柿には、甘い柿(甘柿)と渋い柿(渋柿)があります。
甘柿はそのまま食べることができますが、渋柿は渋抜きなどをするか、干し柿にしないと渋くて食べることができません。
こちらでは、渋柿の魅力、渋柿の長期保存方法、渋柿の品種などを紹介します。渋柿の特徴を知り、美味しくいただきましょう。
もっと知りたい「渋柿」の魅力

渋柿は、未熟の状態も、完熟の状態も渋みがあります。渋抜きをすることで水溶性のタンニンが不溶性に変化し、渋みがなくなります。
渋柿を手に入れた際には、食べる前に、この渋を抜かなければいけません。焼酎などに柿をさわして渋を抜いた状態で販売してくださっているものもありますが、ほとんどは、自分で渋を抜きます。干し柿にすれば、渋は自然に抜けますので、みなさん、簡単な方法として「干し柿」を作られます。
また、渋柿の木がある方は、収穫からの手仕事が大変になります。必ず渋を抜かなければなりません。渋を抜く方法はいろいろありますが、昔ながらの「干し柿」にする方法が人気です。
完全渋柿と不完全渋柿
渋柿の中でも、「完全渋柿」と「不完全渋柿」があります。
「完全渋柿」とは、渋みが完全に渋い柿をいいます。渋抜きをすれば、甘くなります。
完全渋柿の品種としては、西条、愛宕、会津身不知、市田柿、法蓮坊などがあります。
「不完全渋柿」とは、種の周辺だけ渋みが抜ける柿のことをいいます。渋抜きをすれば、甘くなります。
不完全渋柿の品種としては、刀根早生、平核無、甲州百目、太天などがあります。
渋柿の渋を抜く方法
渋みを抜くことを正式には「脱渋(だつじゅう)」と言いますが、普段は地域によって「さらす」「さわす」などと言われます。
その渋の抜き方もいろいろありますが、家庭で簡単にできる方法は、小さな渋柿でしたら霧吹きで焼酎を吹きかけ、2~3日置く方法が良いのではないでしょうか。
焼酎がない場合は、アルコール度数が30度以上のものを使用してください。
焼酎などの強いアルコールに浸けることで、渋みが抜けて甘い柿になります。
ちなみに、渋を抜いた渋柿に熱を加えると、「渋戻り」といって、渋が戻ります。気を付けてください。
また、柿農家さんの情報では、渋柿をみじん切りにして、マヨネーズで和えると渋みを感じなくなると言います。ぜひ渋柿にあたり困ったときには、挑戦してみてください。
渋の抜き方
①キッチンペーパーで汚れを拭き取ります。
②ボウルに焼酎を入れ、渋柿のヘタを下にして、10秒程焼酎に浸けます。
③ビニール袋にいれて口を閉じ、小さなものなら1週間、大きなものなら3週間おくと渋が抜けます。
渋柿を美味しく食べる方法 「干し柿」

渋柿を美味しく食べることができる方法に「干し柿」があります。
「干し柿なんて作るのが大変そう」「失敗しそう」「どんな道具が必要かわからない」など、干し柿を作ったことがなくても、心配なく作ることができる作り方を細かく説明しています。
美味しくできて簡単な柿の手仕事「干し柿」のついてとその作り方は、こちら ↓↓↓


渋柿の品種
日本全国で採れる渋柿の品種の紹介です。
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渋柿のおすすめの逸品
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明日はどんな手仕事する?
「干し柿」など自分にはできないと思っていました。年を重ねて「干し柿」の美味しさを知り、今では、毎秋渋柿を求めて「干し柿」を作るのが当たり前となりました。
柿自体もスーパーで販売している渋柿で作っていましたが、地元静岡県長泉町特産の四ツ溝柿で作るようになってからは、四ツ溝柿しか使えなくなりました。四ツ溝柿は、本当に甘くて柔らかくて美味しい「干し柿」ができます。
ぜひ、四ツ溝柿で干し柿作りをお試しください。
それでは、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
明日が素敵な1日になりますように。
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