木蓮のいけ方・飾り方のコツ
木蓮のいけ方のコツ

木蓮は枝が折れやすく、白木蓮はタメ(木の枝を曲げて使うこと)が効きません。紫木蓮は少しだけタメが効きます。枝ぶりのみの勝負となります。枝ぶりをしっかりと見て、素直にいけるのが一番綺麗です。
また、木蓮の花は、枝に対して必ず上(天)を向いて咲きます。いける時にも、枝が曲がっているならそのままに、花が上(天)を向くようにいけてあげましょう。
ちなみに、花がぽろっと取れやすいので注意していけるようにしましょう。
いけばなでの木蓮のいけ方
いけばなでは、若木は真の花形、中年木は行の花形、老木は草の花形で表すと最も木蓮らしく生けられるといいます。
木蓮を飾る上での注意

蓮という字が使われていることから、仏事に用いられることが多い木蓮ですが、祝いの席以外であれば、特に気にすることはないようです。
木蓮におすすめの花器
紫木蓮にも白木蓮にも、大きな木蓮の枝にも合う花器です。中に剣山を入れていけると安定するでしょう。動きのある木蓮の枝をいけるには、ぴったりの花器です。
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もっと知りたい「木蓮」について
木蓮の英名・学名
Magnolia
木蓮の原産
木蓮は、中国原産です。
中国では、木蓮は高貴な花とされています。
木蓮の分布
アジアと北アメリカに分布しています。
木蓮の科属
モクレン科モクレン属。
木蓮の種類
通常、「木蓮」というと、「紫木蓮(しもくれん)」のことを言います。
◆紫木蓮(しもくれん)
◆白木蓮(はくもくれん)
花びらが白いタイプです。
◆唐木蓮(とうもくれん)
中国から来たのでこう呼ばれます。紫木蓮よりも花が少し小さいので「姫木蓮」とも呼ばれます。
木蓮の歴史

地球上で最も古い花木といわれており、1億年以上も前から今の姿であったと伝えられています。
中国では、15世紀以降に観賞用とされ、寺院に多く植えられました。
欧米へは、1790年頃に渡りとても好まれ、庭木などにも植えられています。
日本へは、渡来の時期は明らかではありませんが、江戸時代には白木蓮を活けたという記録が残っています。
木蓮のお花の名前の由来
かつては、ランに似ていたことから「木蘭」と呼ばれていたそうです。しかし、蘭より蓮の花の方が似ているとのことで「木蓮」になったと言われています。
木蓮の特徴
木蓮は、欧米では椿類やツツジ類とともに「三大花木」とされています。
木蓮の樹高
10メートル以上の大木が多いです。
木蓮の幹

象さんの肌のようにカサカサしています。
木蓮の花の芽

木蓮の花のつぼみ

毛の付いた花の芽が割れて、中から花びらが出てきます。
木蓮の花、まもなく開花


木蓮の開花時期
開花時期が、白木蓮の方が少し早く3月上旬から中旬頃です。
今までは、白木蓮が終わると、追って紫木蓮が開花すると思っておりましたが、最近は、同時もしくは、紫木蓮の方が早いところもあるようです。地域や場所、陽の当たり具合によって違うようです。
紫木蓮は、遅いものは4月終わり頃に咲き始めるところもあります。
木蓮の花径
木蓮の花は大きく、長さは8~10センチ程になります。横幅も開花すると10センチ以上になるものもあります。
木蓮の花の色


木蓮の花の色は、紫色の「紫木蓮(しもくれん)」と白色の「白木蓮(はくもくれん)があります。普通のお花の色違いとは違い、木蓮は、紫木蓮と白木蓮で性質が少し違います。それぞれの特徴や違いは、下記にそれぞれ記します。
紫木蓮の花びらの色
紫木蓮の花は、外は濃い紫色ですが、内側は白い色をしています。開花すると、白い部分と紫の部分のコントラストがとても綺麗です。

木蓮の花びらの枚数
木蓮の花びらの枚数は、白木蓮は内側3枚、中3枚、外側3枚の計9枚、紫木蓮は、内側3枚、外側3枚の計6枚です。
木蓮のお花の咲き方

紫木蓮は、木の枝が上を向き伸び、そこから花が咲きます。

白木蓮は、木の枝が横に広がり、そこから花が上を向いて咲きます。

木蓮の花のあと

花びらは完全に開いて、散っていきます。

花が終わると葉が出てきます。

葉の出るタイミングが、紫木蓮の方が早く、花と同時に葉がでることがあります。

白木蓮は、花が完全に終わってから、葉が出てきます。
木蓮の季語
春。
木蓮の花言葉
「自然への愛」
「気高く、清らか」
木蓮が綺麗なおすすめの場所
◆「十輪寺」 静岡県藤枝市

こちらは、山一面に白木蓮が咲きます。3月上旬から20日頃までが見頃。夜は、ライトアップもします。出店などもあります。駐車場はたくさんあります。写真は、満開には少し早かったようです。
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