ジャムを作っていると、作り方や素材の形状など、出来上がりにより名前の違いがあります。
ジャムを販売などするようですと、それら規定がありますので注意したいところですが、自分で作って楽しむ限りでしたら、これら違いは気にしなくても良いのかもしれません。
ただ、知っているだけで、分量により長期保存が可能な度合いなどが理解できるかもしれません。
うちの母は、「甘くなければジャムじゃない」などとも言いますが、ジャムだけでない広い視野で考える素材の使い方もあるということを、知っていただけても良いのかと存じます。少しでもお役に立てれば幸いです。
コンフィ confit
「コンフィ」とは
フランス料理の料理法で、低温の油でじっくり煮込んで、そのまま冷ますことで食材を油でコーティングして空気や水分に触れにくくする調理方法のこと。冷蔵庫がなかった時代に、肉料理を長期保存するために考えだされた調理方法。
フランス語で「コンフィ」は、「漬ける」とか「保存する」といった意味です。
日本語でいうと、「~のオイル漬け」といったもの。
フランス南西部発祥の調理方法です。
フリュイコンフィ Fruits confits
「フリュイコンフィ(フルーツのコンフィ)」とは
フランス料理の伝統菓子で、フルーツの砂糖漬け。コンフィの一種。フルーツを砂糖やはちみつなどに漬け込み、長時間に込んで、保存性を高めつつ、フルーツ本来の味わいを凝縮させた洋菓子の一種。
フランスのフリュイコンフィと一緒にするのは烏滸がましいのですが、日本で作ることができる野菜や果物の「砂糖漬け」についてはこちら ↓↓↓

コンフィズリー/コンフィセリー confiserie
「コンフィズリー/コンフィセリー」とは
フランス語で砂糖菓子のこと。チョコレート、キャンディー、キャラメル、マシュマロ、マロングラッセなどの砂糖を主材料とした砂糖菓子の総称です。
コンフィチュール confiture
「コンフィチュール」とは
フランス語で、果物をシロップや砂糖、香辛料などと一緒に煮詰めて作る保存食のことをいいます。
果物の形が残り、シロップもさらりとしています。
砂糖の割合が少なく、果物に対して砂糖は20%ほど。ジャムよりも、甘さは控えめです。
コンポートよりは日持ちがしますが、ジャムほどの日持ちはしません。
コンポート compote
「コンポート」とは
フランス語で、砂糖やアルコールの入ったシロップで、素材の形がそのまま残るように煮たものをいいます。
ジャムやコンフィチュールよりも、砂糖の割合が少なく、保存には向きません。
ジャム jam
「ジャム」とは
英語で、押しつぶす、詰め込む、いっぱいにすると言った意味です。ジャムは、果肉がほとんど残っていないほどに、潰したり細かくしたりします。
日本の規格では、糖度40度以上のものが「ジャム」とされています。
一般的には、ジャムに入れる砂糖の割合は、果実全体の重さの役半分と言われています。すっぱいものが多い柑橘類は60%がよいとされます。
ジャムには、ゼリー状で強いとろみがあります。このゼリー状になるのは、果物のペクチンと糖分が混ざりあっておこる反応です。
柑橘系で作られるマーマレードは、ジャムの分類に含まれます。
プリザーブ
「プリザーブ」とは
素材の原型を留めているジャムのことをいいます。コンフィチュールに近いが、ジャムの規格です。
マーマレード
「マーマレード」とは
柑橘類の皮を刻んで果肉、果汁、砂糖と一緒に煮込んだジャムのこと。
イギリス伝統のジャム。
マーマレードの名前の由来は、ポルトガルで最初に作られたジャムの原料が、「マルメロ」と言われるポルトガルのかりんだったことから、「マーマレード」と呼ばれるようになったと言われています。
素材別のジャムのレシピ
素材により、上記のような作り分けをしていますので、素材によりレシピが違います。
「ジャム②素材別のジャムのレシピ」のまとめ記事は、こちらからご覧ください。↓↓↓

ジャムのおすすめの逸品
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