三島甘藷とは
静岡県三島市は、さつまいもの産地です。
三島の甘いさつまいものことを「三島甘藷」といいます。
箱根の西側斜面、つまり三島で採れた野菜は、「箱根西麓三島野菜」といい、三島ブランドとして東京の有名店などでも使われるくらい質の高い美味しい野菜です。三島甘藷は、その中のひとつです。
「箱根西麓三島野菜」の種類は三島甘藷の他に、三島馬鈴薯、三島人参、レタス、三島大根、白菜、三島ブロッコリー、三島セルリーなどがあります。
「箱根西麓三島野菜」についてはこちらをご覧ください。↓↓↓

三島甘藷が甘い理由
箱根西麓の土は、大昔の富士山の噴火による、火山灰性土壌といって、黒土で水はけがよく、保肥性が良いとされ、特に根菜類であるさつまいもが育つのにストレスがない良い環境になります。
また、標高50ⅿ以上の高原は空気が澄み、急斜面で栽培することで、野菜が日差しを十分に浴びて育てる環境にあることが、三島甘藷が美味しい証拠です。
三島甘藷として作られているさつまいもの品種
三島甘藷として作られているさつまいもは、総合的にみても、ホクホク系やねっとり系、新しい品種や昔ながらの品種、人気のある品種などを、バランス良く育てることができているのが、三島甘藷が人気の理由かもしれません。
三島甘藷として作られている品種には、以下の種類があります。
紅あずま
繊維が少なく甘みが強くホクホクタイプの紅あづまは、料理に使うのに人気があります。
紅高系
肥大性に優れている系統。昔ながらのさつまいもとして人気があります。
紅はるか
甘みが強いだけでなく、水分が多めのねっとりタイプ。何にしても美味しいため、最近ではとても人気のある品種。三島でも大変人気があり、紅はるかを作っている農家さんが多いです。
シルクスイート
絹のようになめらかな舌ざわりのシルクスイート。甘くてねっとりしているため、焼き芋たスイーツに使うにも人気があります。
安納芋系
鹿児島県種子島原産の安納芋を三島でも育てています。鹿児島県原産のさつまいもの品種とは、土壌や気候が近いようで、三島でも栽培する品種が増えてきました。甘みが強く、焼くとねっとりとした食感の安納芋は、焼き芋などにするのに人気があります。
パープルスイートロード
加工用として作られる紫芋が多い中、青果用の紫芋として育成された新品種。ホクホクして甘みがほどよいため、焼き芋などにするのに人気があります。
「甘藷三島コロッケ」はどこで食べられる?
B級グルメが有名になりましたが、三島では、完熟した三島馬鈴薯(メークイン)を使った「みしまコロッケ」が有名となりました。三島馬鈴薯は、ホクホクしていますので、コロッケには最適です。
そしてその姉妹品として三島甘藷で作ったとても甘い「甘藷みしまコロッケ」が発売されました。
「甘藷みしまコロッケ」は、「みしまコロッケ」同様、三島市から認定されたお店でしか食べることができません。それだけ、誰もが作って販売できるものではないということです。貴重な「甘藷みしまコロッケ」を食べることができるお店は、三島市のホームページよりご確認ください。気軽に食べ歩きができるお店さんなどもあります。ぜひ、甘い「甘藷三島コロッケ」をお試しください。
三島甘藷はどこで手に入る?
甘くて美味しい三島甘藷の地元では、さつまいもの時期になると、ファーマーズマーケットの1列の並びすべてがさつまいもになります。さつまいもを見せるための専用棚があるくらい、異常なくらいのさつまいもの品種と量があります。
手に入る場所は、「みしまるかん」「伊豆村の駅」「スーパーの地物コーナー」「緑ののぼりのあるお店」です。詳しくは、「箱根西麓三島野菜」の記事内にも書かせていただいております。こちらもご覧ください。
この緑ののぼりがあるお店で、三島甘藷が手に入ります。

また、三島甘藷は、主に三島市佐野地区で作られています。
佐野地区で作られた三島甘藷のことを「山北印」といい、更にブランド化されています。
佐野地区では、三島甘藷の農家さんが多く、農家さんの家の前で「無人販売」をされていることろがいくつもあります。こちらは、スーパーなどに出荷ができない企画外サイズの品を販売しているのですが、これがなによりお得です。
とても小さなサイズのものや、細いもの、形のいびつなもの、皮をかじってしまったものなどを販売されているのですが、さつまいもは大きくても小さくてもみんな同じ味の三島甘藷です。それがほとんど100円で販売されているので、とってもお得です。
ただ、大変人気で、朝8時頃から商品が並び始めますが、10時頃には売り切れてしまっています。みなさん、美味しいことも、お得なこともご存じのようです。車のナンバーを見ていると、遠方からこんな田舎にまで来られる方が非常に多いです。無人販売は、駐車場もありませんので、対向車などにも気を付けてお買い物をなさってください。外で販売されているところは、雨の日は、販売はされていないようなので、ご注意ください。

先日、佐野地区の無人販売所で、さつまいもの詰め放題をやっていたので、挑戦しました。さつまいものサイズは10センチくらい、30~100gくらいの小さなものばかりですが、28個も入りました。品種は、三島甘藷の「紅はるか」です。こちらは、150円です。楽しいですよね。家で食べるものなので、小さくても、傷がついていても、皮がむけていても問題ありません。さつまいもは、大きくても小さくても味は同じなので、美味しさに変わりはありません。一部、黒い蜜がでているの、わかりますか???黒い蜜は、甘さがあふれ出した証拠です。

三島甘藷が販売されるのは、あくまでも、三島甘藷が収穫できる時期、だいたい例年10月から3月のみとなります。常にあるとは限りませんのでご了承くださいませ。
三島甘藷のおすすめの逸品
「三島甘藷のスイートポテト」を、こちらからお取り寄せできます。↓↓↓

明日はどんな手仕事する?
大好きなさつまいもの産地に住んでいることが、とても幸せです。
家の畑で作っていた時期もありましたが、今は買ってくる専門です。無人販売や詰め放題などができると思うと、すぐ近くなのですが、楽しみですぐに行きたくなってしまいます。
ただスーパーとは違い常にあるわけではなく、振られてしまうこともあります。
逆に、毎日さつまいもを食べているので、オフシーズンが来るのが怖いくらいです。ここ数年は、干し芋やスイートポテトを旬のうちに大量に作って、オフシーズンに食べられるようにストックしています。
暑くなってくるとさつまいもはなくなってしまいます。もちろん、スーパーに行けばなくはないのですが、さつまいもの季節が終わってしまうのは、淋しくてしかたがありません。
また秋が来るのを楽しみに待つばかりです。
それでは、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
明日が素敵な1日になりますように。
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