【季節の手仕事「山菜」】もっと知りたい山菜!春にしか食べられない!春の愉しみ山菜の種類一覧まとめ

 2月にしたい手仕事




もっと知りたい「山菜」について

春の愉しみ「山菜の手仕事」の季節がやってきます。

「春の皿には苦味を盛れ」と言います。ほろ苦い山菜が身体に良い働きがあることを諭したことわざです。この苦味成分は、ポリフェノールです。たくさん摂取しましょう。

そこで春に食べたい「山菜」の種類をまとめてみました。この時期にしか楽しむことができない「山菜」を思う存分楽しみましょう。

書かせていただきました出回り時期は、暖かい静岡のものですので、地域により前後するかと思われます。あくまでも参考になさってみてください。

「山菜の名前」は、あいうえお順になっております。

あいこ

イラクサ科ムカゴイラクサ属。出回り時期は5月。学名「ミヤマイラクサ」。沢や林に自生。秋田で人気が高い。苦味もくせもない味。葉や茎にトゲがあるが、茹でると気にならなくなります。

いたどり

出回り時期は5月。

ごま油で炒め、酒、みりん、しょうゆで煮詰めて食べます。

うど 独活

軟白うど20220227

「うど」は、「軟白うど」が1月頃から、「山うど」が4月頃から出回り始めます。

「うど」についてはこちら ↓↓↓

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うるい

出回り時期はハウス栽培のものが1月から。旬は4月~5月。

シャキシャキとした歯ごたえや、ねぎのようなぬるみがあります。生でも、茹でても、炒めても食べることができます。

えぐみもアクも少ないので、下処理は不要です。

かぎわらび 鍵蕨

かぎわらび20240419箱根
2024年4月19日
かぎわらび20240419はこね
2024年4月19日

出回り時期は、4月。

わらびの赤ちゃんのような、この姿。

わらびの若芽で「鍵蕨(かぎわらび)」と言います。

市場にはあまり出回らず、高級料亭などで使われます。

かたくり 片栗

お花をされる方ならば、「カタクリ」は春に可憐に咲く花として使う方が多いことでしょう。

ただ、この「かたくり」、鱗茎(根の部分)、若い葉、花まで春の山菜として、古くから食べられています。

鱗茎にはでんぷんが含まれており、古くはこのでんぷんを抽出し、片栗粉として料理のとろみ付けなどに用いられてきました。現在の片栗粉は、じゃがいものでんぷんから作られています。

別名「堅香子(かたかご)」。ユリ科カタクリ属の多年草。花の開花は3月下旬~4月下旬。開花期間は2週間ほどと短い。林に自生。ひっそりと咲いています。花が下を向いて、花びらが上にそるように咲きます。発芽してから花が咲くまで8年かかると言われているため、群生地は珍しいです。埼玉県の小川町、秋田県西木村にはカタクリの花の群生地があります。花の色は紫系のピンク。

きのめ 木の芽(山椒)

木の芽20220407

「木の芽」は、4月頃に出回り始めます。この「木の芽」を使って、香りも美味しい「木の芽味噌」を作ります。

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ぎょうじゃにんにく 行者大蒜

ユリ科ネギ属の多年草。出立ての芽は、すずらんの芽に似ています。

香りが強く、しょうゆ漬けや新芽を天ぷらにするのが人気です。

行者にんにくは、繁殖力が少ないため、現在では「幻の山菜」と言われています。

こごみ

オシダ科クサソテツ属。本名は「クサソテツ」といい、若芽のことを「こごみ」と言います。出回り時期1月から。青こごみと赤こごみがあります。アク抜きしなくても食べることができます。水の中で、葉を広げるようにして綺麗に洗い、塩を加えた熱湯でサッと茹で、水に晒してから調理します。天ぷらがおすすめです。汁物、お浸し、和え物、さらだ、佃煮などにしてもよいでしょう。シダ類の中では、最も美味しいとされています。

こしあぶら

ウコギ科ウコギ属の落葉高木樹。「山菜の女王」とよばれています。若芽を食べます。

しおで

別名「山のアスパラガス」「タチシオデ」とも呼ばれています。食感と見た目がアスパラガスに似ています。お浸しや和え物、天ぷらもおすすめです。クセがないので食べやすいです。

しどけ

葉がもみじのようなので、別名「モミジガサ」とも言います。キク科。出回り時期は4月~5月。独特の苦味が持ち味です。

塩で軽く茹でて、水に浸してアク抜きします。お浸しや天ぷらがおすすめです。

せり 芹

せり20220106

「せり」は、春の七草の1つです。春の七草の七草粥の頃(1月7日)には、まだ写真ほどの大きさですが、2月になれば、30センチほどに成長した「せり」が出回ります。

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ぜんまい 

ぜんまい20230327

ゼンマイは、ゼンマイ科のシダ植物です。雄と雌があり、雌を春の山菜として食べます。

雄は、背が高く、硬いので食べません。茎が緑っぽいものです。

雌は、背が低く、茎が茶色っぽいものです。

アクが非常に強いため、重曹でアク抜きします。アク抜きしたものをすぐに調理することもありますが、一度干して、乾燥させてから、煮物や和え物、お浸しなどにします。

たらのめ たらの芽

たらの芽20210511

「たらの芽」は、写真の木から出てくる新芽のことを「たらの芽」といい、春に山菜として食べられます。別名「山菜の王様」と呼ばれるくらいで、春の山菜としてはとても人気があります。

食べ方は、はかま部分を取り除き、葉やがくの中を開くようにして、中の汚れを綺麗に洗い流し、水気を拭き取ります。上品な香りや苦味もあり、甘みもあるので、天ぷらにするのが一番のおすすめです。サッと塩茹でして、お浸しや和え物にしてもよいでしょう。

「たらの芽」は、3月~4月に出てきます。

科属は、ウコギ科タラノキ属の落葉低木樹です。低木樹とはいえ、樹高は5~6mほどまで大きくなります。写真を見ていただいてもわかるように、たらの木の特徴は、見るからに痛いトゲです。樹高が低い木でしたら、「たらの芽」も簡単に採ることができますが、ここまで高く成長してしまうと、このトゲで高いところにある「たらの芽」は採ることができません。諦めましょう。

つくし 土筆

土筆20220322
食べるには少し遅い

土筆(つくし)は、2月下旬頃から日当たりのよい、湿り気のある土手などに自生します。

トクサ科トクサ属に属します。確かに言われてみれば、節が植物の木賊(とくさ)に似ています。

土筆の食べ方として、下処理はこの節のはかまを取って熱湯で塩茹でし、一晩水にさらしてアク抜きをします。

胡麻油と醤油だけで炒め物にしたり、豚肉とつくしの卵とじ、天ぷら、佃煮、卵とじ、お浸し、お味噌汁などにも入れます。

つくし20240322萩エース
2024年3月22日

食べ頃は、頭の部分が開いていない頃(まだ胞子が飛んでいない状態)です。

土筆は苦味が魅力ですが、ハカマは必ずとって食べましょう。

ねまがりたけ 根曲がり竹

別名「姫竹」とも呼ばれます。根曲がり竹は、チシマザサの若竹です。山奥に自生。イネ科タケ亜属ササ属。食す部分は真っ直ぐなたけですが、根元が横に伸びるため、この名が付いたとされます。

えぐみもなく、アクも少なく、シャキシャキしています。

のびる 野蒜

野蒜20220406

「のびる」は、3月~4月頃に出回ります。「のびる」のぬたを食べるのが楽しみです。

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ふき 蕗・ふきのとう 蕗の薹

蕗の薹20230223

「蕗の薹」は1月から、「蕗の葉」「ふき」は3月頃から出回ります。

まずは、「蕗の薹の天ぷら」そして「蕗の薹味噌」、3月頃に伸びてくる「蕗の葉」で「蕗の葉の塩漬け」を作り、「蕗の葉のおにぎり」、そして「ふき」で「キャラブキ」や「ふきラー油」と「ふきの手仕事」は、フルコースです。

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みつば 三つ葉

日本原産。セリ科。山野に4月頃に自生。山の湿地に自生しているものも、大きめの葉が3枚なので見つけやすいです。

天然ものは良い香りが特徴。栽培されたものとは、全然違います。

お浸しや汁もの、天ぷら、ペペロンチーノに山盛りにして混ぜて食べるのもおすすめです。

やまにんじん 山人参

セリ科シャク属の多年草。出回り時期は3月~5月。葉が人参の葉に似ていることからこの名が付いたとされます。この若芽を塩茹でして、水に浸してアク抜きし、お浸しなどにします。生のまま天ぷらにもできます。

ゆきのした 雪の下

雪の下20240419箱根

ユキノシタは、春に限らず山菜として食べられています。天ぷら、酢味噌、味噌炒め、胡麻和え、辛し和え、煮物などにして食べます。

観賞用にもされており、初夏に個性的で可憐な花が咲きます。

よもぎ 蓬

よもぎ20230404

「よもぎ」は、例年3月のひなまつりに間に合わない時期に出てきます。よもぎ餅をあんこでいただきたいですね。

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わらび 蕨

わらび20230417

「わらび」は、4月に出回ります。まずは、シンプルに「わらびのお味噌汁」が美味しいですね。

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明日はどんな手仕事する?

春は、山菜があることで、楽しみしかありません。

上記に記させていただきました通り、収穫や作ることが忙しいというよりも、食べることが忙しい日々になります。嬉しい悲鳴です。春は毎日幸せですね。

それでは、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

明日が素敵な1日になりますように。

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20代30代で海外30か国、国内39都道府県を旅した経験から、「日本人の季節を取り入れた素朴な生き方・暮らし方」が好きになりました。日本の伝統文化のいけばなを30年以上嗜み、地元の食べ物、旬の食べ物、保存食、和菓子、しつらえ、手仕事など、季節や暦を大切に感じながら日々暮らしています。自分でも忘れてはいけないことやレシピなどをここに記録し、自分でも見て確認しながら日々アップデートしています。皆様の参考になれば幸いです。ちなみに、私は料理研究家でも料理人でもありません。お花の先生をしています。自然と共に、日々の変化を自分の手で愉しんでおります。

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