【季節の手仕事「あんこ」➃あんこの作り方】初心者でも簡単にできる小豆のつぶあんと白こしあんの作り方!

 1年通してしたい手仕事

あんこの基本となる小豆から作る「粒餡(つぶあん)」と、白いんげん豆から作る「白あん(白こしあん)」の紹介です。

「あんこ」を作るのは奥が深く、自分の思う味に近づけるにはほど遠いとは思いますが、とにかく何度も繰り返して作ってみるしかないと思っております。レシピを載せるなど烏滸がましいことではありますが、自分が作るのに忘れないようにということもあり、書き記させていただきます。初心者向けに、簡単な基本のつぶあんと白あんの作り方となります。

「あんこの種類」に関しては、こちらをご覧ください。↓↓↓

【季節の手仕事「あんこ」②あんこの種類】種類は無限!あんこの具合やバリエーション豊かなあんこの世界!
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「つぶあん」の作り方

あんこ20220120

《 材料 》

小豆 250g

白ざら糖(甘みがくどくならないため。好みのお砂糖でも構いません。) 150g

水 適量

塩 少々

水飴 少々

《 レシピ 》

小豆20250320

①小豆を水から2~3分茹で、アク抜きします。

②茹で汁を捨て、鍋を綺麗に洗い、もう一度水から2~3分茹でます。同じ茹でこぼしをもう一度します。3回やると、あとでほとんどアクがでません。

③アク抜きをした小豆を鍋に入れ、水が被るくらいまでたっぷり入れ、中火にかけます。沸騰したら弱火にします。

④アクが出てきたらすくい、常に小豆が水面から上に出ないように、小豆が浮き上がってきたら、上からささっと鍋の中の水分をかけて小豆を沈めます。ちなみに、打ち水は絶対にしません。

⑤小豆が簡単に指でつぶれるくらい柔らかくなったら、水分を飛ばすようにして、ざらめ糖を3回に分けて加えていきます。

⑥焦げやすくなりますので、木べらで優しく30~40分練り上げながら、塩と仕上げに水飴を入れます。仕上げに水飴を加えると、しっとりとし、テカリが出ます。

⑦火を止めて、蓋をせずにパッドなどに入れて冷ますと「あんこ」が落ち着きます。また、「あんこ」は一晩寝かせると味が落ち着くといわれています。

あんこ20250320

冷蔵で2日、冷凍で2週間くらいもちます。

「白あん(白こしあん)」の作り方

一般的にいう「白あん」は「白こしあん」になります。下記は「白こしあん」の作り方です。

《 材料 》 出来上がり約600g

白いんげん豆20250504御殿場ファーマーズにて購入(随分前)

白いんげん豆 200g

グラニュー糖 200g

塩 少々

《 作り方 》

①お豆は綺麗に洗い、たっぷりのお水に一晩つけておきます。意外にもたくさんのお水をお豆が吸いますので、注意しましょう。

浸ける20250504

②浸けておいた水は捨て、鍋にお豆と水を入れて強火にかけ2~3分茹でます。同じ茹でこぼしを3回やると、あとでほとんどアクがでません。

茹でこぼし20250504

③鍋にお豆を戻し、新たに水を入れ、煮たったら弱火にして、常にお豆の上2~3センチお湯がかぶっている状態にして、お湯が減ったら差し水をしながら1時間ほど茹でます。

➃指で軽く挟んでつぶれるくらいまで茹でます。

⑤ボウルにこし器をのせ、木べらで丁寧に潰し、お豆の皮を外していきます。

お豆は、鍋からザルなどにはあげず、鍋のゆで汁に入っている状態からスプーンなどで少しずつ濾していくと柔らかい状態のまま皮を取ることができます。ゆで汁が入ってしまっても、この後火にかけますので大丈夫です。

裏漉しは、すりこぎだと裏漉しに時間がかかり、ゴムやシリコンのヘラだと力が足りず、木べらが一番楽に早くできます。

濾したあんこ20250504

⑥裏漉しして滑らかになったら、鍋に戻し、グラニュー糖を加え、水分を飛ばします。

⑦ある程度水分が飛んだら火を止めて、蓋をせずにパッドなどに入れて冷ますと「あんこ」が落ち着きます。また、「あんこ」は一晩寝かせると味が落ち着くといわれています。火を止めた状態でゆるくても、一晩寝かせるとあんこの硬さになります。水分を飛ばす時間は5分くらいで、長時間にならないようにしましょう。

冷蔵で2日、冷凍で2週間くらいもちます。

《 応用 》

「白こしあん」も美味しいですが、応用として、抹茶を加える「抹茶あん」、味噌を加える「味噌あん」、栗を加える「栗あん」、柚子を加える「ゆずあん」なども白こしあんをベースに作ることができます。




ゆずあん 柚子餡

白こしあんに、柚子もしくは柚子ジャムを加えた「ゆずあん」です。大好きな逸品です。

《 材料 》

白いんげん豆 200g

ゆずジャム 200g

グラニュー糖 100g

《 作り方 》

上記、白こしあんの作り方⑤までは同じです。

⑥裏漉しして滑らかになったら、鍋に戻し、グラニュー糖とここでゆずジャムを加え、水分を飛ばします。

あとは同じです。

ゆるいゆずあん20250504
ゆるい状態

出来立ての少しゆるい状態です。

ゆずあん20250505
できあがり

パッドに広げて冷まし一晩寝かせると、あんこらしくなります。

どら焼き20250505
ゆずあんのどら焼き

ホットケーキミックスにはちみつを加え焼いた生地に、作ったゆずあんをたっぷり挟んだどら焼きです。

あんこ作りのおすすめの逸品

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20代30代で海外30か国、国内39都道府県を旅した経験から、「日本人の季節を取り入れた素朴な生き方・暮らし方」が好きになりました。日本の伝統文化のいけばなを30年以上嗜み、地元の食べ物、旬の食べ物、保存食、和菓子、しつらえ、手仕事など、季節や暦を大切に感じながら日々暮らしています。自分でも忘れてはいけないことやレシピなどをここに記録し、自分でも見て確認しながら日々アップデートしています。皆様の参考になれば幸いです。ちなみに、私は料理研究家でも料理人でもありません。お花の先生をしています。自然と共に、日々の変化を自分の手で愉しんでおります。

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