菊芋は、スーパーには並んでいることをみたことがないけど、道の駅やファーマーズマーケットなどでは秋になると必ず見るお芋です。
でも、一般的でないので、何者なのか、どうやって食べるのか、知らない方も多いようです。
知っていても、処理が面倒なので使いたくないという方もいらっしゃいます。
そこで、菊芋の魅力や美味しい食べ方を紹介します。
もっと知りたい「菊芋」の魅力
菊芋の英名
「エルサレムアーティチョーク」
菊芋の別名
「アメリカイモ」
「ブタイモ 豚芋」
「カライモ 唐芋」
「サンチョーク」
「シシイモ」
「トピナンプール」
菊芋の原産
北アメリカ原産。
菊芋の科属
キク科ヒマワリ属。多年草。
菊芋の歴史
江戸時代末期に、飼料用作物として伝来。
明治時代には、豚の飼料用として栽培されていました。
第二次世界大戦中は、非常食として食べられました。
菊芋の名前の由来
9月から10月頃に菊のような黄色い花を咲かせることから、日本ではこのように呼ばれます。
菊芋の旬
食用となる塊茎の旬は、10月~12月。
菊芋の草丈
草丈は、2メートル以上にもなり、茎の太さは3センチほどなため、芋がなる秋頃には、支柱などがないと自分では立っていられなくなります。
菊芋の特徴

花の後、地中にできる塊茎が芋のようで、食用となります。
菊芋の栄養価
栽培には手間はかかりませんが、畑に広がってしまい他の野菜に影響が出てしまったりすることから、農家さんに人気のない菊芋なので、あまり出回ることがなく、また調理もしにくいため、人気のある野菜とは決して思えませんが、栄養価は豊富です。
難消化性多糖類のイヌリンが腸内環境を整え、血糖値を下げる効果があるとして、糖尿病の予防にもなり、近年注目をされています。
もっと知りたい「菊芋」の育つ姿
菊芋の収穫方法

2メートル以上にも育った茎や葉の根元や土の中に、菊芋は育ちます。
この茎の周辺に、菊芋はあります。機械で掘り出す農家さんならばよいのですが、そのような機械がない場合には、手で小さな菊芋を掘り探します。
さつまいものように、地上に出ている茎と芋とが硬い絆で結ばれていればよいのですが、菊芋は地上の茎が立派なのに、地中の芋との関係は薄く、地上の茎を抜いてしまうと芋がほとんど取れてしまいます。そこで、地上の茎を抜いた辺りの土を掘り起こすとポロポロと芋が出てきます。それが、半径50センチ以内とか1メートル以内とか決まっていればよいのですが、意外にも茎のあったところから遠い土の中で育っていたりもしますので、収穫はとにかく周辺を掘り起こして芋を探すしかありません。
しかも、その芋を探しきれず、そのまま土の中にいる状態になると、来年、そこからまた芽を出し茎が伸び芋ができてしまうという、無限のループに陥ることになります。
機械で深く掘り起こすことができる畑ならばよいのですが、地元箱根西麓三島野菜の産地は、箱根の山の傾斜に畑がありますので、すべてが手作業です。菊芋は、栽培には手間がかかりませんが、繁殖力が強いため、違う意味で農家さん泣かせな芋なのです。
菊芋の保存方法
収穫した菊芋は、泥付きのまま新聞紙などで包み、冷暗所にて保存します。
洗ってあるものは、日持ちしないため、キッチンペーパーなどで包み、冷蔵庫にて保存し早めに使いましょう。
長期保存したい場合は、土の中に埋めて保存するのが、一番おすすめです。
もっと知りたい「菊芋」の種類
白色群 じゃがいものように白い菊芋です
紫色群 白に紫が入った菊芋です
喜久芋
もっと知りたい「菊芋」のメニュー
菊芋は、じゃがいもやさつまいも、里芋、山芋などの食べ方を足して割ったような食べ方ができます。
菊芋チップス

私はこれが一番好きです。菊芋をスライスして揚げ、軽く塩を振るだけの「菊芋チップス」。サクサク感が、スナック菓子のように軽く、無限に食べられてしまいます。大変申し訳ないのですが、市販されているものよりも、自分で揚げた方が断然美味しくできます。
菊芋の煮物

菊芋の煮物は、ピーラーで軽く皮をむき、あとは煮るだけです。お芋が柔らかくて、噛むことなく口の中でとろけてしまうようなイメージです。
菊芋の塩昆布和え
生の菊芋を綺麗に洗い、気になるところは皮をむき、スライスしてしばらく水に浸けます。水分を拭き取り、塩昆布と和えるだけです。
菊芋のおすすめの逸品
生の菊芋が手に入らない場合には、「菊芋チップス」なる商品があります。こちらからお取り寄せができます。↓↓↓

明日はどんな手仕事する?
菊芋の正体は、わかりましたでしょうか?
皮むきなどが面倒などと言われ、人気はあまりありませんが、チップスにすれば、皮もむかずにそのままスライスするだけなので、簡単です。とても美味しく、サプリメントが出ているほど栄養価が高いので、たくさん食べていただきたい食材です。
一度、手に取ってみてください。
それでは、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
明日が素敵な1日になりますように。
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