わらびの手仕事とは
春の山菜のひとつ「わらび」。
「わらび」は、春に出てきた若芽を食べます。
スーパーで売っている水煮してあるものもいただきますが、採れ立ての生の「わらび」をアク抜きからするのは、なかなか難しいものです。ただ、それが春の愉しみのひとつです。
「わらびの手仕事」は、わらびを使うことと、わらびを使うための「アク抜き」です。
そこで、失敗しないアク抜き方法やわらびを使ったメニューなどをご紹介します。
わらびのアク抜き方法
わらびは、毒性があるため苦味がとても強いです。しっかりアク抜きをしましょう。
灰をまぶして熱湯をかけることで、しゃきしゃきとした歯触りに仕上がります。

①平なパッドなどにわらびを並べます。なかったので漬物樽です。

②灰を満遍なく混ぜ込みます。

③その上から熱湯をわらびがぎりぎり隠れるまで浸します。
➃ここで通常落とし蓋をするようなのですが、ラップを落とし蓋代わりに開いてぴったりさせると良いようです。
⑤これで半日(約12時間)置きます。
⑥取り出して綺麗に水洗いをしてアクを落とし、30分ほど水に浸します。

⑦水を切って、調理します。
一度に調理をしきれないようでしたら、水に入れたまま、冷蔵庫で保存します。1週間ほどは、保存可能です。
また、灰がない場合には、ミョウバン(水1リットルに対してミョウバン3g)や重曹でもアク抜きできます。
わらびの食べ方
「わらび」は、根に近い方の筋のある独特な歯ごたえといい、先の方の柔らかさといい、先の草っぽさといい、それぞれみんな個性を醸し出しており、食べるのもとても楽しめます。
先を味噌汁などに使い、根に近い方を煮物などに使っても良いかもしれません。
わらびを使ったメニュー
わらびを使ったメニューになります。どれも、アク抜きさえしてしまえば、シンプルに使うだけになります。
◆わらびのお味噌汁

◆わらびの煮物

◆わらびの炒め物
◆わらびの天ぷら
◆わらびの炊き込みご飯
◆わらび雑炊
◆わらびの入った雑煮
◆わらび蕎麦
◆わらびの漬物
◆わらびのナムル(ビビンバ)
◆わらびの白和え
◆わらびのお浸し
◆わらびのしょうが浸し
もっと知りたい「わらび」とは

わらびの別名
「山根草(やまねぐさ)」
わらびの産地
山形県。
わらびの分類
シダ植物。
わらびの科属
コバノイシカグマ科ワラビ属。
わらびの自生地
日当たりの良い草原や土手、山の斜面、畑地などに自生します。
わらびの旬
収穫時期も、出回り時期も4月です。
東北地方のものは、5月~7月に旬を迎えます。
わらびの種類
「青わらび」 ごく一般的な緑色のわらび。
「赤わらび」 茶褐色のわらび。上物として扱われています。
「黒わらび」 アクが少なく、ねばりが強い。高級。岩手県和賀郡西和賀町の特産。
「紫わらび」 幻のわらび。世には出回っていない。
わらびの草丈・サイズ・大きさ
20~25センチ程の長さ若芽を食用にします。
わらびの特徴
葉の開いていない若芽を「山菜」として食べますが、地下茎からは「わらび粉」が採れ、和菓子などの原料となります。
全く違う2面性を持った植物は他にはあまりないかもしれません。
わらびを手に入れる方法
スーパーなどでもお見掛けすることはありますが、ファーマーズマーケットや道の駅の方が、手に入りやすいかと思います。
地域にもよりますが、4月になったら、ファーマーズマーケットや道の駅をチェックするのがよいかもしれません。
わらびの選び方
収穫する際でも、販売されているものを買う際でも、選び方としては、若芽が開かずに丸まっているものが柔らかくで美味しい状態です。開いてしまっているものは、硬いかもしれません。
わらびの保存方法
たくさんいただいた時など食べきれない時には、アク抜きをしてから乾燥させてしまいましょう。そのまま水で戻して煮物にすれば、生の時よりも旨味が増して美味しかったりします。
「鍵蕨(かぎわらび)」とは


わらびの赤ちゃんのような、この姿。
わらびの若芽で「鍵蕨(かぎわらび)」と言います。
高級料亭などで使われるそうです。
わらびと言えば「わらび餅」
「わらび」と言えば、和菓子の「わらび餅」です。
「わらび餅」は、春の山菜であるわらびの地下茎から精製した澱粉からできる「本わらび粉」で作ります。純粋なわらび粉が原料です。本わらび粉100%で作るとわらび餅が黒くなります。それが本当のわらびもちの色です。特有の粘りと弾力があります。近年では生産量が減って希少品になっています。
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「わらび」と「ぜんまい」の違い

よく似ていてどちらが「わらび」か「ぜんまい」かわからなくなります。
このわらびとぜんまいの違いは、自生場所が全く違います。
「わらび」は、明るく開けた日当たりの良い場所を好みます。
「ぜんまい」は、湿気のある日陰などの場所を好みます。
まずは、自生している場所で、見分けてましょう。
わらびのおすすめの逸品
わらびもお取り寄せができる時代になったようです。野山に行かなくても、届きます。
こちらからお取り寄せができます。↓↓↓

明日はどんな手仕事する?
「わらび」は、子供の頃は普通に野に生えていたので春になると採っていたのに、いつの間にか近くにはなくなってしまい、買わないと手に入らなくなってしまったのが、とても残念です。
今度は、栽培にも挑戦しようかとも思いますが、栽培どころか、自生して広がりそうな気がします。栽培するのは、手がかからないことが一番です。
それでは、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
明日が素敵な1日になりますように。
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