渋抜きをする必要がなく、皮をむけば、そのまま食べることができる「甘柿」。
そんな気軽に食べることができる日本全国で採れる甘柿の品種の紹介です。
品種名をあいうえお順で並べています。お気に入りの甘柿を見つけてみてください。
いずかき 伊豆柿
◆原産 静岡県原産。
◆産地 島根県、香川県、福岡県など。
◆分類 完全甘柿。
◆歴史 1970年品種登録。
◆交配 「富有」と「興津1号」の交配。
◆大きさ 約220~250g。
◆甘さ 程よい甘さ。
◆柔らかさ 果汁が豊富で柔らかい。
◆特徴 果肉の軟化が早いため、日持ちがしないのが特徴。
くろがき 黒柿
◆別名 「黒実柿」
◆分類 不完全甘柿
◆旬 11月頃
◆サイズ 100gほどの小型。
◆外皮色 黒
◆甘さ 甘い。
◆特徴 販売するために栽培されるものではないため、希少性の高い柿です。
ごしょがき 御所柿
◆別名 「五所柿」「やまとがき」「ひらがき」
◆原産 奈良県御所(ごせ)市原産。
◆産地 奈良県。
◆分類 完全甘柿のルーツといえる品種。
◆歴史
江戸時代初期、突然変異で生まれた。300年以上の歴史のある柿。極上の花器として、幕府や宮中にも献上された。
◆交配 富有柿の親柿。
◆出荷時期 11月から12月上旬。
◆形 扁平。
◆サイズ 小ぶり。
◆重さ 約150gほど。
◆甘さ 甘みが強い。
◆柔らかさ 柔らかい。
◆特徴 栽培が難しい品種。
じろうがき 次郎柿 治郎柿

◆原産 静岡県周智郡森町産。
◆産地 愛知県、三重県、静岡県遠州地域。
◆分類 完全甘柿。
◆歴史 1844年、松本次郎吉さんが発見しました。
◆名前の由来 松本次郎吉さんの名前からつけられました。
◆出荷時期 9月下旬から12月初旬。
◆形 丸みのある四角形で、お尻が扁平です。果実に溝が入るのが特徴です。
◆サイズ 直径約10センチ。
◆重さ 約300g前後。
◆甘さ とても甘い。
◆柔らかさ 果汁が少なく硬め。歯応えがあります。
◆種 ほとんどない。
◆特徴 静岡県の天然記念物。
しんしゅうがき 新秋柿
◆原産 岐阜県産。
◆産地 岐阜県、和歌山県が多い。
◆分類 完全甘柿。
◆交配 興津20号と興津1号の交配品種。
◆出荷時期 10月中旬~。
◆形 扁円形。
◆大きさ 大きい。
◆重さ 大きなもので約240g前後。
◆甘さ 糖度が17~18度と高い。
◆特徴 落果が少ない。ハウス栽培向けの品種のため、果皮が綺麗。
ぜんじまる 禅寺丸
◆別名 「王禅寺丸柿」
◆原産 神奈川県川崎市麻生区原産。
◆産地 神奈川県川崎市麻生区柿生周辺。
◆分類 不完全甘柿。
◆歴史 鎌倉時代に発見された日本最古の甘柿。
◆名前の由来 王禅寺で発見された丸柿からきています。
◆出荷時期 11月上旬~中旬。
◆形 扁円型。
◆サイズ サイズは小さめ。
◆重さ 約100~130g。
◆甘み 強い。
◆柔らかさ やや硬め。歯応えがあります。
◆種 種は大きい。
◆特徴 果肉にゴマ状の斑点が入ると食べ頃。
たいしゅうがき 太秋柿
◆原産 広島県原産。
◆産地 香川県など。
◆分類 完全甘柿。
◆歴史 1995年品種登録されました。
◆交配 親柿が富有柿。
◆出荷時期 10月下旬~11月上旬。
◆形 扁円形。
◆サイズ 大玉。
◆甘さ 糖度が17度と高い。
◆柔らかさ 果汁が豊富で梨のような歯触りがあり、シャキシャキサクサクした感じ。
◆特徴 栽培が難しいため、出回る量が少なく「幻の柿」と呼ばれています。
てんかふぶ 天下富舞
2個で100万円を超える値が付くほどの高級品です。
◆品種名 「ねおスイート」
◆原産 岐阜県原産。
◆産地 岐阜県。
◆分類 完全甘柿。
◆歴史
2005年「新秋」と「太秋」を交配。
2017年品種登録完了。
◆名前の由来 織田信長が掲げた政策「天下布武」から、この名が付けられました。
◆交配 「新秋」と「太秋」の交配品種。
◆出荷時期 10月下旬~11月上旬。
◆形 扁平。
◆外皮 「条紋」と呼ばれる繊細な模様ができます。これは、高糖度の印です。
◆甘さ 糖度は平均20度と、柿の中ではトップレベル。
◆特徴
「天下富舞」の中でも、「天下人」「大将」「武士(もののふ)」という3等級に格付けされます。
とちはらがき 栃原柿
◆原産 奈良県吉野郡下市町栃原原産。
◆産地 奈良県吉野郡下市町栃原。
◆分類 不完全甘柿。
◆形 扁平。
◆大きさ 大きいのが特徴。
◆葉 柿の葉寿司や柿の葉茶となっています。
にしむらわせ 西村早生
◆原産 滋賀県大津市原産。
◆産地 出荷量は福岡県が全国1位。岐阜県、茨城県と続きます。
◆分類 不完全甘柿。
◆歴史 1960年名称登録。
◆名前の由来 発見された柿園の名前からつけられました。
◆出荷時期 9月中旬から10月上旬。
◆形 扁円形。
◆重さ 約200~300g。
◆甘さ ほどよい甘み。
◆柔らかさ 硬め。
◆種 種が5個以下だと渋みが残りやすいため、脱渋処理されて出荷されます。
◆特徴 熟すと果肉にゴマ状の斑点が入るのが特徴。
ふでがき 筆柿
◆別名 「珍宝柿」
◆原産 愛知県額田郡幸田(こうだ)町原産。
◆産地 愛知県、長野県など。
◆分類
種ありの不完全甘柿(渋が少ない柿)。渋のあるものは、脱渋処理をしてから出荷されています。
◆歴史
1960年代から栽培が盛んになります。
1980年代には、全国に出荷されるようになりました。
◆名前の由来 筆先のような形をしていることからこの名が付きました。
◆出荷時期 早生種。9月下旬から10月上旬。
◆形 筆先のように縦長の形。
◆甘さ 程よい甘さ。
◆柔らかさ 滑らかな柔らかさ。
◆特徴 果肉にゴマのような黒い模様が出るのが特徴です。
ふゆうがき 富有柿
◆別名 「甘柿の王様」と称されます。
◆原産 岐阜県原産。
◆産地 岐阜県、奈良県、和歌山県、福岡県など。
◆分類 完全甘柿。
◆歴史 明治35年に「富有」と命名されました。
◆交配 親柿は、御所柿。
◆出荷時期 10月下旬から12月上旬。
◆形 扁円形。
◆重さ 230から280g。
◆甘さ 果汁が多くて甘い。
◆柔らかさ 柔らかく、サクサクしています。
◆特徴 みずみずしいのが特徴。
甘柿のおすすめの逸品
甘柿といったら「次郎柿」です。家にあり、長年食べているということもありますが、やはり甘いの一言です。次郎柿がお好きな方も、食べたことがない方も、ぜひお試しください。こちらからお取り寄せができます。↓↓↓

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