【季節の手仕事「さつまいも」②ー2紫いもの品種】独特な色合いなのに美味しい紫いもの品種11種

独特な色合いをしているのに美味しく、加工品になると見栄えも良くなる「紫いも」。

最近では、鹿児島や沖縄だけでなく、地元静岡でもたくさん栽培されています。

そんな紫いもの品種をあいうえお順に紹介していきます。




あやむらさき 綾紫

◆外皮色 

赤紫色

◆中色 

◆栄養 

アントシアニンを豊富に含む。

◆おすすめメニュー

主に焼酎などに加工されています。

えいむらさき

◆産地 

鹿児島県頴娃町(えいちょう)で栽培されている品種。出荷量は多くない。

◆外皮色 

◆中色 

霜降り状になっている紫色。種子島紫より紫色が濃い。

◆特徴 

フルーティーでさっぱりとした甘さ。

◆おすすめメニュー 

天ぷら、蒸し芋、菓子、焼酎などの原料。

こがねむらさき

◆産地 

鹿児島県種子島

◆別名 

生産量が少ないことから、「幻のさつまいも」と言われています。

◆外皮色 

灰白色

◆中色 

薄紫色。熱を通すと濃紫色に変わります。

◆特徴 

種子島で古くから作られてきた紫芋の中から味の良いものを選抜。肉質はち密、味は上品で和菓子のように甘い。

◆おすすめメニュー 

天ぷら、蒸し芋、焼き芋。

たねがしまごーるど 種子島ゴールド

◆産地 

鹿児島県種子島

◆歴史 

1999年に在来種である種子島紫から品種選抜して育成された新品種。

◆外皮色 

◆中色 

ふ入りの鮮やかな紫色。

◆特徴 

紫芋の中では甘みがある。

◆おすすめメニュー 

焼き芋、ふかし芋、天ぷら。和菓子の原料としても利用されています。

たねがしまむらさき 種子島紫

◆産地 

鹿児島県種子島の在来種の紫芋。

◆外皮色 

じゃがいものような色

◆中色 

薄い紫色

◆特徴 

強い甘みをもつ。でんぷん質も多く含まれている。

◆おすすめメニュー 

焼き芋、蒸し芋。菓子加工用。紫芋独特の上品な甘さが引き立つ味わいの焼酎にも加工されています。

たねがしまろまん 種子島ロマン

◆産地 

鹿児島県種子島

◆歴史 

在来種である種子島紫から品種選抜して育成された新品種。

◆外皮色 

赤紫色

◆中色 

淡紫色

◆おすすめメニュー 

蒸し芋、天ぷら。

ナカムラサキ

◆産地 

鹿児島県、沖縄県

◆歴史 

1949年に品種登録された比較的古くからある紫芋。

◆交配 

「二宮」と「太白」の交配種。

◆外皮色 

暗紫色

◆中色 

紫色

◆特徴 

甘くなく、あっさりした味わい。

◆タイプ 

「ねっとり&ホクホクタイプ」

パープルスイートロード

◆歴史 

2004年品種登録

◆交配 

「九州119号」「関東85号」「関東99号」「関東103号」「ベニオトメ」に交配している。

◆外皮色 

暗紫色

◆中色 

紫色

◆特徴 

青果用の紫芋として育成された新品種。甘みがほどよい。

◆タイプ 

「ホクホクタイプ」

◆栄養価 

アントシアニンが豊富。

◆おすすめメニュー 

焼き芋、ふかし芋。




ふくむらさき

◆名前の由来

食べた人を幸福な気持ちにすることができる紫芋という意味でつけられたそうです。

◆交配

「パープルスイートロード」と黄肉色系「九系255」の交配。

◆中色

パープルスイートロードよりも濃い紫色。

◆特徴

紫芋は、糖度に欠けていましたが、この「ふくむらさき」は、「紅はるか」並みの糖度があります。

◆タイプ

紫芋にしては珍しい「ねっとり&しっとり」タイプ。

◆おすすめメニュー

焼き芋。

べにいも 紅芋

◆産地 

沖縄

◆別名 

「ダイショ」

◆外皮色 

紫色

◆中色 

紫色

◆特徴 

ヤマノイモ科ヤマノイモ属となり、正確には山芋(ヤムイモ)の一種となります。

きめが細かく、ほどよい甘さ。

◆おすすめメニュー 

ふかし芋、焼き芋菓子やソフトクリームなどに加工。

◆注意 

生芋は、沖縄からの持ち出しが禁止となっています。

やまかわむらさき 山川紫

◆産地 

鹿児島県山川地方。

◆外皮色 

◆中色 

濃い紫色。

◆特徴 

海外から導入された品種。糖分が少ないので青果用には不向き。

◆おすすめメニュー 

アイスクリームや芋あめなどの着色料として利用されています。

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