【季節の花図鑑「擬宝珠(ぎぼうし)」】もっと知りたいぎぼうし!花よりも葉が綺麗

 6月に咲く花


ここではお花の本には載っていない、きぼうしを綺麗に見せるためのコツや扱い方やいけ方・飾り方のコツなどの情報をお伝えしていきます。




ぎぼうしのいけ方・飾り方のコツ 

アレンジ20220707
2022年7月7日

ぎぼうしのいけ方・飾り方のコツ

ぎぼうしは、何と言っても葉が綺麗です。葉の裏に見える葉脈が特徴でもあります。1枚1枚の葉の姿を上手に見せてあげましょう。

花が終わっても、秋まで葉は綺麗なままです。いけばなにもフラワーアレンジメントにも使える優れた葉です。たくさん使ってみてください。

いけばなにおけるぎぼうしのいけ方

いけばなでのぎぼうしのいけ方として、出生を大切にするお生花といういけ方では、草丈の低い葉を叢生(そうせい)にし、葉で真副体をつくり、その間から花を高く2本立てます。花の高さは、真の葉の2倍を目安とします。2本の高さの違いは、短い方が長い方の4分の3の高さになるようにし、陽方に出します。

葉は、7枚もしくは9枚使います。真の葉は、裏を向くのが基本ですが、真の後ろあしらいの辺りに表を向けて入れる方法もあります。

葉組を行うぎぼうしのこのいけ方は「大葉物」と呼ばれます。ぎぼうしが咲いているそのままの姿のようにいけます。大葉物の際は、陰葉を1枚多く入れますが、ぎぼうしやカラーなど花を用いる場合は陽葉を1枚多く用います。これを「後遣い」といいます。

伝書「草木集」には、「副体の間短く、真より副の間遠く生る事出生をうつす心也」とあります。「真副の間遠き花」と呼ばれています。 

ぎぼうしの水揚げ 

ぎぼしの水揚げは、悪くありません。安心していけてあげましょう。

ぎぼうしのおすすめの花器 

「ぎぼうし」は、水が見える中から葉の茎が伸び、葉が広がり、花が高くに咲く姿が綺麗なので、こんな広口の花器が似合います。こちらからお取り寄せができます。↓↓↓

ぎぼうしのお花の出生(1年の育つ姿)

芽が出てきました 3月上旬~

芽20180312
2018年3月12日
ぎぼうしの芽20250327
2025年3月27日
芽20230316
2023年3月16日

葉が開いてきました 3月下旬~

ぎぼうしの葉20250404うち
2025年4月4日
葉20230401
2023年4月1日
葉20230401
2023年4月1日

葉は、叢生(そうせい)して生えます。

葉20230401
2023年4月1日
葉20240508
2024年5月8日
葉20240508
2024年5月8日




つぼみが伸びてきました 6月上旬~

つぼみ20240605
2024年6月5日

つぼみの先端です。ここからぐっと伸び、花のつぼみを持ちます。

伸びたつぼみ20230613
2023年6月13日

花の茎がひょろひょろと伸びてきました。つぼみも持っています。

開花しました 6月中旬~

20230620
2023年6月20日

開花しました。

ぎぼし20200615立川さん
2020年6月15日 
全体20230620
2023年6月20日

花が終わっても、葉は綺麗なままです。秋前までアレンジなどにも使えます。

もっと知りたい「ぎぼうし」の魅力 

それでは、ぎぼうしをいけるコツがわかったところで、ぎぼうしのことをもっと好きになって、もっと上手にいけられるようになりましょう。

ぎぼうしの漢字

「ぎぼうし」は、「銀宝珠」「擬宝珠」と書きます。

ぎぼうしの呼び方

漢字では、上記のように書きますが、読み方も「ぎぼし」「ぎぼうし」「ぎぼうしゅ」などいろいろです。地域によっては、もっとたくさんの呼び方があります。

ぎぼうしの原産

東アジア原産。

ぎぼうしの科属

キジカクシ科ギボウシ属。

ぎぼうしの品種

どの品種でも、いけばなでのいけ方は同じとなります。

◆玉簪 たまのかんざし

◆斑入り

◆姫銀宝珠

ぎぼうしは何年草か

多年草です。毎年元気よく咲いてくれます。

ぎぼうしの草丈

葉の丈(葉の茎含め)は、30~50センチです。

花の丈(花の茎含め)は、長いものは1メートルにもなります。

ぎぼうしの葉

ぎぼうしの葉は、株ごとの大きさは多少の差はあるもののほぼ同じ大きさです。種類が違うと大きさも違います。種類により横幅で5センチくらいのものから20センチくらいのものまであります。

葉の茎の丈も10センチくらいの短いものから、30センチくらいある長いものまで様々です。

葉の色は、緑一色のものや、斑入りのものもあります。

葉脈がはっきりしているのが特徴で、いけばなではそれを上手く見せます。

ぎぼうしの開花時期

6月中旬~7月上旬。

ぎぼうしの花径

5センチほど。

ぎぼうしの花びら

ラッパ型の筒状。

ぎぼうしの花の色

淡紫、白。

ぎぼうしの花の咲き方

茎の下の花から開花します。

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20代30代で海外30か国、国内39都道府県を旅した経験から、「日本人の季節を取り入れた素朴な生き方・暮らし方」が好きになりました。日本の伝統文化のいけばなを30年以上嗜み、地元の食べ物、旬の食べ物、保存食、和菓子、しつらえ、手仕事など、季節や暦を大切に感じながら日々暮らしています。自分でも忘れてはいけないことやレシピなどをここに記録し、自分でも見て確認しながら日々アップデートしています。皆様の参考になれば幸いです。ちなみに、私は料理研究家でも料理人でもありません。お花の先生をしています。自然と共に、日々の変化を自分の手で愉しんでおります。

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