【季節の手仕事「すだち」】もっと知りたいすだち!そのまま使うだけでは勿体ないすだちこしょうのレシピ有

香酸柑橘のひとつ「すだち」。もちろんそのまま絞って酸味や香りを楽しむのですが、ひと手間かけて「すだちこしょう」を作っておくと、どんな素材にもどんな料理にも合い、長期保存も可能となります。

すだちをはじめ、かぼす、柚子、ライム、レモンなど、香酸柑橘を使わないなんて勿体ない!

ぜひ、すだちの魅力を知って、たくさん使って、香りで幸せになりましょう!




もっと知りたい「すだち」の魅力

すだちの別名

「木の酢」 

すだちは、食酢として使われていたことから、木になる酢ということで、この名でも呼ばれました。

すだちの原産

徳島県原産。

すだちの産地

徳島県。

すだちの分類

すだちは、「香酸柑橘」と言って、果肉を食べるのではなく、果汁の酸味や果皮の香りを楽しむ柑橘類となります。

「香酸柑橘」は他にも、かぼす、ゆず、ライム、レモンなどがあります。

すだちの科属

ミカン科ミカン属。

すだちの系統

常緑低木樹もしくは、中高木樹。

すだちの歴史

柚子の近縁種として1700年初め頃に徳島で作られました。

すだちの名前の由来

すだちは、食酢として使われていたことから、「酢の橘」から「すだち」と名が付けられたとされます。漢字も「酢橘(すだち)」と書きます。」

すだちの交配

柚子の自然交配種。

すだちの出回り時期と味

8月~9月頃に出回るものは、露地ものの青色の未熟果で、香りが豊かです。

11月~2月頃に出回る青色の未熟果は、8月~9月に採れた露地ものを冷蔵貯蔵しておいたもの。酸味が落ち着き、柔らかい味わいになります。

2月頃には、オレンジ色に熟したものが出回ります。青色の未熟果と違い、まろやかな味わいです。

3月~8月に出回る青色の未熟果は、ハウス栽培のものです。

つまり、すだちは、1年中手にすることができます。

すだちのサイズ・重さ

約3~4センチと柑橘類にしては小さな方です。重さは、約30~40ℊ。

すだちの花の時期

5月~6月。秋から冬になる柑橘類とほぼ同じ時期です。

すだちの花

柑橘類の花は、とてもにていますが、すだちの花も純白です。

すだちの特徴 

酸味が強い。苦味は少ない。香りが豊か。

すだちの季語

「秋」または「晩秋」。




もっと知りたい「すだちの手仕事」

すだちの使い方としては、うどん、松茸、サンマなどにそのまま搾って使うことはよく知られていますが、パスタにかけても、お刺身にかけてもおいしくいただけるのが「すだち」です。茹でた枝豆にオリーブオイルをかけ、「すだち」を搾ってもさっぱりとした枝豆が楽しめます。

ここでは、すだちの定番の手仕事「すだちこしょう」の紹介です。お肉にもお魚にも麺類にも、何にでもあう「すだちこしょう」は一度作ったらやみつきになります。

すだちこしょう

《 材料 》

すだち 300g

乾燥米麹 30g

青唐辛子 100g

塩 30g

《 作り方 》

①すだちの皮をむきます。すだちは、ワタに苦味がないので、白い部分が入ってしまっても、問題ありません。

②ボールを用意し、すだちの果汁を搾ります。

③②に乾燥米麹を入れ15分ほどおきます。

➃種と白いところを取った青唐辛子と、すだちの皮、③、塩を、フードプロセッサーに入れて細かくなったら出来上がりです。

*常温で2日おくと、味が馴染んでおいしくなります。

*冷蔵保存ならば、2~4ヶ月保存可能。

*冷凍保存ならば、1年保存可能。

*味が変わらないよう、小分けして保存するのがおすすめです。

すだちのおすすめの逸品

毎年実をつけてくれる柑橘類(中には裏年もあります)は、育てるととても便利です。

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20代30代で海外30か国、国内39都道府県を旅した経験から、「日本人の季節を取り入れた素朴な生き方・暮らし方」が好きになりました。日本の伝統文化のいけばなを30年以上嗜み、地元の食べ物、旬の食べ物、保存食、和菓子、しつらえ、手仕事など、季節や暦を大切に感じながら日々暮らしています。自分でも忘れてはいけないことやレシピなどをここに記録し、自分でも見て確認しながら日々アップデートしています。皆様の参考になれば幸いです。ちなみに、私は料理研究家でも料理人でもありません。お花の先生をしています。自然と共に、日々の変化を自分の手で愉しんでおります。

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