大雪(たいせつ)とは
大雪とは、二十四節気の一つ。冬の3番目の節気です。
雪が降り積もる地域が増えてくる頃ということです。いよいよ本格的な冬将軍の到来となります。
大雪ということで、毎年この頃に思うことは、富士山に積もる雪です。年内に富士山に雪がまったく積もらない時は、北陸で大雪になります。逆に年内に富士山に雪がたくさん積もると、大雪で被害がでる情報は、あまりありません。逆に雪があまり降っていない情報が入ってきます。気象予報士ではないので、詳しい因果関係はわかりませんが、富士山周辺に住んでいるものしか知らない勝手な予測です。
師走に入り、忙しい時期となりますので、健康管理にもご留意ください。
二十四節気(にじゅうしせっき)とは
二十四節気(にじゅうしせっき)は、太陽年を太陽の黄経に従って24等分して、季節の指標となるのに用いる語になります。中国より伝わったもので、その等分点を名付けているのが、この二十四節気です。
暦の上での四季は、これで分けられています。
二十四節気は、月の満ち欠けに応じて日にちが変わるため、節気の第1日目の日にちがその年により前後します。
1つの節気は、約15日間です。
大雪の七十二候
七十二候(しちじゅうにこう)とは
七十二候(しちじゅうにこう)とは、元々中国で考案されたものを、江戸時代に日本に合わせて作り変えられたものです。旧暦で1年を72に分けた5日間または6日間を1候とし、その時候の天気や動植物の生態の微妙な変化を示したものです。季節と上手に付き合いながら暮らす様が、それぞれの言葉に著されています。
地球温暖化により、多少のずれは感じられることもありますが、ほぼその時期にその事が起きる七十二候は、季節を気が付かせてくれる「季節のお知らせ」とでもいうのでしょうか。
初候「閉塞成冬(へいそくしてふゆとなる)」12月7日~11日
灰色の厚く重い冬雲が、空を塞ぐように広がり、日の光は遮られ、本格的な冬の到来を予感させる頃ということです。これらは、日本海側のことをいうのでしょうか。静岡の冬は、天気が多い日が多く、どんよりする日が少ないです。
次候「熊蟄穴(くまあなにちっす)」12月12日~16日
秋にたっぷりと食べ物を食べた熊が、冬眠のために穴に隠れる頃ということです。
末候「鱖魚群(けつぎょむらがる)」12月17日~21日
鱖魚(けつぎょ)とは、中国の高級魚のこと。中国では、この時期、この魚が群がってくるということなのでしょう。日本の七十二候では、これが鮭に例えられ、北の冬の風物詩でもある鮭が産卵のために育った川に遡上する姿が見られる頃ということになります。
大雪の頃のしつらえ 「正月事始め」
12月13日は、「正月事始め」です。
この日に大掃除をして、家の中を清め、年末に来られる年神様に、来ていただく準備を始める日です。大掃除が終わり、家の中が清められたら、お正月飾りを飾りましょう。お正月飾りは年末に飾るものだと思っている方が多いのですが、12月13日以降に家の中が清められたら、飾るものとされます。早めに大掃除を終わらせて、12月13日には、お正月飾りを飾ることができれば、1番に年神様が来てくださるかもしれないですね。来年の福をもたらしてくださると言われている年神様には、必ずいらしてもらいたいものですね。
そのお正月の注連縄(しめなわ)飾りは、年神様に来ていただくための依り代(目印)となるものです。今時、そんなもの飾る人いないよ...などどおっしゃらず、来年が良い年になるためにも、ぜひ飾りましょう。
「正月事始め」についての記事はこちらへ ↓↓↓


お正月飾りをたくさん作っています。
大雪の頃に旬を迎える食べ物「にんじん」

一年中、いつでもあると思っている人参も、冬が旬になります。にんじんが嫌いなんていうお子様も多いかと思われますが、地元の三島人参は、とにかく甘いです。人参が嫌いなどとは言わせないほど、フルーツのような野菜です。
また、意外と知られていないのが、人参の葉の美味しさです。天ぷらなどにしても、人参を食べているのに見た目は緑の葉といったような変な感覚に陥るほど、人参を感じます。
「三島人参」や「人参の葉」についても記事にしていますのでご覧になってみてください。↓↓↓



大雪の頃に食べる(作る)和菓子 「きんとん」

大雪のころに食べる和菓子「きんとん」というよりも、大雪の頃に作る「きんとん」の方が正しいかもしれません。
それは、お正月に食べるおせち料理のひとつ「栗きんとん」です。
「きんとん」と呼ばれるものは、見た目も、味も、材料も、作り方も違うものが、3種類あります。同じ名前ですが、全く違うものになります。
①おせち料理の中に入っている「栗きんとん」
②和菓子の栗ベースの「栗きんとん」
③上生菓子の「きんとん製」の生菓子
それぞれを区別して、それぞれの時期に、楽しみましょう。
3つの違いは、「きんとん」についての記事を参考になさってみてください。↓↓↓

大雪の頃に、お正月用の「栗きんとん」の栗の甘露煮だけでも準備できると、おせち料理が少し楽になります。日持ちするものは、早めに作っておきましょう。
大雪の頃に咲くお花 「南天」
大雪の頃に咲くお花というのは少なく、山茶花や寒椿、水仙などがまだまだ咲き続けています。大雪の今回は、実物になってしまいますが、南天を紹介します。

「南天」は、「難を転じる」などと言われ、お正月に飾るお花の一つになります。ただ、クリスマスリースなどの実物として、この時期に使われる方もいらっしゃいます。
「南天」についてはこちら ↓↓↓

大雪のおすすめの逸品
今の時季に替えておきたい神棚の注連縄を、こちらからお取り寄せができます。↓↓↓

明日はどんな手仕事する?
12月13日が「正月事始め」ということなので、そろそろ大掃除も始めたいものですね。
一度にすべてをやろうと思うと気が重くなりますので、今日はここ、明日はここと「大掃除リスト」などを作っておくと、絶対にやりますよね。1日15分でいいんです。今からなら、それでなんとか終わるのではないでしょうか。毎日少しずつが一番楽ですね。無理のない程度に、綺麗にしていきましょう。
また、いつも思いますが、大掃除のタイミングでの「断捨離」もおすすめです。この1年使わなかったものは、思い切って捨ててしまいましょう。物が少なく生きている方が、何もかも楽です。私はミニマリストではありませんが、物は少ない方です。物が少なければ、物を探す時間もなくなりますし、時短な生活にもなります。時短できれば、もっと愉しいこともできます。物が少ないことは、いいことだらけです。ぜひ、このタイミングでの「断捨離」にも挑戦してみてください。
忙しい時期になりますので、無理のない程度に…
それでは、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
明日が素敵な1日になりますように。
次の二十四節気「冬至(とうじ)」
次の二十四節気は「冬至(とうじ)」です。↓↓↓

季節の手仕事の関連記事
◆「暦としつらえの季節の手仕事」のまとめ記事はこちら ↓↓↓

◆「季節の手仕事カレンダー」はこちら ↓↓↓

◆「食材別季節の手仕事」のまとめ記事はこちら ↓↓↓

◆「和菓子の季節の手仕事」のまとめ記事はこちら ↓↓↓

◆「お花の季節の手仕事」のまとめ記事はこちら ↓↓↓

◆「おすすめの食材店と旬の食材探しで訪れたい道の駅」のまとめ記事はこちら ↓↓↓

コメント