金木犀の歴史
「金木犀」は、『万葉集』(759年頃編纂・奈良時代末期・歌集)に登場します。『万葉集』では「つきひとのかつら(月人の楓)」という名で登場します。「つきひとのかつら」とは、実在する植物ではないといわれており、中でも「金木犀」であるという説があります。
ただし、江戸時代初期に中国から渡来したという説もあります。
金木犀とは

木犀の原産
木犀は、中国西南部の原産です。
中国語で木犀のことを「桂」と言います。中国の桂林という都市は、木犀が有名です。
中国での木犀の種類として、下記の種類があります。
◆日本名「ウスギンモクセイ 薄銀木犀」 中国名「金桂」。中秋の頃に咲きます。
◆日本名「キンモクセイ 金木犀」 中国名「丹桂」。
◆日本名「ギンモクセイ 銀木犀」 中国名「銀桂」。晩秋に咲きます。
金木犀の科属
モクセイ科モクセイ属。
金木犀の分類
常緑高木樹。雌雄異株です。日本へは、中国から雄株しか渡来してきていないため、日本では雌雄異株とはいえ、雌は見たことがないかと思われます。
金木犀のお花の名前の由来
中国では、幹の肌の模様が動物の「サイ(犀)」の肌の模様に似ていることから、「木犀」と付いたようです。日本では、この漢名の「木犀」を音読みで「もくせい」といいます。
金木犀の季語
季語は、秋です。
金木犀の花言葉
「謙虚」
「気高い人」
「真実」
金木犀は三大香木のひとつ
金木犀は、春に咲く沈丁花、茄子に咲く梔子(くちなし)と共に、三大香木のひとつになります。

金木犀の出生とその姿

金木犀の幹
幹の肌の色は淡灰褐色で、この幹の肌の模様が動物の「サイ(犀)」の肌の模様に似ています。
金木犀の枝
金木犀の枝は、物凄く硬いため、切りにくいことで有名です。
金木犀のつぼみ

金木犀の開花時期
9月下旬~10月中旬

金木犀の花径

金木犀の花は、直径にしても1センチ程の小さな花です。
金木犀の花の色
金木犀の花の色は、橙黄色です。
金木犀の花の咲き方


金木犀の花は、葉の付け根ごとに多数の花がまとまって咲きます。
金木犀の花の香り
とても強い香りがします。ただ甘い香りなので、幸せな香りです。離れていても、金木犀が咲いたことがわかるくらい、香りが周囲に広がります。
金木犀の花の特徴
金木犀は、咲いた後で雨風に当たると、あっけなく散ってしまうのも、特徴です。
金木犀の綺麗な場所、名所
三嶋大社の金木犀

「金木犀」といえば、静岡県三島市にある三嶋大社の金木犀が有名です。三嶋大社には、樹齢1200年にもなる大きな金木犀があります。国の天然記念物に指定されており、9月頃と10月頃の2回咲く2度咲きの金木犀です。昔は、この開花時期になると、2里先までその芳香が届くといわれました。2里とは、今でいう約8km。三島市どころか、その周辺まで香りが届いていたことになります。




痛々しい姿です。
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