おせち料理と聞くと、なんか難しそう、時間がかかりそうなどと思いがちかもしれません。
そんなことはなく、おせち料理のことを知れば、これだけ作ればいいというものがわかってきます。
ここでは、おせち料理初心者におすすめの、「元旦の膳(おせち料理)」は基本の祝い肴三種だけ作れば大丈夫ということで、お屠蘇、雑煮、重箱の詰め方、祝い肴3種(黒豆、田作り、たたきごぼう)の作り方、お正月の風習、お正月に用意するものなどをご紹介します。
手を込めて時間をかけて美味しく作るのは、慣れてきてからでよいと思います。まずは、簡単にできる方法で、挑戦してみましょう。
節供「元旦の膳(おせち料理)」とは
もともと、上巳の節句(ひなまつり)や端午の節句などの五節句の際に、神様に供えられたお料理のことを「御節供(おせちく)料理」と言っていたものが、のちに節会のうちでも重要な正月の祝い膳のことを「おせち料理」というようになったと言われています。
おせち料理は、海の幸、山の幸、里の幸などたくさんの素材を組み合わせ、彩りよく、味わいも豊かです。福がたくさん来ることを願い、いわれのある縁起物を使って作ります。
おせち料理とは、①お屠蘇、②雑煮、③祝い肴(重箱に詰める料理)のことをいいます。
おせち料理① お屠蘇
もともと中国の薬酒(くすりざけ)の一種で、肉桂(きっけい)、山椒、大黄(だいおう)、白朮(びゃくじゅつ)、桔梗(ききょう)、細辛(さいしん)、乾姜(かんきょう)、防風(ぼうふう)などの生薬を三角の紅(もみ)の帛衣(きぬふくろ)にみりんや酒を漬け込んで作ります。「病気を起こす鬼を退治するお酒」という意味があります。
東を向いて、年の若い人から順番に飲み、「若い生命力にあやかる」という長寿の願いが込められています。
おせち料理② 雑煮
正月に家々で祭られる年神様に供えてある飲食物を神饌(しんせん)といい、それを皆で食べる直会の料理が「お雑煮」です。神に供えた餅やその土地の産物をいろいろと煮て作るので、文字通り「雑煮」といいます。お祝いの時に食べることが多いお餅を雑煮に入れ、新しい年の無事を願います。
おせち料理③ 祝い肴(重箱に詰める料理)・詰め方・その意味
「祝い肴(重箱に詰める料理)・詰め方・その意味」についてはこちら ↓↓↓

祝い肴の代表として、これだけあればなんとかなる3つの簡単レシピを紹介します。
祝い肴の簡単レシピ① 黒豆

時間はかかりますが、手間はかかりません。
《 材料 》
黒豆 300g 今年採れた新豆がよいでしょう
砂糖 250g
塩 小さじ1
醤油 大さじ1
重曹 小さじ1
水 1200cc 豆の4倍
《 作り方 》
①鍋に、黒豆以外をすべて入れ煮立てます。
②豆を洗います。皮がはがれやすいので優しく洗ってください。虫食いがあるものは、除きましょう。
③①が煮立ったら、②を入れてすぐに火を止めます。そのまま蓋をして一晩放置します。(約12時間)皮にシワが寄っているようならば、浸け時間を延ばし、しっかりと戻しましょう。
④③の蓋をとり、強火にかけて沸騰させ、アクを取り除きます。
⑤弱火にして落し蓋をし、やわらかくなるまで2時間煮ます。豆が煮汁から出てきたら、1/2カップの差し水を2回してください。
⑥豆がひたひたになったら、煮るのは終わりです。食べるのは一晩おいてからにしましょう。
祝い肴の簡単レシピ② 田作り(ごまめ)

簡単田作りです。
《 材料 4人分 》
ごまめ 25g
砂糖 大さじ2
しょうゆ 大さじ1
みりん 大さじ1
《 作り方 》
①フライパンにごまめを入れ、ポキっと折れる状態まで弱火で炒り水分を飛ばします。その際、フライパンにクッキングシートを敷いて炒ると焦げません。
②鍋で、砂糖、しょうゆ、みりんをそれぞれ加えていき、煮ている泡が小さい泡になったら①のごまめを入れます。
③とろみがついて少し糸をひくようになるまで混ぜます。煮詰め過ぎないのがポイントです。
祝い肴の簡単レシピ③ たたきごぼう
《 材料 2人分 》
ごぼう(細め) 1本
白ごま(すりごま) 大さじ3
ポン酢 大さじ1
水 大さじ1
酢水 少々
《 作り方 》
①ごぼうは、土だけ落として綺麗に洗い、縦半分に割って、5センチほどの長さに切り、酢水につけてアク抜きし、水気を切ります。
②鍋に別の酢水を入れ、①を入れて柔らかくなるまで茹でます。
③②のごぼうの水気を切って、軽く叩いてから、ごま、ポン酢、水を混ぜたものと和えます。
その他のお正月の風習・用意するもの
祝い箸(柳箸)
祝い箸とは、お正月にお箸が折れては縁起が悪いので、丈夫な柳で作られます。丸く、中ほどが太く、両端が細いのは、一方を神様が使い、もう一方を人が使う「神人共食」を意味します。中ほどのふくらみを、妊婦さんの身ごもった姿や稲穂の実りや俵の形に見立て、子孫繫栄と五穀豊穣を願う意味があります。お正月の三が日は、家族それぞれの名前が書かれた箸袋に入れて使います。
「祝い箸」を、こちらからお取り寄せができます。↓↓↓

年明けうどん

元旦から小正月までの間にいただくうどん。太く長いうどんは、昔から長寿の縁起物として食べられてきました。白いうどんに対して、紅として梅干し、金時人参の天ぷら、赤いかまぼこを入れ、その年の幸せを願います。
花びら餅

お正月の和菓子といったら「花びら餅」です。
「花びら餅」については、こちら ↓↓↓

明日はどんな手仕事する?
おせち料理を全部作ることは本当に大変なので、今回は、誰にでもでき、時間がなくても簡単にできるものを主要3種類だけレシピを上げさせていただきました。まずはできそうなものがあれば、作ってみてください。来年は、また、1品でも2品でも増やせるようになれば、いいですよね。
買ってきたおせち料理も、わくわくして嬉しいですが、日本人として、1品でもおせち料理が作れると嬉しいですね。煮物なんて食べないなんて方もいると思います。でしたら、できることをすればいい。伊達巻だったら、お子様だって食べられます。ちょっと手の込んだ玉子焼きと思えば、簡単です。重箱がなければ、お皿でもいいと思います。まずは挑戦してみることが、大切なのかと思います。
それでは、最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
明日が素敵な1日になりますように。
お正月の関連記事
◆「お正月①お正月のスケジュール」についてはこちら ↓↓↓

◆「お正月②正月事始め」についてはこちら ↓↓↓

◆「お正月③鏡餅のしつらえと鏡開き」の記事はこちら ↓↓↓

◆「お正月➃お正月飾り」についてはこちら ↓↓↓

◆「お正月⑤お正月に飾る生のお花」についてはこちら ↓↓↓

◆「お正月⑦お雑煮」についてはこちら ↓↓↓

◆「お正月⑧重箱に詰めるおせち料理・詰め方」についてはこちら ↓↓↓

◆「お正月⑨七草粥」についてはこちら ↓↓↓

◆「お正月⑩小正月」についてはこちら ↓↓↓

季節の手仕事の関連記事
◆「季節の手仕事カレンダー」はこちら ↓↓↓

◆「食材別の季節の手仕事」のまとめ記事はこちら ↓↓↓

◆「和菓子の季節の手仕事」のまとめ記事はこちら ↓↓↓

◆「暦としつらえの季節の手仕事」のまとめ記事はこちら ↓↓↓

◆「お花の季節の手仕事」のまとめ記事はこちら ↓↓↓

◆「おすすめの食材店と旬の食材探しで訪れたい道の駅」のまとめ記事はこちら ↓↓↓

コメント