【季節の手仕事「豆」②大豆】毎日食べたい栄養豊富な大豆ですが、枝豆から変化する姿をご存知ですか?

12月にしたい手仕事

「畑の肉」と称される体に良いとされる食品の代表格でもある「大豆」。毎日摂取したいもののひとつです。

そんな「大豆」についての紹介です。




もっと知りたい「大豆」の魅力

大豆の原産

東アジア。ツル豆が原産とされます。

大豆の日本での産地

日本での産地としては、北海道、宮城、佐賀、福岡などです。

大豆の科属

マメ科ダイズ属。

大豆の歴史

縄文時代の遺跡からも発掘されています。

日本最古の書『古事記』にも登場します。

大豆の旬

枝豆は品種により6月~10月に次々と旬を迎えますので、大豆は10月か11月頃から新しい大豆が出始めます。

大豆(枝豆)は何年草か

1年草。

大豆に関わる風習「節分」

立春の前の日の季節を分ける「節分」は、年をも分ける1年で一番大きな節分の日となります。

その「節分」の際に、鬼を払う道具として使われるのが、「大豆」です。

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大豆の栄養素

「畑の肉」ともいわれる大豆は、タンパク質を豊富に含む身体に良い食材のひとつです。

食物繊維、カルシウム、カリウム、ビタミンB1も含むほか、コレステロールを下げるオレイン酸やリノール酸を主体とする脂肪が含まれているのもメリットです。

とくに大豆は、しょうゆや味噌などの加工品としても利用されており、長寿を支える健康的な和食に欠かせない豆です。大豆に含まれる大豆サポニンは抗酸化作用、血中脂質の低下に、イソフラボンは骨粗鬆症の予防や更年期症状の緩和にも効果的です。

発熱した際には、豆腐が熱を下げてくれます。

逆に、貧血、冷え性、低体温の人には、あまり良くない食材といえます。

もっと知りたい大豆が育つ姿

枝豆が完熟すると大豆になる

一般的に言われる「枝豆」を夏や秋に収穫してから干して、完熟させたものが「大豆」になります。

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枝豆から大豆に変わる姿

枝豆から大豆に20231221
2023年12月21日

枝豆の豆は楕円形ですが、乾燥して大豆になると丸くなっています。

この姿を見ると、枝豆が大豆になることが想像できますね。

大豆になる20231221
2023年12月21日

大豆は、シワが寄らず、ツヤがあるものが良いとされます。




もっと知りたい大豆の種類

黄大豆

「枝豆」が完熟すると「黄大豆」になります。

最も一般的な大豆で、豆として食べるだけでなく、しょうゆやみそ、納豆、豆腐などの加工品としても食べられます。

黒大豆

黒大豆の煮豆20241102
黒大豆の煮豆

「黒枝豆」が完熟すると「黒大豆(黒豆)」になります。

皮の黒い色素は、アントシアニンで、抗酸化作用により血液をサラサラにする効果があります。

黒大豆は、煮てお正月のおせち料理に、加工して黒豆茶に、和菓子としては、羊羹やどら焼き、きんつば、黒豆しぼりなどに加工されます。

黒大豆の品種には、90gほどの大粒の丹波産の「丹波黒大豆」、丹波黒大豆の京都産の優良品種のみを選抜した「新丹波黒大豆」、北海道産の「中生光黒」、一般的な30gくらいの大きさの「黒大豆」などがあります。

青大豆

「青豆」が完熟すると「青大豆」になります。

黄大豆よりも火の通りが早く、浸し豆やうぐいすきな粉などに使われます。

「ひたし豆」とも呼ばれます。

赤大豆

山形県の在来種や赤大豆を、県花の紅花にちなんで紅大豆という名で復活させた。

甘みがあり、煮豆に使います。

大豆の加工品について

大豆から作られる加工品は以下の通りです。

◆もやし

大豆を発芽させると出てきます。

◆大豆油

大豆を搾り作られます。

◆大豆粕

大豆油を搾った粕のこと。

きな粉

大豆を煎って粉にしたもの。

◆しょうゆ

蒸した大豆を発酵させたもの。

味噌

蒸した大豆を発酵させたもの。

◆納豆

蒸した大豆を発酵させたもの。

◆豆乳

熟した大豆を加熱し絞った液体。

◆おから

豆乳を搾った際のかす。

◆ゆば

豆乳を温めてできた膜。

◆豆腐

豆乳を温めてにがりを入れて固めたもの。

◆おあげ・厚揚げ・油揚げ

豆腐を油で揚げたもの。

◆高野豆腐

豆腐を凍らせて、乾燥させたもの。

おすすめの幻の大豆

あけぼの大豆 

山梨県身延町特産の「あけぼの大豆」は、大粒で甘味が強いと評判の大豆です。また、生産量に限りがあることから「幻の大豆」と言われています。

あけぼの大豆の蒸し大豆のセットをこちらからお取り寄せできます。↓↓↓

あわばた大豆 

群馬県神流町(かんなまち)特産の「あわばた大豆」は、神流町でしか作られておらず、生産量は年間1.5トンしか作っていないので「幻の大豆」と言われています。甘くて、大粒。豆カレーが最適。1晩に浸して1時間から1時間半ほどじっくり煮ることで、豆がふっくら仕上がります。

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20代30代で海外30か国、国内39都道府県を旅した経験から、「日本人の季節を取り入れた素朴な生き方・暮らし方」が好きになりました。日本の伝統文化のいけばなを30年以上嗜み、地元の食べ物、旬の食べ物、保存食、和菓子、しつらえ、手仕事など、季節や暦を大切に感じながら日々暮らしています。自分でも忘れてはいけないことやレシピなどをここに記録し、自分でも見て確認しながら日々アップデートしています。皆様の参考になれば幸いです。ちなみに、私は料理研究家でも料理人でもありません。お花の先生をしています。自然と共に、日々の変化を自分の手で愉しんでおります。

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