、さつまいもの品種の選択、謎の白い粉の正体、そして、レシピを紹介。干し芋を作るのは、簡単ではありますが、日数が必要なのと、天候や風という自然条件も必要となります。先の天気も確認しましょう。

◆甘く煮て干した「芋納豆」の作り方はこちら ↓↓↓

【季節の手仕事「さつまいも」⑧芋納豆】甘納豆?それとも和菓子の砂糖漬け?もっと知りたい芋納豆の手仕事
「芋納豆」とは、さつまいもを蒸し、砂糖と共に甘く煮詰め、グラニュー糖をまぶしてから乾燥させたものを言います。さつまいもの甘納豆とも、さつまいもの砂糖漬けとも呼ばれます。その「芋納豆」の時間はかかるけど美味しくて簡単なレシピを紹介しています。

しいたけ 椎茸

干し椎茸20250225

「干すと美味しくなる野菜」としても、「乾物」としても、代表選手の「椎茸」。

お料理に入ると旨味が抜群です。

「椎茸」についてはこちら ↓↓↓

【季節の手仕事「きのこ」②しいたけ】
もっと知りたい「しいたけ」の魅力和名英名別名流通名原産産地分類科属自生地歴史名前の由来交配しいたけの旬出荷開始時期草丈サイズ大きさ重さ外皮色中色葉のタイプ花のタイプ特徴タイプ効能栄養価似ているもの、~との違い、見分け方季語手に入れる方法選び...

だいこん 大根、だいこんのは 大根の葉

◆だいこんの旬と手仕事時期

大根の旬は、秋冬大根が10月~2月、春大根が4月~6月です。

大根の葉は、それぞれの少し前9月頃と3月頃になります。

◆特徴

大根は、根の部分も葉も干して利用できます。

◆大根の根の部分は、干して漬物にします。

詳しくは「大根②大根の漬物レシピ」はこちら ↓↓↓

【季節の手仕事「大根」②大根の漬物レシピ】もっと知りたい!大根を残さずに使い切るおすすめ漬物の手仕事
大根を残さずに使い切るための漬物のレシピとして、即席の柚子漬け、即席の酢漬け、半日干す香味漬け、1日干すはりはり漬け、しっかり干して漬け込む酢漬けなどのレシピを紹介。それぞれ味付けなどを変えてアレンジするのも良いかと思います。

◆大根の葉は、干して味噌汁などの汁ものや戻して炒め物などにも使えます。

詳しくは「大根➃大根の葉」をご覧ください。↓↓↓

【季節の手仕事「大根」➃大根の葉】捨てるなんて勿体ない!全部使い切る美味しい大根の葉と茎の活用レシピ
捨てるなんて勿体ない。とっても美味しい大根の葉について、大根の葉の姿、大根の葉の旬、大根の葉の保管の注意、大根の葉の間引き菜、大根菜、干葉について、大根の葉のレシピとして、だうこっぱ、ピリ辛だいこっぱ、長期保存できる大根の葉の塩漬けを紹介。

◆注意 

「切り干し大根」については、大根ではありますが、乾物にある「切り干し大根」をご覧ください。

たけのこ 筍

◆たけのこの旬と手仕事時期

一般的にたけのこと呼ばれる「孟宗竹(もうそうだけ)」は、4月。

◆特徴

たけのこは、干すことで旨味が凝縮されます。

◆干し方

下処理、アク抜きまでしたら、薄切りなどにして干します。

◆戻し方

たっぷりの水に半日ほど浸けておきます。

◆干したけのこの使い方やメニュー

メンマ、きんぴら、炊き込みご飯など。

◆「たけのこ」についてはこちら ↓↓↓

【季節の手仕事「たけのこ」①たけのこまとめ】収穫、アク抜き、むき方、レシピ、違いなどのたけのこまとめ
たけのこの収穫方法、収穫期間、収穫方法、たけのこのアクやえぐみについて、たけのこの下処理である皮むきやアク抜きの仕方、たけのこの保存方法、収穫した日限定のたけのこの贅沢な食べ方、たけのこの保存食のレシピなど、たけのこのまとめ記事となります。

とうがらし 唐辛子

◆唐辛子の旬と手仕事時期

4月~10月。

◆特徴

唐辛子は、生も良いですが、乾燥させるとマイルドな味に変化します。

栽培も簡単です。生も味わえ、食べられない分はすべて干すだけです。干したものを保存しておくと、いつでもそのまま使えてとても便利です。

栽培するようでしたら、春から。

◆「唐辛子」についてはこちら ↓↓↓

【季節の手仕事「唐辛子(とうがらし)」①唐辛子まとめ】甘い唐辛子と辛い唐辛子を上手に使いこなすまとめ
唐辛子について、英名、原産、科属、旬、特徴、栄養価、選び方、保存方法、賞味期限、辛い唐辛子まとめ、甘い唐辛子まとめ、日本独特の調味料一味唐辛子と七味唐辛子の違い、使い分け、生と乾燥の違いなどを紹介しています。

にんじん 人参

人参20241105高木さんち
規格外の人参

◆にんじんの旬と手仕事時期

4月~7月と11月~12月。

◆干し方

薄切りにしても、乱切りにしても、ピーラーで削ぎ切りにしても、使い勝手の良い大きさに切り、干しましょう。

◆使い方やメニュー

にんじんを使うメニューでしたら、比較的何でもそのまま使うことができます。

◆「にんじん」についてはこちら ↓↓↓

【季節の手仕事「にんじん」①にんじんまとめ】もっと知りたいにんじんについて!
もっと知りたい人参の魅力として、原産、日本での産地、科属、旬、葉、花、選び方、収穫方法として、収穫時期、収穫方法、保存方法、にんじんの品種について、訳ありのにんじんなどを紹介しています。




ふきのは 蕗の葉

◆ふきの葉の旬と手仕事時期

蕗の葉は、3月の若い葉が美味しくいただけます。

◆特徴

蕗の葉は、干して乾燥させるとパセリやバジルのように調味料となります。

◆干し方

干し網などで干します。1日~2日でカラカラになります。

◆保存方法

保存袋に入れて、干した葉を入れて、その中でクシャクシャとします。自然に粉々になります。その中にシリカゲルなど乾燥材を入れておけば、長期間使えます。

◆使い方やメニュー

・ふりかけとして

・バジルやパセリの代わりにグラタンなどにかけます。

・コロッケのひき肉の代わりに(蕗の葉コロッケ)

◆「蕗の葉」についてはこちら ↓↓↓

【季節の手仕事「蕗(ふき)」③蕗の葉】もっと知りたい蕗の葉!おにぎりなど、やみつきになる蕗の葉レシピ
蕗が大好きになる蕗の葉の簡単レシピの紹介です。世に出回らない蕗の葉を使った貴重なレシピです。おにぎりにすると最高に美味しい蕗の葉の塩漬け、ご飯のお供に蕗の葉の佃煮、香りの良いコロッケにもなる蕗の葉のふりかけのレシピです。

ほうれんそう

◆ほうれんそうの旬と手仕事時期

ほうれん草の旬は、11月から3月です。

◆特徴

小さく刻み干しておくと、スープなどの汁ものに入れたり、炒め物に足したり、便利です。最近では、市販の乾燥ほうれん草なども販売されています。

◆干し方

小さく刻み、干し網などで1~2日干すとカラカラになります。

◆戻し方

熱湯を注ぎ、5分ほどで使えるようになります。ほうれんそうにはシュウ酸が含まれていますので、生から食べる際にも、干したものを戻す際にも、必ずお湯を通す(下茹でする)と良いでしょう。

◆使い方やメニュー

簡単なお浸しもすぐにできます。

◆保存方法

保存袋などに入れて、乾燥材も入れておくと安心です。

野菜を干すのに使うおすすめの道具

「干すと美味しくなる野菜」を作るのに、あると便利な道具たちです。私も使っているものを、こちらからお取り寄せができます。

◆干し網・干しザル・竹ザル

干すことができれば何でも良いのですが、あると便利な網です。大小3枚セットです。↓↓↓

◆吊るし干しかご

これは本当に便利です。私も常に愛用しています。↓↓↓

◆野菜乾燥機

干す場所がない、外の空気が悪いなどという方には、おすすめです。これがあれば、簡単にできてしまいます。↓↓↓

明日はどんな手仕事する?

私は、農家ではなく庭で野菜や果物を作る程度なので作った野菜や果物はほとんど消化できるのですが、農家さんは、野菜にはそれぞれの規定などがあり、販売できないものや、廃棄しなければいけないような規格外の野菜が本当にたくさんあります。それだけで売れないの?と思い、矛盾に思うことばかりです。農家さんにとってはそれが当たり前なので廃棄などをするのも普通なのですが、食べられるものなので、廃棄だけはしないでいただきたいと思うばかりです。

最近では、規格外の売れない野菜ばかりを無人販売で売っていたり、敢えて規格外の野菜ばかりを集めて売るお店さんも出てきていることが、何よりの救いです。

農家さんのお手伝いをして、規格外の野菜を大量にいただく機会があり、私としては、全てを無駄なく食べきりたいと思い、「干すと美味しくなる野菜」も当たり前のようにしていることです。

これらが世に広まり、食材の廃棄が少しでもなくなることを願っています。

最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

明日が素敵な1日になりますように。

干すと美味しくなる野菜の関連記事

◆「乾物」についてはこちら ↓↓↓

【季節の手仕事「乾物(かんぶつ)」】節約に一直線!保存食に最適な「乾物」一覧とそれぞれの特徴や使い方
乾物の一覧として、鰹節、寒天、干瓢、木耳、切り干し大根、乾燥麹、高野豆腐、胡麻、昆布、桜えび、干し椎茸、芋茎、するめ、ぜんまい、ドライフルーツ、煮干し、海苔、春雨、麩、ひじき、干し貝柱、豆類、乾燥麺、わかめ、干す野菜などを紹介

◆「捨てないで」についてはこちら ↓↓↓

【季節の手仕事「捨てずに食べられる野菜の部分」】そこは捨てないで!食べることができる野菜の部分を紹介
捨てずに食べてほしい野菜の部分として、大根の葉、かぶの葉、にんじんの葉、さつまいもの芋づる、里芋のずいき、柑橘類の外皮、たけのこのひめ皮、花山椒、花穂紫蘇、蕗の薹の花などを紹介。これらはとても美味しいところなので捨てないで食べてください。

季節の手仕事の関連記事

◆「食材別の季節の手仕事」のまとめ記事はこちら ↓↓↓

食材別の季節の手仕事
季節の保存食を作るのに必要なメインの食材を、食材別で紹介しています。野菜、山菜、野草、果物など分野に分けております。それぞれの食材が育つ姿、本当の旬、収穫方法、アク抜きや下処理、保存食のレシピやメニューなど、季節の手仕事を紹介しています。

◆「季節の手仕事カレンダー」はこちら ↓↓↓

季節の手仕事カレンダー
季節の手仕事をまとめた月ごとに「季節の手仕事カレンダー」。これを見るだけで、季節の手仕事を忘れずにできます。季節を感じながら、楽しく季節の手仕事をしましょう。

◆「和菓子の季節の手仕事」のまとめ記事はこちら ↓↓↓

和菓子の季節の手仕事
和菓子で季節を感じるために、行事食など特定の日に食べる和菓子、季節の和菓子の種類、1年中食べられる和菓子の種類、地域の和菓子の種類などを紹介。高級なイメージのある和菓子ですが、普段使いの和菓子もたくさんあり、和菓子がもっと身近になります。

◆「暦としつらえの季節の手仕事」のまとめ記事はこちら ↓↓↓

暦としつらえの季節の手仕事
二十四節気、七十二候、五節句、節供、雑節などの暦に沿って季節を感じられるよう、カレンダー式に紹介。それぞれの暦の行事食、その時期に旬を迎える食べ物や和菓子、お花やしつらえなどの関連を含めた季節の手仕事を紹介。しつらえるものについても紹介。

◆「お花の季節の手仕事」のまとめ記事はこちら ↓↓↓

お花の季節の手仕事
お花を上手に生ける上で知っておくとよいことは、そのお花がどのように芽がでて、葉が開き、茎が伸びて、花が咲き、かれていくのかを知ることです。出生を知ることで、そのお花のいけ方や活かし方がわかります。お花が咲く本当の季節もお花別に紹介します。

◆「おすすめの食材店と旬の食材探しで訪れたい道の駅」のまとめ記事はこちら ↓↓↓

おすすめの食材店と道の駅
旬の食材を探しに行くのにマストな探し方は、農家さんが作っているものを持ち込む、道の駅、旅の駅、村の駅、川の駅、ファーマーズマーケットです。手に入らない食材の宝庫です。また、個人的によく利用している地元の食材のお店もご紹介しています。



20代30代で海外30か国、国内39都道府県を旅した経験から、「日本人の季節を取り入れた素朴な生き方・暮らし方」が好きになりました。日本の伝統文化のいけばなを30年以上嗜み、地元の食べ物、旬の食べ物、保存食、和菓子、しつらえ、手仕事など、季節や暦を大切に感じながら日々暮らしています。自分でも忘れてはいけないことやレシピなどをここに記録し、自分でも見て確認しながら日々アップデートしています。皆様の参考になれば幸いです。ちなみに、私は料理研究家でも料理人でもありません。お花の先生をしています。自然と共に、日々の変化を自分の手で愉しんでおります。

asunaniをフォローする
 1年通してしたい手仕事
シェアする

コメント

タイトルとURLをコピーしました