【季節の手仕事「じゃがいも」③三島馬鈴薯】もっと知りたい三島馬鈴薯!三島馬鈴薯で作ったみしまコロッケ

 6月にしたい手仕事




三島馬鈴薯(メークイン)とは

2022年6月29日 三島

「三島馬鈴薯」とは、「箱根西麓三島野菜」のひとつです。

箱根山の西麓側は、大昔の富士山の噴火によりできた南向き斜面で、日照条件や水はけがよく、透水性、通気性、保水性に優れた柔らかい土壌、気温や降水量といった自然条件により、根菜類など露地野菜の品質がよく、箱根西麓三島野菜は、とても人気が高いものとなっています。

中でも、三島馬鈴薯は、「みしまコロッケ」がB1グランプリで優勝するほど、質の高いじゃがいもとして、認められてきました。

三島馬鈴薯の特徴として、農家さんが主張する「手掘り」があります。

普通、どこもじゃがいもの収穫には機械を使い、土を掘り返していくのですが、三島馬鈴薯は全て手作業で行います。箱根の山の斜面で作っていますので、機械などは使えないからです。

その分、丁寧な作業で1つ1つ手で掘っていきますので、傷もなく、皮も綺麗な状態で出荷できるそうです。

三島馬鈴薯の収穫作業

三島馬鈴薯の収穫時期

三島馬鈴薯の収穫時期は、6月下旬頃。気温が30度を越えるような暑さが増す時期です。農家さんのお手伝いに行った際にも、作業は1時間限定ということを言われました。実際、日陰などもちろんないところでの作業の為、いくら涼しいとは言われる箱根の斜面でも、熱中症になり、よく箱根西麓の畑周辺に救急車が来るそうです。最近では、朝から作業して、10時にはきり上げる農家さんも多いそうです。機会を使わない手作業なので、大変な作業です。

三島馬鈴薯の収穫方法

農家のお父さんが、茎を引っ張るだけで収穫できるようにしてくださってありました。本当は、葉などを切り、じゃがいもだけに養分がいくように、土の中で貯蔵させていたのだそうです。

収穫は、この茎を引き抜くだけの簡単なものでした。

三嶋馬鈴薯20220629高木さん畑
2022年6月29日

この茎を引っ張ると、根と共にじゃがいもが付いてきます。この写真がわかりやすいですね。

実際、この後、今抜いたところを手で掘り返すと、ぽろぽろとじゃがいもが土の中から出てきます。1本の苗(茎)を抜くと、大小10個くらいのじゃがいもが採れます。あまりにもたくさん出てくるので、子供のように大はしゃぎしてしまいました。

大人でもこんなに楽しいので、子供たちには、もっと楽しいでしょうね。

三嶋馬鈴薯20220629
2022年6月29日 三島

結局、暑かったので、30分くらいで切り上げてきましたが、約10キロくらい収穫できたそうです。

三島馬鈴薯の貯蔵期間

初夏が旬の三島馬鈴薯は、畑から掘り上げた後、天日干しし、1~2週間ほど冷暗所で完全風乾させます。低温で保存することで甘みが増します。そのおかげで日持ちがよく、ホクホクとした三島馬鈴薯となります。

「みしまコロッケ」について

B級グルメが有名になりましたが、完熟した三島馬鈴薯(メークイン)を使った「みしまコロッケ」は、B1グルメで優勝するほどの美味しさです。

三島馬鈴薯は、ホクホクしていますので、コロッケには最適なのです。

「みしまコロッケ」は、三島馬鈴薯を使った認定店のみの販売となります。それだけ、誰もが作って販売できるものではないということです。貴重な「みしまコロッケ」を食べることができるお店は、三島市のホームページよりご確認ください。気軽に食べ歩きができるお店さんなどもあります。ぜひ、「みしまコロッケ」をお試しください。

甘藷みしまコロッケ認定店を紹介します|三島市

三島にいらした際には、各認定店の味を食べ歩いてみてください。

三島馬鈴薯のおすすめメニュー

◆コロッケ みしまコロッケのようにホクホクのコロッケができます。

◆ポテトサラダ ゴルゴンゾーラなどを入れるととろけておいしいです。

◆肉じゃが

◆ジャーマンポテト

◆カレーライス

◆クリームシチュー

◆ポテトフライ

◆新じゃがの白煮

◆新じゃがの酢の物




三島馬鈴薯はどこで買える?

「箱根西麓三島野菜」の「三島馬鈴薯」が手に入るのは、下記の販売所になります。

旅行などで、伊豆や箱根にお越しの際には、ぜひお立ち寄りください。どこも立ち寄りやすい場所にあります。

①JAさんの産地直売所「みしまるかん」

みしまるかん20240130

2022年10月にできたばかりのとても綺麗なファーマーズマーケットです。天井が高く開放感がある建物で、販売スペースも広く、三島甘藷以外は平置きされていますので、とても見やすくなっています。三島甘藷に関しては、品種別に棚に並んでおりますので、こちらもとても見やすくなっています。

駐車場もたくさんありますので、安心してお越しください。飲食店はありません。

国道1号線からすぐのところにあります。

「みしまるかん」

静岡県三島市谷田235-8 

055-955-7766

水曜定休。営業時間は9時から16時。

②「伊豆・村の駅」

国道136号線沿いにあり、伊豆方面からの旅行の帰りにお立ち寄りになる方が非常に多い村の駅です。「箱根西麓三島野菜」を中心に、伊豆の食材がすべて揃っています。お魚、卵、塩、餃子、お茶、パン、豆腐などの専門店が入っています。飲食店もあります。いつもたくさんの方で賑わっています。

「伊豆・村の駅」

静岡県三島市安久322-1 

0120-540-831

年中無休。営業時間9時から17時。駐車場200台。

「伊豆・村の駅」のお野菜がここからも手に入ります。↓↓↓

③「マックスバリュ」各店 

静岡県内にたくさんあるスーパーマーケットの「マックスバリュ」さんでは、店内に「じもの」というコーナーがあり、そこに「箱根西麓三島野菜」が販売されています。

➃「箱根西麓 三島野菜」と書かれた黄緑色ののぼりのあるお店

のぼり20240115箱根峠

黄緑色ののぼりが目印のお店さんです。街中の八百屋さんやお土産ものやさんにあります。

*****

上記で販売はされておりますが、あくまでも、三島馬鈴薯が収穫できる時期となります。また、その日に収穫できたものなどが並びますので、ない時もございます。その旨は予めご了承くださいませ。

じゃがいもは、日持ちするため、箱買いされる方もいます。

三島の味を存分にお楽しみください。

三島馬鈴薯のおすすめの逸品

とても便利なマッシャーです。これでコロッケがとても楽にできます。

明日はどんな手仕事する?

収穫のお手伝いをさせていただき思い出したのですが、小学校5年生の時に、じゃがいもの栽培をしたのを覚えています。学校に畑があって、そこに苗を植え、育て、収穫をして、家庭科の時間に、それを調理して食べました。

よく田植えを体験しているところもありますね。本当に良いことだと思います。

どんな風に育つのか、そしてそれを自分たちで収穫し、調理して食べる。農家さんの大変さもわかるだろうし、何より食料を大切にする心を育てられる気がします。

ピーマンとか、ニンジンとかを自分で育てたら、嫌いな子が減るような気がします。

体験、経験すること、1度チャレンジしてみる、本当に大切です。

私も何でも挑戦してみようと思います。

それでは、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

明日が素敵な1日になりますように。

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20代30代で海外30か国、国内39都道府県を旅した経験から、「日本人の季節を取り入れた素朴な生き方・暮らし方」が好きになりました。日本の伝統文化のいけばなを30年以上嗜み、地元の食べ物、旬の食べ物、保存食、和菓子、しつらえ、手仕事など、季節や暦を大切に感じながら日々暮らしています。自分でも忘れてはいけないことやレシピなどをここに記録し、自分でも見て確認しながら日々アップデートしています。皆様の参考になれば幸いです。ちなみに、私は料理研究家でも料理人でもありません。お花の先生をしています。自然と共に、日々の変化を自分の手で愉しんでおります。

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