【季節の手仕事「葛(くず)」②葛菓子】もっと知りたい葛菓子!葛粉を使った葛菓子の手仕事のすべて。

 1年を通して食べられる和菓子

葛粉を使ったお菓子やその作り方など、葛粉の手仕事の紹介となります。

あいうえお順になっております。




くずきり 葛切り

鍵善
2009年2月19日 京都 鍵善良房 

葛切りとは

◆分類 

生菓子。 

◆葛切りが有名なお店 

京都・四条にある「鍵善良房」さん。

◆葛切りのおすすめ 

「葛切り」を、こちらからお取り寄せできます↓↓↓

鍋料理などに使う粉ではない乾燥された「葛切り」もあります。お取り寄せできます。↓↓↓

葛切りのレシピ

《 材料 2人分 》

本葛粉 50g

水 100cc

黒蜜 約50cc

《 作り方 》 

①できた葛切りを盛る深めの器に、氷水を入れて準備しておきます。

②葛粉を1人分ずつ、水で溶きます。

③大きな鍋にお湯を沸かし、①を薄く流し入れ均等な厚さになるようにします。

➃流し入れると、すぐに白から透明になります。そしたらすぐにまな板にあげます。

⑤歯応えがあるくらいの太さ(1センチくらい)に、急いで切り揃えます。

⑥①で用意した氷水の中に盛ります。必ず、食べるまでは氷水の中に入れたままにしてください。空気に触れると固くなります。

③の流し入れたところから⑥の盛るまでは、1分以内の作業です。時間がかかってしまうと、美味しい葛切りはできません。

《 食べ方 》 

葛切りは、すぐに固くなってしまいますので、作ったらすぐに食べきります。賞味期限は、大袈裟に言って、10分以内です。それくらい、作ったらすぐに食べた方がよいものです。

つけ麺のように、黒蜜をつけて食べます。

くずねり 葛練り

葛練りとは

◆分類 

生菓子。

◆作り方 

葛粉を水で溶かし、練りながら火を通し、器などに入れて固めます。

◆特徴 

ゼリーともプリンとも違った独特なもっちり食感になります。

◆種類 

葛粉を溶かした時点で抹茶を入れれば抹茶葛練り、器にフルーツを入れ葛粉を流し入れればフルーツ葛練りになります。

くずまんじゅう 葛饅頭

葛まんじゅうとは

◆分類 

生菓子。饅頭。 

◆別名 

「水まんじゅう」「水仙まんじゅう」とも言われます。

◆作り方 

葛粉をぬるま湯で溶かし、水と砂糖、水飴を加えて、練って返した皮でこし餡を包んだもの。全体が透明になるまで蒸しあげることで、中の餡の表情を楽しむことができます。少し生地を残し、あとから状態を見ながら加えて、固さを調節する「半返し法」や、完全に葛を透明になるまで火を通す「本返し法」があります。

◆食べ方 

夏に冷やして食べると美味しいです。

◆葛桜

葛まんじゅうを桜葉で包んだお菓子を「葛桜」と言います。

◆葛饅頭のおすすめ 

「葛饅頭」を、こちらからお取り寄せできます↓↓↓

くずもち 葛餅 

葛餅とは

◆分類 

生菓子。餅もの。米以外の粉を使った餅菓子。 

◆特徴

葛餅とは、「葛粉」に水と砂糖を加えて火にかけてよく練り、型に入れて冷やした半透明のものです。関西で食べられているものです。

同じ「くずもち」という名前のものがあります。こちらは関東で食べられているもので「小麦デンプン」を長期間発酵、精製して蒸したもので、独特の食感と風味があります。漢字の書き方が「久寿餅」になります。

きな粉と黒蜜をかけて食べる同じ「くずもち」でも内容は違うものになります。葛粉で作られた関西の「葛餅」と、小麦粉で作られた関東の「久寿餅」と覚えると良いでしょう。

「久寿餅」についてはこちら ↓↓↓

【季節の手仕事「久寿餅(くずもち)】もっと知りたい久寿餅!久寿餅と葛餅(くずもち)との違い
久寿餅(くずもち)と葛餅(くずもち)の違い、久寿餅の分類、食べ方、特徴、食べられている地域、歴史、名前の由来、作り方、有名なお店などを紹介しています。

◆葛餅のおすすめ 

関西の葛餅を、こちらからお取り寄せができます。↓↓↓

葛餅のレシピ

《 材料 4人分 》

本葛粉 50g

水 400ml

片栗粉 50g

薄力粉 25g

黒みつ 適量

きな粉 適量

《 作り方 》

①ボウルに葛粉を入れ、水を少しずつ入れ指先で溶かします。葛粉が溶けたら、片栗粉、薄力粉も加え、溶かします。

②①を濾しながら鍋に入れます。

③弱火にかけ、人肌よりも少し熱いくらいの温度で、ややとろみがつくまでゆっくり混ぜます。温度が高いと固まってしまいますので、注意してください。

➃水で濡らした器に流し入れ、蒸し器に強火で20分蒸します。

⑤器ごと、冷水に浸して冷まします。冷蔵庫に入れると固くなってしまうので、冷水がおすすめです。

⑥食べやすい大きさに切り、黒蜜ときなこをかけていただきます。

1度作ってみて、固さがわかったら、次からは、お好きな水加減で固くも柔らかくもできます。




くずやき 葛焼き

葛焼きとは

◆分類 

生菓子。 餅菓子。

◆作り方

水溶きした葛粉、砂糖、餡、水をやや固めに練ってから蒸し、冷やし固めたものに寒梅粉を打ち、六方を鉄板で焼いたもの。餡入りのものもあります。

◆食べ方

食べる30分前に冷蔵庫で冷やすと美味しくいただけます。

◆歴史

江戸時代の料理本にも、この「葛焼き」の作り方が載っているくらい古くからあるお菓子です。

くずゆ 葛湯

葛湯とは

◆おすすめの時季 

冬 身体が温まります。

◆食べ方 

葛湯用の葛粉をお湯で溶くだけ。

◆種類 

生姜や抹茶の味付けをした、飲みやすいものなどがあります。

◆葛湯のおすすめ

いろんな種類の「葛湯」をお楽しみいただけます。こちらからお取り寄せできます。↓↓↓

ちまき 粽

葛を使ったお菓子の「粽」はこちらへ ↓↓↓

【季節の指標 五節句「端午の節句」、節供「端午の粽」】もっと知りたい!端午の節句の行事食やしつらえ!
五節句、端午の節句、節供、節供の粽それぞれについて、関東での行事食の柏餅について、端午の節句のしつらえや別名「あやめの節句」についてをご紹介。5月5日のこの日は、こどもの日でもあります。節句のことを知り、お子様たちと楽しく過ごしましょう。

葛の関連記事

◆葛についての「葛①葛まとめ」の記事はこちら↓↓↓

【季節の花図鑑「葛(くず)」①葛まとめ】もっと知りたい葛の花のこと!秋の七草のひとつ「葛」とは...
秋の七草のひとつ「葛」について、英名、別名、産地・地域、科属、名前の由来、自生場所、効能、季語、エピソード、葛が育つ姿として、葛の葉、葛の茎(蔓)、葛の花、葛のみ、葛の根、葛粉について、日本三大葛などをご紹介。

◆「和菓子①和菓子の種類」のまとめ記事はこちら ↓↓↓

【和菓子①和菓子の種類】和菓子約100種以上を紹介!和菓子の種類一覧 
和菓子の種類は奥が深く、時季、別名、分類、種類、原料、材料、作り方、食べ方、特徴、地域、歴史、由来、おすすめのお店などの紹介のほか、中間素材や作成方法などが商品名となってしまっているものも、すべてまとめて100種類以上をあいうえお順に紹介。詳しくはリンクしてご覧ください。

◆「和菓子の季節の手仕事」のまとめ記事はこちら ↓↓↓

和菓子の季節の手仕事
和菓子で季節を感じるために、行事食など特定の日に食べる和菓子、季節の和菓子の種類、1年中食べられる和菓子の種類、地域の和菓子の種類などを紹介。高級なイメージのある和菓子ですが、普段使いの和菓子もたくさんあり、和菓子がもっと身近になります。

季節の手仕事の関連記事

◆「季節の手仕事カレンダー」の記事はこちら ↓↓↓

季節の手仕事カレンダー
季節の手仕事をまとめた月ごとに「季節の手仕事カレンダー」。これを見るだけで、季節の手仕事を忘れずにできます。季節を感じながら、楽しく季節の手仕事をしましょう。

◆「食材別の季節の手仕事」のまとめ記事はこちら ↓↓↓

食材別の季節の手仕事
季節の保存食を作るのに必要なメインの食材を、食材別で紹介しています。野菜、山菜、野草、果物など分野に分けております。それぞれの食材が育つ姿、本当の旬、収穫方法、アク抜きや下処理、保存食のレシピやメニューなど、季節の手仕事を紹介しています。

◆「暦としつらえの季節の手仕事」のまとめ記事はこちら ↓↓↓

暦としつらえの季節の手仕事
二十四節気、七十二候、五節句、節供、雑節などの暦に沿って季節を感じられるよう、カレンダー式に紹介。それぞれの暦の行事食、その時期に旬を迎える食べ物や和菓子、お花やしつらえなどの関連を含めた季節の手仕事を紹介。しつらえるものについても紹介。

◆「お花の季節の手仕事」のまとめ記事はこちら ↓↓↓

お花の季節の手仕事
お花を上手に生ける上で知っておくとよいことは、そのお花がどのように芽がでて、葉が開き、茎が伸びて、花が咲き、かれていくのかを知ることです。出生を知ることで、そのお花のいけ方や活かし方がわかります。お花が咲く本当の季節もお花別に紹介します。

◆「おすすめの食材店と旬の食材探しで訪れたい道の駅」のまとめ記事はこちら ↓↓↓

おすすめの食材店と道の駅
旬の食材を探しに行くのにマストな探し方は、農家さんが作っているものを持ち込む、道の駅、旅の駅、村の駅、川の駅、ファーマーズマーケットです。手に入らない食材の宝庫です。また、個人的によく利用している地元の食材のお店もご紹介しています。



20代30代で海外30か国、国内39都道府県を旅した経験から、「日本人の季節を取り入れた素朴な生き方・暮らし方」が好きになりました。日本の伝統文化のいけばなを30年以上嗜み、地元の食べ物、旬の食べ物、保存食、和菓子、しつらえ、手仕事など、季節や暦を大切に感じながら日々暮らしています。自分でも忘れてはいけないことやレシピなどをここに記録し、自分でも見て確認しながら日々アップデートしています。皆様の参考になれば幸いです。ちなみに、私は料理研究家でも料理人でもありません。お花の先生をしています。自然と共に、日々の変化を自分の手で愉しんでおります。

asunaniをフォローする
 1年を通して食べられる和菓子
シェアする

コメント

タイトルとURLをコピーしました