【季節の花図鑑「木瓜(ぼけ)」】もっと知りたい木瓜のいけ方!暴れん坊将軍な木瓜の枝を綺麗にさばく方法

 1月に咲く花

ここではお花の本には載っていない、木瓜を綺麗に飾るためや木瓜の扱い方やいけ方・飾り方のコツなどの情報をお伝えしていきます。




木瓜の歴史

平安時代に、中国から渡来したと言われています。

江戸時代の書物『本草団譜』には、「からぼけ」「かひどうぼけ」「白花ぼけ」「ひぼけ」などの木瓜の品種が載っています。

江戸時代の園芸ブームでは、木瓜は盛んに栽培されました。その頃から、突然変異の木瓜が増えるようになりました。

大正時代以降に、新潟県での栽培が一気に増えました。

近年では、盆栽として欧米でも人気となっています。

もっと知りたい「木瓜」 

木瓜の原産

中国原産。

木瓜の産地

日本では、新潟県が木瓜の日本一の産地として有名です。

木瓜の科属

バラ科ボケ属の落葉低木樹です。

木瓜のお花の名前の由来

「木瓜(もっけ)」と書くのは、お花の後にできる果実が「小瓜」に見えたことからだといわれています。木になる小瓜で「木瓜」となったようです。

「もっけ」が「もけ」となり「ぼけ」と読むようになったようです。

木瓜のトゲ

バラ科のお花のため、茎にはトゲがたくさんあります。トゲがあることは元気な証拠ですが、いける時には注意してください。

トゲ20240228

木瓜の多様性

庭木にも、鉢植えにもなる木瓜ですが、生け垣にもなります。

木瓜の季語 

春。

木瓜の花言葉

「熱情」

「指導者」

「先駆者」

「早熟」

「普通」

「妖星の輝き」

「魅惑的な恋」

木瓜の出生とその姿

木瓜の樹高

東日本橋駅前の薄紅色20170301

樹高は2メートルほどです。

木瓜の葉

花が咲くのと同時もしくは花の後に、葉が出てきます。

木瓜のつぼみ

まん丸でぷっくらしている木瓜のつぼみは、本当に愛おしいです。

白つぼみ20230228
2023年2月28日 白い花のつぼみ
木瓜の蕾20250327
2025年3月27日 白い花のつぼみ
つぼみ20250408狩宿
2025年4月8日 薄紅色の花のつぼみ
つぼみ20250408狩宿
2025年4月8日 薄紅色の花のつぼみ

木瓜の開花時期

11月~3月。3月上旬から中旬に見頃を迎える品種がほとんどです。

「寒木瓜(かんぼけ)」という種類は、11月下旬から咲き始めます。

家の木瓜20241210

木瓜の開花期間

根が付いたままでも、切り花にしても、1ヶ月程開花しています。

雪の木瓜20260208

雪をかぶっても、可憐に咲き続ける寒さに強い木瓜です。

木瓜の花径

目安として、大輪4~5センチ、中輪3センチ、小輪1~2センチに分けられます。

木瓜の咲き方

一重咲き(花びら5枚)や八重咲き。

木瓜の花の色

紅、薄紅色、白、緑、絞りなどがあります。

ボケの特徴として、「咲き分け」があります。「咲き分け」は、「枝変わり」とも呼ばれ、白、薄紅色、紅、絞りなどが1本に混ざって咲くことをいいます。

また、木瓜特有の色合いとして、白とピンクの柔らかい濃淡の色合いのことを「更紗(さらさ)」といいます。

紅色

木瓜紅20250321萩

薄紅色

薄紅色20230304
2023年3月4日
薄紅色20250408狩宿
2025年4月8日

白色

木瓜20250309
白20220311

木瓜の花の香り

ほんの少し香ります。

木瓜の果実

木瓜の実20260416うち
2026年4月14日 白い花の実 約3センチ
家の木瓜の実20240519
2024年5月19日 白い花の実 約5センチ
木瓜の実20240519
2024年5月19日 紅色の花の実 約3センチ

木瓜は花が終わると5月頃に瓜のような果実がなります。

果実は、直径3~7センチほどになります。熟すと黄色くなり、ジャムにして食べることができます。




木瓜の栽培・育て方の注意

木瓜の手入れ

実を付けると枝の体力が弱るので、枝を弱らせたくないようであれば、花が終わったら花柄を摘むようにします。

鉢植えの手入れ

木瓜の剪定は1年に2回するほど、ザクザク剪定するのですが、「ボサ造り」といって、鉢植えしてある木瓜を、敢えて1年間剪定をせずに伸ばしきった状態にし、植物本来の樹形を活かした仕立て方もあります。「ボサ造り」にして、伸びたひこばえ(新しく根元から出た枝)を切ったり、交差している枝を切ったりして剪定をし、思った形にします。

木瓜のみたてかた 

たちばな20090219

木瓜のいけ方のコツ

木瓜は、「逆さ枝」と言って、上を向きながら下を向く枝があったり、枝ぶりがとても難しいお花です。暴れん坊なお花です。これらの枝を如何に上手にさばいていくかが木瓜をいける楽しさになります。

慣れないうちは、真っ直ぐな枝だけを使っていけていくのも良いでしょう。

木瓜はタメが効きますので、枝をアレンジするのは簡単です。タメを効かせて動きのあるお花をいけてみてください。

木瓜に慣れてきたら、木瓜らしく暴れている枝をあえていかして、いけてあげるのがおすすめです。

木瓜の水揚げ 

木瓜は水揚げは悪くありません。タメを効かせるために、水から上げておいても大丈夫です。

木瓜をいける時期

自然の木瓜は3月に咲きますが、いけばななどでの木瓜は11月から4月まで長い間いけられます。特に季節の決まり事などはありませんので、たくさんいけましょう。

木瓜をいける際の注意

扱いはとても楽な木瓜ですが、ひとつだけ注意したいことがあります。それは、花とつぼみが簡単に取れてしまうことです。ぽろっととれてしまいます。お花がたくさんある時はよいのですが、少ない時には、十分に注意しましょう。いけている間にとれてしまうこともあります。気を付けていけてください。

いけばなの木瓜のいけ方(お生花)

生花20160210

木瓜のお生花は、いけ甲斐があります。

枝ぶりを選ぶ目がまずは重要です。

どの枝を使って、どの技法を使うのか。そのためには、どの花器を使うのか。

写真は、軽い枝で「上段流し」をしました。流した枝も力があるわけではないため、すべてをシンプルにいけるために、花器は「四海波」を使いました。

上段を流しているため、副は出過ぎないように奥に出してあります。

いけばなは、引き算がとても大切なことが、この一瓶でわかっていただけるかと思います。

木瓜をいけるのにおすすめの花器

暴れん坊な木瓜を大きくいけるにも、小さくいけるのにも融通が利くとても使い勝手の良い花器です。

写真をクリックすると詳細を見ることができ、こちらからお取り寄せをすることができます。↓↓↓

木瓜の品種

品種の名前があいうえお順になっています。

きんしでん 金鵄殿

◆花の大きさ 大輪

◆花の咲き方 八重咲き

◆花の色 緑色

くろしお 黒潮

◆花の大きさ 中輪

◆花の咲き方 一重咲き

◆花の色 濃い赤、深紅。

こちょうのまい 胡蝶の舞

◆歴史 新品種。令和の時代になってからできた品種。

◆花の咲き方 一重咲き

◆花の色 薄いピンク

しろちょうじゅばい 白長寿梅

◆花の大きさ 小輪 花だけでなく、樹高、幹、葉も小さい。

◆花の色 白。

ちょうじゅばい 長寿梅

◆花の大きさ 小輪 花だけでなく、樹高、幹、葉も小さい。

◆花の色 ピンク。

ちょうじゅらく 長寿楽

「長寿楽」から「芳寿の誉」が生まれ、「芳寿の誉」から「白寿」が生まれています。

◆花の大きさ 大輪

◆花の咲き方 八重咲き。

◆花の色 濃いピンク。

とうようにしき 東洋錦

◆花の大きさ 大輪

◆花の咲き方 一重咲き

◆花の色 咲き分け(枝変わり)と言って、白やピンク、絞りなどが混ざって咲きます。

にじ 虹

◆花の大きさ 中輪

◆花の咲き方 一重咲き

◆花の色 濃い赤に、ほんの少しの白の絞り。

はくじゅ 白寿

「長寿楽」から「芳寿の誉」が生まれ、「芳寿の誉」から「白寿」が生まれています。

◆花の大きさ 大輪。

◆花の咲き方 八重咲き。

◆花の色 白。

ひなまつり ひな祭り

◆花の大きさ 大輪

◆花の咲き方 八重咲き。おしべが花びらに変化している。

◆花の色 花びらの内側が白、縁が濃いピンク。

ほうじゅのほまれ 芳寿の誉

「長寿楽」から「芳寿の誉」が生まれ、「芳寿の誉」から「白寿」が生まれています。

◆花の大きさ 大輪

◆花の咲き方 八重咲き。

◆花の色 薄いピンク。

木瓜の綺麗な場所・名所

日本ボケ公園

新潟県新潟市秋葉区。約230種6400本の木瓜があります。4月下旬から5月上旬に開花。3月上旬には、鉢ものの展示会「日本ボケ展」が開催されます。

明日どんな手仕事する?

木瓜をいける時には、常に緊張します。

どの枝を見せてあげれば綺麗なのか、どうさばくか、自分の目効きがすべてとなります。

よく「見本が欲しい」という方がいます。枝ぶりでいけていく木瓜に、見本などはありません。自分の目が命です。

木瓜ほどいけるのが難しいお花はないと思っております。だからこそ、毎回いけるのが楽しみです。

たくさんの方に、そんな木瓜を好きになっていただけると嬉しく思います。

それでは、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

明日が素敵な1日になりますように。

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20代30代で海外30か国、国内39都道府県を旅した経験から、「日本人の季節を取り入れた素朴な生き方・暮らし方」が好きになりました。日本の伝統文化のいけばなを30年以上嗜み、地元の食べ物、旬の食べ物、保存食、和菓子、しつらえ、手仕事など、季節や暦を大切に感じながら日々暮らしています。自分でも忘れてはいけないことやレシピなどをここに記録し、自分でも見て確認しながら日々アップデートしています。皆様の参考になれば幸いです。ちなみに、私は料理研究家でも料理人でもありません。お花の先生をしています。自然と共に、日々の変化を自分の手で愉しんでおります。

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