【季節の手仕事「大根」➃大根の葉】捨てるなんて勿体ない!もっと知りたい美味しい大根の葉の活用レシピ

 4月にしたい手仕事

大根の葉は、捨てるなんて本当に勿体ない。すべて食べることができます。緑の葉物野菜のひとつだと思っていただけると良いかもしれません。




大根の葉の姿

よく「大根の葉」といいますが、正確には「大根の葉と葉の付いた茎」を含めたもののことです。

この茎が特に美味しいのです。

大根の葉
2023年11月15日

大根の葉です。

まだ、大根本体は小さく地上には出ておらず、葉だけが成長している時期です。

大根
2023年11月15日

こちらは、大根本体も収穫できる時期です。

この頃になると、葉だけでなく、茎もしっかりしていて、美味しそうです。

1月の大根
2023年1月20日

年明けになると、大根本体はまだ美味しいのですが、大根の葉は、茎が伸びきってしまい、内側は食べることができますが、外側は葉も茎も硬くなりあまり美味しくなくなります。

この頃になると、もう葉付きでは販売もされなくなります。

大根の葉の旬

大根を育てている農家さんは、一気に大根を栽培するわけではなく、時間差をつけて大根を栽培し、1年の間に何度も大根を育ててくれています。

大根の旬は、秋冬大根は10月から2月頃、場所によって春大根を作っているところは4月から6月頃も旬になります。

大根の葉が出回り始めるのは、それぞれそのほんの少し前からということになります。時間差をつけて栽培してくださっているので、大根の葉も長い間、楽しむことができます。

大根の葉の保管の注意

大根の葉は、お水が大好きです。大根本体についたままにすると、大根本体の水分を吸ってしまいます。葉付きの大根を手に入れたら、すぐに大根本体から切り離しましょう。

切り離した葉の保管は、なるべく早く使った方がよいですが、使えないようでしたら、しばらく水につけて、切り口に濡れたキッチンペーパーを巻いて、ビニール袋などに入れて立てて保管してあげましょう。それだけで長持ちします。

また、大根を手に入れた際に、葉が元気なくよれっとなってしまっていた場合は、大根本体と葉を切り離し、葉をしばらく水につけてあげると、次の日には元気になります。

大根の葉は、とにかくお水が大好きです。お水をたくさん吸わせてあげてください。

大根の葉について

大根の葉の列
2023年11月15日

大根の葉は、下記のような名前で世に出回ったりします。スーパーなどで見かけることはありませんが、ファーマーズマーケットや道の駅などで、見かけることがあります。

間引き菜

間引き菜は、その名の通り大根を栽培している段階で、近くにできすぎて間引かなければ、大根自体が大きくなれない場合に、葉を間引きます。葉だけの時もありますし、大根が5センチくらいに成長している時もあります。この頃の葉は、みずみずしく、柔らかいので、緑の葉物野菜と同じ感覚で食べることができます。

大根菜

大根菜は、間引き菜と言っても間違いではないのですが、最近では間引き菜とは別物の大根菜として栽培し市場にも出回るようになっているものです。

大根本体は5センチくらいと小さなもので、葉を食べることをメインとして作られています。

別名「葉大根」「ぬき葉大根」「すぐり菜」などとも呼ばれます。

葉は柔らかく、間引き菜同様、緑の葉物野菜と同じ感覚で食べることができます。

干葉(ひば)

大根の葉を干して使うものです。

干した葉なので「干葉(ひば)」と呼ばれ、昔から大根の干葉を入浴剤としてお風呂に入れると冷えなどの特効薬になるとして使われてきました。これを「干葉湯(ひばゆ)」と言います。

もちろん、干したもの戻して料理に使うこともします。緑の野菜が少ない時期などに活躍しますので、作っておくと便利です。お味噌汁などに使うと、味がしみて、美味しくなります。

大根のおすすめの逸品

大根本体も大根の葉も干すことで、旨味がアップします。そんなときにあると便利なのが、この野菜を干す網です。これは、私も愛用しています。とても便利です。こちらからお取り寄せができます。↓↓↓




【季節の手仕事】もっと知りたい「大根の葉」のレシピ

三島大根の産地である地元のお母さんたちは、大根の葉を味噌汁に入れたり、漬物にしたり、野菜炒めに入れたりします。どれも、レシピとは言えない程のものですが、紹介させていただきます。

だいこっぱ(大根の葉の常備菜)

中でも、地元のみんなが大好きなのが「だいこっぱ」です。「だいこんぱ」とも言われます。

「だいこっぱ」とは、大根の葉で作ったふりかけのことで、ご飯のお供です。どこのお母さんも作ってくれる「だいこっぱ」は、それぞれのお母さんの味があります。

大根の葉が生き生きとした季節には、常に冷蔵庫にある保存食であり、常備菜です。

だいこっぱ
2022年1月16日

《 材料 》

大根の茎と葉 ある分だけ

ごま油、しょうゆ、鰹節、鰹粉 すべて適量

《 作り方 》

①大根の茎と葉を洗って、1㎝の大きさの小口切りにします。

②お湯に通し、湯がきます。湯がく程度です。歯応えを残したいので、茹でるまではしません。

③フライパンにごま油を入れ、大根の茎と葉を炒めます。弱火で水分を飛ばし、最後に醤油、鰹節、鰹粉を入れて混ぜるだけです。

ごまやじゃこを入れるお宅もあります。

ご飯のお供だけでなく、お茶漬けにしても美味しいです。

ピリ辛だいこっぱ

ピリ辛な大根の葉のごはんのお供です。大根の葉を一晩寝かせることで、高菜漬けのような深い味わいになります。

《 材料 》

大根の茎と葉 大根1本分

油揚げ 1枚

ごま油 大1

醤油 適量

一味唐辛子 適量

《 作り方 》

①大根の葉を洗い、塩で揉み、重しなどをして一晩寝かせます。

②大根の葉を軽くしぼり、1センチ幅に刻みます。

③湯通しした油揚げを縦半分と1センチ幅に刻みます。

➃フライパンにごま油を引き、大根の葉、油揚げを炒めます。

⑤醤油、一味唐辛子で味を調えます。

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20代30代で海外30か国、国内39都道府県を旅した経験から、「日本人の季節を取り入れた素朴な生き方・暮らし方」が好きになりました。日本の伝統文化のいけばなを30年以上嗜み、地元の食べ物、旬の食べ物、保存食、和菓子、しつらえ、手仕事など、季節や暦を大切に感じながら日々暮らしています。自分でも忘れてはいけないことやレシピなどをここに記録し、自分でも見て確認しながら日々アップデートしています。皆様の参考になれば幸いです。ちなみに、私は料理研究家でも料理人でもありません。お花の先生をしています。自然と共に、日々の変化を自分の手で愉しんでおります。

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