いちごと言えば、「甘くて大きないちご」がみなさんが食べたいいちごだと思います。
私もそうです。
ただ、今回ご紹介するいちごの手仕事は、「いちごジャム」作りです。
どこの高級ないちごジャムよりも、自分で作るいちごジャムが一番の高級品です。
そのいちごジャムの作り方のおすすめは、何といっても「露地もののいちご」を使うことです。露地もののいちごは、いちごの味が濃厚なので、ジャムにするには、最適なのです。
もっと知りたい「いちご」について

いちごの分類は野菜
いちごは、草の実となるため、園芸学の上でも、農林水産省の統計調査の上でも、野菜に分類されます。私もこのブログの食材別のくくりの中で、野菜と果物を分けさせていただいておりますが、いちごは果物に分類させていただいております。私も野菜の部類ということは理解はしておりますが、分類する中で、同系のものとの比較の方がしやすいのかと思い、果物に分類させていただいております。念のため、ご承知おきくださいませ。
いちごの科属
一般的に食べられているいちごは、バラ科オランダイチゴ属になります。
いちごの歴史
古くは、『日本書記』(奈良時代720年編纂)に登場します。日本書記は、日本の歴史や文化を外国に伝えるための書物です。この『日本書紀』には、いちごのことを「いちばん赤い実」→「いちびこ」→「いちご」となったことが書かれています。
現在食べられているいちごは、江戸時代にオランダから入ってきたものがルーツとなっています。
日本のいちごの発祥は、明治時代に設立された新宿御苑農業試演場で開発されました。国産第1号は、明治時代の農学博士福羽逸人さんによって明治31年「福羽(ふくわ)いちご」が生み出されました。福羽いちごは、フランスのいちごが日本の環境でも育つように交配され作られました。これらが、明治時代から昭和初期にかけて、現在の静岡市久能海岸にある石垣いちごで作られるようになりました。当時は現在のようなビニールハウスはありませんでしたが、ビニールハウスがなくでも太陽が当たるだけでいちごを栽培することができるようになりました。
甘いいちごの選び方
いちごは、下記の状態のものを選ぶと甘くて新鮮なものになります。
①果皮にハリとツヤがあるもの。ハリのあるものは甘いです。
②果実の先端やヘタの部分に白や緑が残っていないもの。できるだけ全体が赤いものが甘いです。
③いちごの形が四角いものが甘いです。いちごの先が三角形で尖っているものよりも、四角いものの方が甘いです。
➃つぶつぶ(痩果そうかといいます)の間隔が広いものは、ハリが出てきている証拠で甘いです。
⑤つぶつぶの色が赤くなっているものは甘いです。
⑥ヘタの緑が濃くピンとして、反り返っているものが新鮮です。ヘタがいちごにかぶさるようになっているものは、新鮮ではありません。
いちごの美味しい食べ方
①いちごを洗って食べるときには、ヘタは取らずに洗いましょう。ヘタを取って洗っている間に、洗っている水の水分をいちごが吸ってしまい、味が薄くなってしまいます。ヘタをつけたまま洗い、洗い終わってから、ヘタを切るようにしましょう。
②いちごは先端が甘いです。ヘタ側から食べると甘みを強く感じられます。ヘタ側からたべるようにしましょう。
③変わったメニューとして、いちごの甘酢漬け、うどといちごの胡麻和えなどが人気です。
いちごの保存方法
水洗いは、食べる直前のみにします。水洗いしてしまうと、カビが生える可能性があるのでしないでください。ちなみにケーキ屋さんのケーキのいちごは洗わずに使っています。
いちごは、冷蔵庫に入れるよりは、野菜室に入れてあげる方が、よいです。冷やし過ぎないようにしましょう。
いちごの賞味期限
日持ちはしませんので、早めに召し上がってください。いちごは、日をおいても追熟はしません。
もっと知りたい「いちごの栽培と育つ姿」について
いちごの栽培方法といちごの実が育つ姿についてはこちら ↓↓↓

もっと知りたい「いちごの品種」について
現在、日本で登録され、栽培が維持されているバラ科オランダイチゴ属のいちごの品種は、100種類以上あります。
それらいちごの品種をまとめた記事がこちら ↓↓↓

【季節の手仕事】濃厚いちごジャムの簡単レシピ

できれば、露地もののいちごで作るのがおすすめですが、手に入るいちごでも十分です。
《 材料 》
いちご 300ℊ(パックにすると1パックくらいです)
グラニュー糖 100ℊ
レモン汁 大さじ1/2
《 作り方 》
①いちごはヘタをとり、洗って鍋に入れて、マッシャーで潰します。

いちごの粒は、完全につぶしてもよし、半分潰して半分粒のままでもよし、粒をすべて残すもよしです。お好みでどうぞ。私はマッシャーで潰せる範囲でほとんど潰してしまいます。

②中火にかけ木べらで混ぜながら、いちごの水分が少し減ったら、グラニュー糖を入れ、弱火にして煮ます。
途中、大きく泡立ちますが、しばらくすると落ち着きます。その時にアクが出るので、アクを取ります。アクの取り過ぎには注意してください。出来上がりのジャムの量が減ってしまいます。

③15分ほど煮詰めて、ツヤが出て、とろみが出てきたら、レモン汁を加えて、火を止めます。木べらで混ぜながら、鍋底が見えるようになったら、火を止める合図だと思うと良いでしょう。

時間をかけるほど、酸化して色が悪くなってしまいますので、いちごジャムだけは、時間はかけないように注意してください。

冷蔵庫で2ヶ月ほど保存可能です。
もっと知りたい「いちご狩り」について
いちごといったら、美味しいいちごがその場で好きなだけ食べることができる「いちご狩り」がおすすめです。
「いちご狩り」がなぜおすすめなのかというと、いちごは基本、傷んではいけないため、熟す前のヘタの方が白いくらいの状態で出荷されます。しかし「いちご狩り」で食べることができるいちごは、ヘタまで真っ赤になった完熟の状態のものを食べることができるので、甘いいちごを食べることができるのです。
「いちご狩り」は、お子様はもちろん、大人の方にも楽しんでいただけます。
「いちご狩り」についての詳しい情報はこちら ↓↓↓

いちごのおすすめの逸品
静岡の甘いいちごで作った伊豆フェルメンテさんの「静岡産 苺ジャム」です。
砂糖を使っていないジャムです。
いちごの甘さのみで作られています。
手作りのいちごジャムのシーズンが終わってしまったら、ぜひどうぞ。こちらからお取り寄せができます。↓↓↓

明日はどんな手仕事する?
うちでは、子供の頃から家庭菜園の畑でいちごを作っていました。もちろん露地ものですので、食べられる時期は、ゴールデンウィークの頃です。土が良かったのか、毎年、本当にたくさんのいちごがなりました。いつも食べきれず、シーズンに何回も、母がいちごジャムを作ってくれました。母の作るいちごジャムは、とにかく濃厚なものでした。それを食べて育ったせいか、市販のジャムは、全く物足りないものでした。
今はもういちごは作ってはおりませんが、母の作る濃厚ないちごジャムをたくさんの方に伝えたいと思うのですが、露地もののいちごがなかなか手に入りにくくなってしまいました。そこで、育てることにしました。年々採れる量も増えており、毎年ゴールデンウイークの頃が楽しみです。
甘くて美味しいいちごはあれど、露地ものの、味の濃い、小粒の、すっぱいいちごは少なくなってしまっているのが現状なのでしょうか。淋しいですね。みなさまもぜひ、育ててみてください。
それでは、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
明日が素敵な1日になりますように。
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