小暑とは
梅雨が明け、暑さが本番を迎える頃になります。
暑に入ったということは、暑中見舞いを送る時季です。
ハガキなどで送るのは古い…なんて方は、今どきはメールでもいいですよね。
なかなか逢えなかった方に、久しぶりに季節のご挨拶をするのもいいですね。
二十四節気(にじゅうしせっき)とは
二十四節気(にじゅうしせっき)は、太陽年を太陽の黄経に従って24等分して、季節の指標となるのに用いる語になります。中国より伝わったもので、その等分点を名付けているのが、この二十四節気です。
暦の上での四季は、これで分けられています。
二十四節気は、月の満ち欠けに応じて日にちが変わるため、節気の第1日目の日にちがその年により前後します。
1つの節気は、約15日間です。
小暑の七十二候
七十二候(しちじゅうにこう)とは
七十二候(しちじゅうにこう)とは、中国で考案されたものを、江戸時代に日本に合わせて作り変えられたものです。旧暦で1年を72に分けた5日間または6日間を1候とし、その時候の天気や動物の生態の微妙な変化、花の咲く時期などをより具体的示したものです。季節の移り変わりと上手に付き合いながら暮らす様が、それぞれの言葉に著されています。
地球温暖化により、多少のずれは感じられることもありますが、ほぼその時期にその事が起きる七十二候は、季節を気が付かせてくれる「季節のお知らせ」とでもいうのでしょうか。
初候「温風至(おんぷういたる)」 7月6日~10日
熱を帯びた暖かい風が吹いてくる頃ということです。南の地域から梅雨が明け始め、日差しが強くなってきます。
次候「蓮始華(はすはじめてはなさく)」 7月11日~15日
蓮の花が開き始める頃ということです。
蓮の花は、3日間咲いて閉じてを繰り返し、実になります。開花の際には「ぽっ」と音がします。とても神秘的なお花です。
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末候「鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)」 7月16日~21日
成長した鷹の幼鳥が、飛び方や獲物の捕らえ方を覚え、ひとり立ちに備える頃ということです。
小暑の頃に旬を迎える食べ物 「葉しょうが」
ハウスものの新生姜も出回ってはおりますが、実が小さな葉付きの「葉しょうが」が美味しい季節となりました。
お味噌をつけてカリッと食べる「葉しょうが」も良いですが、肉巻やベーコン巻にして焼いて食べるのも美味しいです。
地元三島は、葉しょうがの産地です。採れ立ての美味しい葉しょうががたくさんあります。三島だけでなく、静岡県は、葉しょうがの生産が日本一となっています。静岡の葉しょうがを、こちらからお取り寄せができます。↓↓↓

暑くなってきたこの時期、葉しょうがを食べて、栄養補給しましょう。
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小暑の頃に食べる和菓子 「ゼリー」
ゼリーは和菓子とは言わないのかもしれませんが、「季節の手仕事」で作るものを使った応用で作ることが多いので、ここにも書かせていただきました。
熱い夏には、アイスクリームよりも涼を感じる「ゼリー」は、常に冷蔵庫にあると、家族にも喜ばれます。
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小暑の頃に咲くお花 「姫檜扇水仙(ひめひおうぎずいせん)」

「姫檜扇水仙(ひめひおうぎずいせん)」とは、夏らしいオレンジ色の鮮やかなお花です。
夏に咲く「檜扇(ひおうぎ)」のようなお花と、「水仙」やアヤメ科のお花のような葉や茎をしています。
南アフリカ原産。アヤメ科ヒオウギズイセン属(クロコスミア属)。「檜扇水仙(ヒオウギズイセン)」と「姫唐菖蒲(ヒメトウショウブ)」の交配です。
「姫檜扇水仙」と「檜扇水仙」は別のお花で、「檜扇水仙」はワトソニア属で、お花の咲き方が散形花序。1本の茎から放射状にたくさんの花をつけます。花びらに「檜扇」のような斑点があり、色も黄色に近い色です。
小暑の頃のしつらえ 「お盆飾り」
「お盆」とは、先祖の霊をお迎えして供養する行事ことです。正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といいます。
地域により旧暦の7月15日(中元)か8月15日となります。13日の夕方に「迎え火」をし、16日の朝に「送り火」をします。
霊が我が家に帰ってくる道中を案内するために、「迎え火」として門口などで「苧殻(おがら)」を炊き、提灯を灯します。
ご先祖様はナスで作った牛に荷物をのせて、キュウリで作った馬に乗ってお帰りになると言われています。
桶に張った「閼伽水(あかみず)」を用意します。水は長い旅路のよごれを洗い流すためのものです。
「迎え花」として、ほおずき、がま、桔梗、萩などを飾ります。
家の仏壇などには、祖霊をまつる「精霊棚(しょうりょうだな)」をしつらえます。真菰(まこも)で編んだござにたくさんの野菜や果物、お菓子などを供えます。
「盆提灯」は、あの世とこの世を繋ぐ役割をします。
お盆のしつらえは、地域、宗派、それぞれの家により、違います。それぞれのしつらえを伝え聞くのがよいでしょう。
明日はどんな手仕事する?
暑い時期となりました。
昔に比べ、暑さが随分厳しくなっています。昔の夏のしつらえで済むような暑さではないということです。暑いのを我慢していたら、命に係わることになります。暑さはだけは我慢せず、冷房はつけるようにしましょう。その中で、夏のしつらえを楽しむのもよいことだと思います。水盤に、青紅葉を一枝飾るだけでも涼しくなります。ぜひ、お試しください。
それでは、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
明日が素敵な1日になりますように。
次の二十四節気「大暑(たいしょ)」
次の二十四節気は「大暑(たいしょ)」です。↓↓↓

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