ここではお花の本には載っていない、木瓜を綺麗に飾るためや木瓜の扱い方やいけ方・飾り方のコツなどの情報をお伝えしていきます。
木瓜のいけ方・飾り方のコツ

木瓜のいけ方のコツ
木瓜は、「逆さ枝」と言って、上を向きながら下を向く枝があったり、枝ぶりがとても難しいお花です。暴れん坊なお花です。これらの枝を如何に上手にさばいていくかが木瓜をいける楽しさになります。
慣れないうちは、真っ直ぐな枝だけを使っていけていくのも良いでしょう。
木瓜はタメが効きますので、枝をアレンジするのは簡単です。タメを効かせて動きのあるお花をいけてみてください。
木瓜に慣れてきたら、木瓜らしく暴れている枝をあえていかして、いけてあげるのがおすすめです。
木瓜の水揚げ
木瓜は水揚げは悪くありません。タメを効かせるために、水から上げておいても大丈夫です。
木瓜をいける時期
自然の木瓜は3月に咲きますが、いけばななどでの木瓜は11月から4月まで長い間いけられます。特に季節の決まり事などはありませんので、たくさんいけましょう。
木瓜をいける際の注意
扱いはとても楽な木瓜ですが、ひとつだけ注意したいことがあります。それは、花とつぼみが簡単に取れてしまうことです。ぽろっととれてしまいます。お花がたくさんある時はよいのですが、少ない時には、十分に注意しましょう。いけている間にとれてしまうこともあります。気を付けていけてください。
いけばなの木瓜のいけ方(お生花)

木瓜のお生花は、いけ甲斐があります。
枝ぶりを選ぶ目がまずは重要です。
どの枝を使って、どの技法を使うのか。そのためには、どの花器を使うのか。
写真は、軽い枝で「上段流し」をしました。流した枝も力があるわけではないため、すべてをシンプルにいけるために、花器は「四海波」を使いました。
上段を流しているため、副は出過ぎないように奥に出してあります。
いけばなは、引き算がとても大切なことが、この一瓶でわかっていただけるかと思います。
木瓜をいけるのにおすすめの花器
暴れん坊な木瓜を大きくいけるにも、小さくいけるのにも融通が利くとても使い勝手の良い花器です。
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もっと知りたい「木瓜」
それでは、木瓜をいけるコツがわかったところで、木瓜のことをもっと好きになって、もっと上手にいけられるようになりましょう。
木瓜の原産
中国原産。
木瓜の科属
バラ科ボケ属の落葉低木樹です。
木瓜の歴史
平安時代には、中国から渡来したと言われています。
江戸時代の園芸ブームでは、盛んに栽培されました。
近年では、盆栽として欧米でも人気となっています。
木瓜のお花の名前の由来
「木瓜(もっけ)」と書くのは、お花の後にできる果実が「小瓜」に見えたことからだといわれています。木になる小瓜で「木瓜」となったようです。
「もっけ」が「もけ」となり「ぼけ」と読むようになったようです。
木瓜のトゲ
バラ科のお花のため、茎にはトゲがたくさんあります。トゲがあることは元気な証拠ですが、いける時には注意してください。

木瓜の樹高

樹高は2メートルほどです。
木瓜の葉
花が咲くのと同時もしくは花の後に、葉が出てきます。
木瓜のつぼみ
まん丸でぷっくらしている木瓜のつぼみは、本当に愛おしいです。




木瓜の開花時期
11月~3月。3月上旬から中旬に見頃を迎える品種がほとんどです。
「寒木瓜(かんぼけ)」という種類は、11月下旬から咲き始めます。

木瓜の開花期間
根が付いたままでも、切り花にしても、1ヶ月程開花しています。
木瓜の花径
約3センチ。
木瓜の花びら
一重咲き。5枚。
木瓜の花の色
紅、薄紅色、白などがあります。
紅色

薄紅色


白色


木瓜の花の香り
ほんの少し香ります。
木瓜の果実


木瓜は花が終わると5月頃に瓜のような果実がなります。
果実は、直径3~7センチほどになります。熟すと黄色くなり、ジャムにして食べることができます。
木瓜の季語
春。
木瓜の花言葉
「熱情」
「指導者」
「先駆者」
「早熟」
「普通」
「妖星の輝き」
「魅惑的な恋」
明日どんな手仕事する?
木瓜をいける時には、常に緊張します。
どの枝を見せてあげれば綺麗なのか、どうさばくか、自分の目効きがすべてとなります。
よく「見本が欲しい」という方がいます。枝ぶりでいけていく木瓜に、見本などはありません。自分の目が命です。
木瓜ほどいけるのが難しいお花はないと思っております。だからこそ、毎回いけるのが楽しみです。
たくさんの方に、そんな木瓜を好きになっていただけると嬉しく思います。
それでは、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
明日が素敵な1日になりますように。
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