【季節の手仕事「にんじん」③にんじんの品種】もっと知りたいにんじんの品種!様々な人参の品種一覧まとめ

 1月にしたい手仕事

中央アジアのアフガニスタンから東の中国で改良が進み、日本に入ってきたとされる「東洋系品種」の人参が、甘みのある金時人参などを生み出しています。

また、アフガニスタンから西のオランダやフランスで改良されたものは、香りが強く、オレンジ色をした現在一般的に日本で出回っている種類の「西洋系品種」の人参となります。

人参の品種の紹介です。あいうえお順になっています。




葉付きにんじん20230522
2023年5月22日 

あやほまれにんじん 彩誉にんじん

大阪府岸和田市で原産され、栽培されているにんじんです。岸和田では、80軒の農家さんが彩誉にんじんを栽培しています。12月末から3月末の寒い時期に旬を迎えます。にんじん自身が寒さに耐えるために甘さを溜め込むため、フルーツ並みに甘いのが特徴です。また、熱を加えることで、より甘みが増します。

おおつかにんじん 大塚人参

山梨県河口湖町周辺で採れる伝統野菜。80センチほどある細長い人参。栄養価も高い。1年に1度、12月に収穫されます。この地域でしか栽培していない品種です。

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おきなわしまにんじん 沖縄島人参

沖縄の人参。沖縄では「シマチデークニー(島の黄色い大根という意味)」と呼ばれています。色は黄色で、30~40センチの細長いごぼうのような在来種。東洋系品種。旬は11月。人参臭さがなく、甘みがあり、スープ、炒め物、煮物、サラダなどに使われます。

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きにんじん 黄人参

ヨーロッパではポピュラーな根が黄色く細い品種。カロテンだけでなく、ビタミンA、ビタミンCも豊富で甘みがあります。品種名は、「イエローストーン」などがあります。

きんときにんじん 金時人参

「ブランド京野菜」の1つ。東洋系の長根種。「京にんじん」ともいい、主に関西以西で使われています。にんじん特有の青臭さが少なく、甘いです。肉質は柔らかいが煮崩れしないのも特徴。長さが約30センチ、太さが約6~7センチあります。鮮やかな濃紅色で、赤みが強いのは、トマトと同じリコピンという色素が含まれているからです。旬は、12月から1月。関西のお正月料理の煮しめや紅白なます、日本料理、すしの具などに利用されます。

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きんびにんじん 金美人参

黄色人参の「チャイニーズイエロー」と短根赤系ニンジンを交配した中国系にんじん。黄金色をした黄色い人参。旬は11月~2月。カロテンが少なく、甘みが強く、肉質は柔らかく、人参臭さがありません。生でも食べることができます。

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くまもとながにんじん 熊本長人参

熊本の伝統品種で、「肥後野菜」のひとつ。1メートルもある細長いにんじんということから、長寿を意味し、縁起物としてお正月に出回ります。

くろだごすんにんじん 黒田五寸人参

大正時代以降、長崎県大村市の黒田さんが改良された品種。昭和23年頃に黒田さんの名前をとって「黒田五寸人参」と名付けられました。柔らかい肉質と少ない人参臭が特徴。ジュースなどにおすすめです。

ごすんにんじん 五寸人参

現在、市場に出ている人参の大半がこの品種。西洋系。五寸は、長さ約15センチ。皮の部分が最も味が濃いので、皮をむかずに使うのがおすすめです。油を使った料理に合います。

こやすさんすんにんじん 子安三寸人参

明治時代、アメリカから北海道に渡り東京でも改良されたもの。西洋系。短い逆三角形で名前の通り9センチほどの長さしかなく、少し太めでかわいい形。煮物もよいが、生でサラダにもおすすめ。3月から10月まで収穫できる品種。

へきなんせんこうごすんにんじん 碧南鮮紅五寸人参

愛知県碧南市で大正時代から作られている在来種。赤い色が濃く、根の長さが15~20センチほど。10月から3月まで収穫できる品種。




ホワイトニンジン

ベルギーやフランスで見られる白い人参。見た目は細めの大根です。加熱しても人参の香りが強いので、煮込み料理に適しています。品種名に「ルナーホワイト」などがあります。

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みしまにんじん 三島人参

三島人参20220117

静岡県三島市で栽培されているにんじん。箱根西側斜面は、大昔の富士山の噴火により、根菜類にとっての土壌がとてもよく、とても質の良い根菜類が育ちます。これらの野菜を「箱根西麓三島野菜」と呼び、「三島人参」は「箱根西麓三島野菜」のひとつです。フルーツのように甘いことで有名です。

「にんじん➃三島人参」についてはこちら ↓↓↓

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普通に何を作っても美味しい三島人参ですが、フルーツのように甘いので、三島ではジャムにして販売をしています。マニュキュアを塗るようにジャムを塗っていただけるようなパッケージになっています。こちらからお取り寄せもできます。↓↓↓

ミニキャロット・ベビーキャロット

成熟する前の長さが10センチほどの、小型人参。肉質が柔らかく、青臭さが少なくて、甘いのが特徴。グラッセなどに使います。

サイズを小さくカットして「ベビーキャロット」として販売されている別商品もあります。

むらさきにんじん 紫人参

アントシアニンを含み、表面の皮部分が紫がかった色。中は人参らしいオレンジ色。人参特有の香りが強い。茹でると紫色の色素が流出します。生のまま食べるのがおすすめです。品種名は「コズミックパープル」などがあります。

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むらやまにんじん 村山人参

静岡県富士宮市村山地区で作られている伝統野菜。1950年頃から、富士宮で作り始めました。

長さ50~60センチ近くある細長い品種。鮮紅大長人参の種類です。

とても良い香りと甘柿のような甘さ、味の濃さから「幻の人参」と言われています。

地元のお母さんたちは、この甘さを生かして、人参、人参の葉、桜エビを入れたかき揚げなどを作られます。村山にんじんは、油で揚げることで、さつまいものような甘さになりなす。

ゆきしたにんじん 雪下人参

「雪下にんじん」については、にんじんの栽培方法をご覧ください。↓↓↓

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20代30代で海外30か国、国内39都道府県を旅した経験から、「日本人の季節を取り入れた素朴な生き方・暮らし方」が好きになりました。日本の伝統文化のいけばなを30年以上嗜み、地元の食べ物、旬の食べ物、保存食、和菓子、しつらえ、手仕事など、季節や暦を大切に感じながら日々暮らしています。自分でも忘れてはいけないことやレシピなどをここに記録し、自分でも見て確認しながら日々アップデートしています。皆様の参考になれば幸いです。ちなみに、私は料理研究家でも料理人でもありません。お花の先生をしています。自然と共に、日々の変化を自分の手で愉しんでおります。

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