「土用ってなに???」
そんな方も『「土用の丑の日」にうなぎを食べること』はご存じですよね。
「土用の丑の日」は、夏の土用の期間にある丑の日のことです。夏の土用の丑の日に黒いものを食べると栄養補給ができて良いということで、「土用の丑の日」にうなぎを食べます。
それぞれの季節の土用によりそれぞれ違いますので、今回は、「夏土用」について詳しく説明していきます。
「土用」とは
「土用」とは、二十四節気と同様に、季節の節目を表す言葉で、農業や生活の目安として定められた「雑節」の一つです。季節の手仕事をする上では重要で、頭に入れておいた方が良いことです。
年に4回ある季節の変わり目の立春、立夏、立秋、立冬の前18日間のことをいいます。毎年日にちは前後しますので、気をつけるようにしてください。
2025年の立秋が8月7日なので、前日の8月6日の節分までが土用期間となり、遡ること約18日前の7月19日が夏土用の入りとなります。
それぞれ立夏の前が「春土用」、立秋の前が「夏土用」、立冬の前が「秋土用」、立春の前が「冬土用」になります。それぞれについては、下記をご覧ください。
「春土用」についてはこちら ↓↓↓

「秋土用」についてはこちら ↓↓↓

「冬土用」についてはこちら ↓↓↓

「土用」の間にしてはいけないこと
「土用」の間は、土公神(どこうじん)という土の神様が、土の中にいるとされるため、やらない方がよいとされることがあります。
①土いじりや草刈りをしない。
②新しいことを始めることをしない。
③旅、移転、引越しなど、場所の移動をしない。
土に関することはしない、また、「土台」とも言いますので、土台を変えないという意味でも、新しいことに挑戦しない、動かないなど、あまりポジティブになる期間ではないような感じがします。どちらかというとネガティブに過ごす期間のような感じがしますが、決してそのようなことではありません。
土いじりをしてはいけないのであれば家の中のことをしたり、新しいことを始めることをしないなら、今までやっていたことをアップデートするとか、移動をしないならWEBでできることをすればよいでしょう。土用だからといってネガティブにならず、考え方を変える良いチャンスと思えば良いのではないかと思います。
ただし、「土用」の間でも「間日(まび)」と言って、土公神が土の中からいなくなる日があり、この日は、上記のこともしていいよという日があります。
2025年夏土用(7月19日~8月6日)の間日は、7月21日、22日、26日、8月2日、3日です。 この日は、土いじりをしても、新しいことを初めても、旅に出ても大丈夫ということです。
「夏土用」の間にすること
「土用」の間というのは、季節の変わり目となり、体調を崩しやすい、不調なことが起きやすいということなので、養生のために食べておいた方がよいというものがあります。
「夏土用の丑の日にうなぎを食べる」のがこれです。秋になる前で夏バテになりがちなので、栄養がつくものということになります。「夏土用」は、「丑の日」に「黒いもの」を食べると良いとされていますので、「うなぎ」を食べます。
では、夏土用には、うなぎの他に何を食べたら良いのでしょうか。
夏土用は、「丑(うし)の日」に「う」のつくものや「黒」のものを食べると良いとされています。
この期間の「丑の日」は、7月19日と7月31日です。
ちなみに、年4回の土用期間に食べるとよいとされるものとして、「土用餅(餡ころ餅)」、「土用しじみ」、「土用卵」などがあります。どれも栄養の補給ができるものです。
こういった機会でないと、普段なかなか食べないものもあると思います。土用をきっかけに食べてみるのも良いかもしれません。
「う」のつく食べ物を食べる
うなぎ

「う」のつくもの、黒いもの、両方に共通するのが、夏土用の丑の日の代表的な食べ物「うなぎ」です。
土用の丑の日は、1年分のうなぎを食べるのではないかというほど、「土用の丑の日=うなぎ」が有名になっています。でもこれは、夏土用の丑の日だけですので、お間違いなく。また、うなぎは夏に食べるものと思いがちですが、うなぎの旬は、冬です。うなぎを食べて夏に足りない栄養を補給するといった意味を含めての「うなぎ」なので、そこは、あやかりましょう。ちなみに、夏に脂がのっておいしいのは、「穴子」です。
うし 牛(肉)
牛(うし)のお肉は比較的手に入りやすいのではないかと思います。うなぎに拘らず、牛のお肉料理もおすすめします。
うど 独活

「うど」は、春の食材です。この時期は手に入らないかもしれません。

うどん

暑い時期ですので、冷たいうどんもいいですね。
梅干し・梅

熱中症にかかりやすい時期でもありますので、水分と塩分を補給するのに、梅干しは最適です。飴を食べるかのように、梅干しの種を口に入れておくのも良いかもしれません。



ウリ科のきゅうり、ゴーヤ、白瓜、冬瓜、かぼちゃ

ウリ科の食材たちは、夏土用の頃がちょうど旬です。
「黒」い食べ物を食べる
いかすみ
手作りするには大変かもしれませんが、最近では、市販のパスタソースも充実しています。
黒米
伊豆は「黒米」の産地です。普段はなかなか口にしないかもしれません。夏に伊豆にいらした際には、どうぞ召し上がってみてください。
黒豆

「黒豆」というと、おせち料理が浮かびますが、「黒豆しぼり」などお菓子としてもありますし、「黒豆茶」も健康に良いと言われています。
「黒豆」についてはこちら ↓↓↓

ごぼう 牛蒡

季節的には旬の時期ではありませんが、煮ても焼いても揚げても美味しい牛蒡は、取り入れたい食材です。
昆布

お出汁に使ったり、煮物にしたり、脇役が多い昆布ですが、いくら食べても身体には良いものです。佃煮などにしたら、ご飯のお供に最高ですね。
「昆布」についてはこちら ↓↓↓

椎茸

黒のイメージがある椎茸ですが、写真のように黒っぽくないものもあります。
しじみ
美味しい出汁が出るししじみですが、貝の色が黒っぽいという、少し当てつけな気がします。ただ、身体には良いものなので、たくさん食べたいところです。
なす 茄子

ちょうど旬を迎えているなすは、手に入りやすい食材です。煮ても焼いても揚げても、何をしても美味しい時期です。たくさん食べましょう。
プルーン
プルーンの旬は、7月から10月です。夏土用の間にも出回っています。
もし出逢えなくても、加工されたものでしたら、簡単に手に入れることができます。
レーズン
レーズンとは、干しぶどうのことです。干しぶどうは、比較的簡単に手にはいります。
パンなどにも入っておりますので、夏土用の時期にも、摂取しやすい食材でもあります。
わかめ
わかめは、毎日でも摂取したい食材ですね。
2024年「夏土用」のスケジュール
いやいや、そういわれても、頭の中で整理できないよ…という方のために、夏土用のスケジュールを整理しました。
7月19日(土) 土用 丑の日 「う」のつくものや黒いものを食べましょう
7月20日(日) 土用
7月21日(月) 間日 普通に過ごしましょう
7月22日(火) 間日 普通に過ごしましょう
7月23日(水) 土用
7月24日(木) 土用
7月25日(金) 土用
7月26日(土) 間日 普通に過ごしましょう
7月27日(日) 土用
7月28日(月) 土用
7月29日(火) 土用
7月30日(水) 土用
7月31日(木) 土用 丑の日 「う」のつくものや黒いものを食べましょう
8月1日(金) 土用
8月2日(土) 間日 普通に過ごしましょう
8月3日(日) 間日 普通に過ごしましょう
8月4日(月) 土用
8月5日(火) 土用
8月6日(水) 土用
夏土用の間は、雑草が元気に育つ時期です。土用期間は草取りは控えたいので、気になるようでしたら、間日を利用しましょう。間日に一気に草取りをするようにしましょう。ポジティブに考えれば、土用でも、何もありません。
夏土用におすすめの逸品
地元三島は鰻が名物です。本当は、三島にいらしていただいて召し上がっていただけるのが嬉しいのですが、今は遠方の方にもこちらからお届けができます。ぜひ、三島の鰻をお楽しみください。↓↓↓

明日はどんな手仕事する?
暑い時期に、庭の草取りができないのは、少し困りますね。土用に入る前にやっておこうと思いますが、思うようにはならないものです。でも、気負わず、「間日」に頑張ってやるのもよいでしょう。
うなぎも良いですが、牛肉と梅干しをのせた冷うどんもいいですね。栄養をたっぷりとって、暑い夏を乗り切りましょう。
それでは、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
明日が素敵な1日になりますように。
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