フタバアオイの歴史
平安時代の『源氏物語』に登場
平安時代中期に描かれた『源氏物語』(1008年頃編纂。紫式部作)の第9帖に「葵(あふひ)」という巻名の物語があり、またこの『源氏物語』には度々「葵(あふひ)」というお花が登場します。この「葵(あふひ)」は、アオイ科のお花たちではなく「フタバアオイ」のことになります。
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江戸時代の徳川家の御紋
「葵(あおい)」というと徳川家の御紋が浮かびます。
「この紋所が目に入らぬか~!!!」というテレビ番組のあの名文句をご存じの方は、年齢がわかってしまいますね。
あの番組で徳川家の御紋が毎回出てきますが、あの御紋の葵は「フタバアオイ」がモデルとなった葉となります。残念ながらアオイという名がつきますが「アオイ科」のお花ではありません。
しかも、「フタバアオイ」というくらいなので葉は2枚なのですが、徳川の御紋は葉が3枚です。徳川の御紋は「三つ葉葵」と言われます。これは、今でいうとデザインされたものということになります。
「フタバアオイ」は、お花もアオイ科の華やかなお花たちとは全く異なる地味で小さなものです。「フタバアオイ」が徳川家の御紋になった理由には、「葵祭」が開催される京都の賀茂神社との関係があると言われています。
江戸時代の『草木花角力』
江戸時代後期、人気のあったお花を相撲の番付表に見立てた『草木花角力(くさきはなすもう)』では、アオイは草の花の中で前頭(今でいう第4~10位の中)に選ばれています。この『草木花角力』のアオイは、とい時期的に「フタバアオイ」のことをさしているのかと思われます。
もっと知りたい「フタバアオイ」の魅力
フタバアオイの漢字
「二葉葵」「双葉葵」どちらも使います。
フタバアオイの別名
「賀茂葵(かもあおい)」
京都賀茂神社(上賀茂神社、下鴨神社)の葵祭のモチーフとしてフタバアオイが用いられます。
フタバアオイの原産
原産は、日本です。日本固有種になります。
フタバアオイの科属
ウマノスズクサ科カンアオイ属(フタバアオイ属)。
「フタバアオイ」は、アオイという名が付きますが、アオイ科の植物ではありません。
フタバアオイのお花の名前の由来
「フタバアオイ」とは、葉が2枚づつ出ることから、この名が付きました。
フタバアオイは何年草か
多年草です。
フタバアオイの出生とその姿
フタバアオイの葉
「フタバアオイ」は、茎がY字のように分かれ、葉1枚ずつ付く、1組2枚の葉です。
4月上旬に葉の芽が出てきます。
葉の形は、ハート型をしています。
葉の色は、緑色で光沢があります。
葉の大きさは、約5~10センチ。
フタバアオイの開花時期
開花時期は、4月~5月頃です。
フタバアオイのお花の特徴
椎茸を軸側から見たような形の1センチ程の大きさの花が咲きます。
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