「ソメイヨシノ」と言ったら、日本を代表する桜です。
今では、桜といったら、「ソメイヨシノ」を指すことが多く、世界中に植えられている桜でもあります。
ただ「ソメイヨシノ」は、江戸時代に江戸で生まれた桜ということもあり、京都では「ヤマザクラ」が、奈良では「ヨシノザクラ」が歴史もあり、好まれています。
ソメイヨシノの写真集
ソメイヨシノの1輪


ソメイヨシノは、花が密ですが、1つ1つのお花もとても可愛いです。


ソメイヨシノのまとまり

実は、お花がまとまりになって咲いていることが、満開になるとわかります。

夜でも、花びらが浮かび上がって見えるのは、夜桜が人気な証拠です。
ソメイヨシノの木全体

ソメイヨシノは、枝が上よりも横に広がります。これが更にお花の数をたくさんつけて綺麗に見える証なのでしょう。

ソメイヨシノの風景

ソメイヨシノと菜の花と那賀川。

桜堤という場所です。桜が年々成長し、今では、横に広がった枝が川の水につきそうなくらいにまでなっています。

静岡県駿東郡小山町にある富士霊園です。こちらは、園内にソメイヨシノやマメザクラほかが約3500本あり、写真の中央の通りは、圧巻です。

都会のソメイヨシノ。

富士山とソメイヨシノ。1km近く続くソメイヨシノと雪が積もったばかりの富士山が最高の景色なのですが、ここでは写真を撮るなと言わんばかりの送電線が入ってしまいます。
ソメイヨシノの夜景


ソメイヨシノと月。

もっと知りたい「ソメイヨシノ」について
単に「サクラ」と言ったら、「ソメイヨシノ」を指すことが多くなります。
ソメイヨシノの科属
バラ科サクラ属。
ソメイヨシノの系統
落葉高木樹。
ソメイヨシノの自生場所
北海道から九州まで。
ソメイヨシノの樹高
約10~15メートルになります。
ソメイヨシノの幹

横にスジが入っているのが、桜の古木の幹の特徴です。
ソメイヨシノの枝

ソメイヨシノの枝は、傘状に横に広がります。
ソメイヨシノの葉
花が終わった後に成長してきます。楕円形。秋には紅葉し落葉します。

ソメイヨシノの開花時期
3月下旬~4月上旬。
ソメイヨシノの開花期間
早くて約1週間。長くて約2週間。
ソメイヨシノのつぼみ

つぼみの塊です。この塊の中にいくつもの小さなつぼみが見えます。

ソメイヨシノは、出たばかりの芽は赤いので、遠くからみると枝が赤く見えます。桜の枝が赤く見えるようになると芽が出てきた証拠です。
芽が出て、蕾を持ち、緑の茎が伸び、開花します。開花するまでの間、蕾も赤く見えます。花びらが開いていくうちに、白や桜色に変化していきます。
ソメイヨシノの花の咲き方

ソメイヨシノは、枝の先から花が咲いていきます。少しわかりにくい写真ではありますが、枝の先にある白いものが開花したお花です。
ソメイヨシノの花径
約2センチ 。1つ1つの花は、小さいです。
ソメイヨシノの花びら
一重咲き。5枚。
ソメイヨシノの花の色

ソメイヨシノは、咲き始めは花びらが白に近い薄いピンクですが、花が終わりになるにつれ、そのピンクが濃くなります。おしべとめしべ付近の花びらの色が濃くなってきています。写真が終わりに近い色合いです。
ソメイヨシノの実
5月~6月になると実がなります。実の色は、黒紫色。食用には向かないです。

ソメイヨシノが綺麗に咲く場所
◆弘前公園 青森県
樹齢140年のソメイヨシノを含めた約2600本のソメイヨシノが4月下旬に満開を迎えます。弘前公園の桜は、「チーム桜守」という方たちが、りんごを育てる方法から習い、弘前方式として桜の管理をされています。そのため、弘前公園のソメイヨシノは、1つのところから出る花の量が多く、よりソメイヨシノが綺麗に見えると言われています。
ソメイヨシノのエピソード
全国各地に「桜の標準木」として「ソメイヨシノ」があり、その「ソメイヨシノ」が5輪咲くと「桜の開花宣言」となります。
ソメイヨシノと染井吉野
近年の研究により、ソメイヨシノと染井吉野の2つの種類があるということが判明しました。
ソメイヨシノ
「ソメイヨシノ」は、江戸時代後期に、現在の東京都豊島区あたりにあった「染井」という地でできた桜と言われています。染井では、園芸が盛んに行われていました。
そこで出来たのが「ソメイヨシノ」です。
今では日本の代表的な桜ともいえる「ソメイヨシノ」ですが、自生種ではなく、意外にも交配種となります。
「ソメイヨシノ」同士は交配することが出来ず、接ぎ木や挿し木という形でしか増やすことができませんでした。現在、全国にある「ソメイヨシノ」はこの1本の木から接ぎ木や挿し木をして増えた「ソメイヨシノ」になります。「ソメイヨシノ」は、江戸から全国に広がった桜となります。
「ソメイヨシノ」は、「オオシマザクラ」と「エドヒガン」の交配種となります。
オオシマザクラ 大島桜

伊豆大島で産まれた「オオシマザクラ」。桜の自生種になります。成長が早いことと、花数が多いところが「ソメイヨシノ」にも引き継がれています。
「オオシマザクラ」についてはこちら ↓↓↓

エドヒガン 江戸彼岸

「エドヒガン」も、桜の自生種になります。
歴史ある「エドヒガン」の耐久力や小ぶりで清楚な花が大量に咲くことが「ソメイヨシノ」に引き継がれています。
「エドヒガン」についてはこちら ↓↓↓

染井吉野
そしてもう一つの「染井吉野」。わかりやすいように、カタカナと漢字の表記にしました。
前記「ソメイヨシノ」は、「オオシマザクラ」と「エドヒガン」の交配種ということをお伝えしました。その遥か552万年前、「染井吉野」が、「オオシマザクラ」と「エドヒガン」の祖先であったということが2019年3月に京都府立大学などの研究チームなどによって発表されました。
このような発表があったということは、桜の世界すべてにおいて、まだまだ知らないことが発表されるかもしれませんね。
ということで、このブログ内での表記を統一して、江戸時代以降に江戸でできたとされる「ソメイヨシノ」はカタカナで、祖先とされる「染井吉野」は漢字で表記させていただきます。ブログ内でのわかりやすい表記のためということですので、ご了承くださいませ。
ソメイヨシノのおすすめの逸品
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明日はどんな手仕事する?
ソメイヨシノが開花してくるとすべての桜が開花したかのように、お花見が始まります。それだけ、ソメイヨシノは魅力がある桜なのだと思います。
この小さなお花たちが、どこから出てきて咲いているのか、どうしてここまで人の心を引き付けるのか。それは、1輪のお花を見ればわかります。
1輪1輪を見ても、こんなに可愛いお花たちなのに、それがここまで無数に一気に開花することは、それは、魅力の集まりとしか言いようがありません。
だから、ソメイヨシノは「桜のアイドル」と言えるのでしょう。
それでは、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
明日が素敵な1日になりますように。
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