女郎花のいけ方・飾り方のコツ

女郎花のいけ方・飾り方のコツ
片手落とし
女郎花は、中心の茎に対して、左右に茎が出ています。女郎花をいける時には、この左右に出ている茎の片方だけを落とすことを「片手落とし」と言い嫌います。どうしても落としたい場合は、やむなく両方落とすことになります。注意しましょう。
女郎花のいけ方・飾り方
女郎花は、真っ直ぐに伸びる細い茎の可憐さをいかしたいお花です。秋のお花とはいえ、風に吹かれるように矯めたりはせず、真っ直ぐ伸びやかにいけるのが良いでしょう。
短くなり過ぎないように注意してください。
女郎花のおすすめの花器
女郎花を可憐にいけてあげるには、このような背の高い籠の花器がおすすめです。
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もっと知りたい「女郎花」
それでは、女郎花をいけるコツがわかったところで、女郎花をのことをもっと好きになって、もっと上手にいけられるようになりましょう。
女郎花の英名
Patrinia
女郎花の別名
「オミナメシ」「オミナベシ」「オモイグサ」「アワバナ」「ボンバナ」「チメグサ」などと呼ばれています。
女郎花の原産
日本、中国。
女郎花の科属
オミナエシ科オミナエシ属。多年草。
女郎花の歴史
『万葉集』(7~8世紀後半に編纂。奈良時代末期)には、「おみなえし」を詠んだ句が、14首納められています。
『万葉集』には、山上憶良が秋の七草の句を歌い、「おみなえし」を秋の七草の1つに数え、詠まれています。
『源氏物語』(1008年頃。平安時代中期。紫式部作)にも「をみなえし」は登場します。

「女郎花」という漢字が使われるようになったのは、平安時代半ば頃からと言われています。
女郎花のお花の名前の由来
「おみな」は女を、「えし」は古語の「へし(圧)」で美女の圧倒する美しさから名付けられたとされます。
また、もち米で炊くおこわのことを「男飯」といったのに対し、粟ご飯のことを「女飯」と言っていましたが、女郎花が粟のように黄色くつぶつぶしていることから「女飯」「おみなめし」「おみなえし」となったという説もあります。
女郎花の自生場所
山野に生えています。
女郎花のつぼみ

女郎花の開花時期
7月上旬~9月。
女郎花の花径
米粒よりも更に小さく、開花しても5ミリ程度の花が、集まって咲きます。
女郎花の花の色

清楚な黄色です。
女郎花の花の咲き方
細長い茎の枝先に小さな黄色の花が咲きます。

女郎花の花の香り
細い茎に小さな黄色い花の女郎花。見た目には可憐で、秋らしいお花と思いますが、「臭いがちょっと…」と敬遠される方も多いと思います。
開花が進み、しおれたり、傷がついたりすると、独特の匂いがあります。結して良い香りではありません。
これは細胞が死ぬとイソ吉草酸が発生するものによる臭いです。
いけた女郎花の花器の水をこまめに変えたり、涼しいところに飾ったり、開花したら早々に徹花するなどの対策をするしかないかもしれません。
似ているお花「男郎花(おとこえし)」
男郎花は、女郎花と見た目が似ているのですが、花の色が白く、全体的に力強く見えることから、女郎花に対して、男郎花と名付けられたといいます。
女郎花の季語
秋。
女郎花の花言葉
「約束を守る」
「永久」
「親切」
「優しさ」
「美人・佳人」
「心づくし」
「はかない恋」
女郎花は「秋の七草」のひとつ
「秋の七草」はご存じでしょうか?
女郎花は、「秋の七草」のひとつです。
藤袴、葛、萩、女郎花、すすき、桔梗、撫子の「秋の七草」を含む、「四季の七草」についてはこちら ↓↓↓

明日何する?
女郎花について、好きになっていただけましたでしょうか?
細くて可憐な女郎花は、綺麗で清楚な女性に例えられることが多くなります。ただ、花の終わりの異臭が気になりますが…。
それでは、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
明日が素敵な1日になりますように。
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