もっと知りたい「りんご」の魅力

りんごの原産
中央アジア原産と言われています。
りんごがたくさん食べられている国 ~デンマーク~
デンマークは、「りんご王国」と言われるほど、たくさんのりんごが食べられています。そんなデンマークのエピソードとして、デンマークの家の入口には、箱の中にりんごがたくさん置かれているそう。これは「自由に食べてください」という意味で置かれているようです。毎日りんごを食べる私、デンマークに住みたいです。
りんごの日本での産地
青森県、長野県などが盛んです。最近では栃木県でも栽培が盛んになってきています。
栃木県矢板市では、青森県や長野県に比べると気温が高く、その分花が咲く時期も早く、収穫も雪が降らないためりんごを収穫せずに木につけている状態の期間が約1ヶ月も長くなるため、酸味が少なく糖が多くなるといった完熟度が増し、美味しいりんごができると言われています。
りんごの科属
バラ科リンゴ属。落葉高木樹。
りんごの日本での歴史
平安時代中期に編纂された書『倭名類聚抄』(931~938年編纂)に「林檎」が登場します。
江戸時代には、一般的に食べられるようになっていたようです。
りんごの分類
りんごは、果実の成熟の度合いで分類されます。
◆極早生(ごくわせ)
花の満開後90日以内で成熟する品種。特徴としては、甘みにかけ、貯蔵性が劣ります。
◆早生(わせ)
花の満開後90日~120日以内に成熟する品種。
◆中生(なかて)
花の満開後120日~165日で成熟する品種。
◆晩生(おくて)
花の満開後165日以上かかり成熟する品種。特徴としては、甘みが強く、貯蔵性に優れます。
りんごの効能
りんごに入っているリンゴ酸には、りんごの爽やかな酸味や香り、お肉などを柔らかくする保水、日持ちを良くする、汚れを落とす、消臭するなどの効能があります。食べて美味しいだけではないりんごの効能も活用したいところです。
もっと知りたい「りんごの木」の栽培

りんごの木の樹高
果実がなることを考えると、4メートルくらいまでが限度となります。木を育てるようでしたら、低めにして、横に広げる方が、果実に日が当たり美味しいりんごができます。
りんごの木を植える場所
日当たりが良く、風通しが良い場所に植えましょう。西日が強く、乾燥しやすい場所は避けましょう。
りんごの木を植える時季
厳寒期を除いた秋から春に行います。

父が、美味しかったというりんご(品種不明)の種から育てた幹。1メートル50センチほどまで成長したため、地に植えました。2本です。厳寒期ではありましたが静岡の暖かい気候で、しばらく15度くらいが続くとのことなので、植えてしまいました。
りんごの木を育てるのに適した気温
りんごは、寒さに強いため、寒い地域での栽培も可能です。
りんごの木の植え方
新根の発生が悪くなるので、深植えはしないようにしましょう。根の先端が下を向くようにして土をかけてあげるのが良いでしょう。
植え終えたら、水をたっぷり与え、乾燥防止用にわらを敷いてあげると良いでしょう。
りんごの木の植え替え
鉢植えをしている場合の植え替え時期は11月から3月になります。
もっと知りたい「りんご」が育つ姿
最近では、気温や環境の変化により、栽培の方法なども変わってきています。
りんごの花
春に白い花が咲きます。
りんごの葉「葉とらず栽培」

最近では「葉とらず栽培」といって、葉を取らずに果実を実らせる方法も開発されています。
通常りんごの葉は、果実に日が当たり光合成ができるようにするため、果実がなる頃には落とします。しかし、最近の栽培方法として、葉をとらずに葉からも光合成を行うことで、より果実が甘くなるという「葉とらず栽培」をされているところがあります。
りんごの「無袋(むたい)栽培」
最近では「無袋栽培」も盛んになってきています。
通常、りんごの果実には、傷がつかないように1つ1つ袋をかける「有袋栽培」をします。しかし、最近では見た目よりも美味しさを重視するようにもなり、袋をかけない「無袋栽培」にして、直接果実に光合成ができるようにして、甘みが強くなる栽培方法に変えている農家さんも増えてきています。
りんごの収穫時期
品種により異なりますが、8月~11月になります。
りんごは追熟させてから出荷されますので、出回り時期は収穫時期よりしばらく経ってからになります。
りんごの剪定時期
果実の収穫後に行います。剪定時期は、1月から3月です。
寒さに強いりんごは、春に花を咲かせますので、冬のうちに枝の剪定を行います。
もっと知りたい「りんご」の種類・品種・産地

りんごの品種は、世界に約15000品種あると言われています。そのうち日本に登録されている品種は約250品種、栽培品種は約2000品種あると言われています。
りんごの「品種」についてはこちら ↓↓↓

もっと知りたい「美味しいりんごを食べるには」
美味しいりんごの選び方・見分け方
◆お尻の部分が深くて、底部分が丸いと甘いと言われています。また、お尻の色が緑だと完熟しておらず、黄色になっていれば、完熟している証拠です。
◆外皮の表面が、ツルツルしているものよりも、ザラザラ、デコボコしているものの方が甘いと言われています。また果点(かてん)と呼ばれるボツボツが多いりんごは、水分が適度にぬけ、甘みが凝縮されていると言われます。
◆外皮色は、色むらがある方が美味しいとされます。
りんごの保存方法
酸素量を減らして、室温を下げ、呼吸をしないようにすることが長く美味しく保存できる秘訣です。
①1個ずつ新聞で包みます。
②ポリ袋に入れます。
③袋は固く締めず、緩く縛るか軽く開けておくと良い。
➃チルド室に入れると良い。
美味しいりんごの切り方
「スターカット」と言い、輪切りにします。真ん中の星型の部分だけを残し、皮も全部食べます。
もっと知りたい「りんご」の簡単レシピ
本当に簡単なりんごを使ったメニューのレシピです。お試しください。
りんごジャム
りんごの手仕事といえば「りんごジャム」。市販ではあまり販売されていませんが、とっても簡単で美味しいです。自分で作るなんて贅沢ですよね。
《 材料 》
りんご 500g(中サイズ2個)
グラニュー糖 200g
レモンの搾り汁 少々
りんごの品種は、お好みで良いと思います。私は、甘くて香りのよい「王林」を使います。サクサクしているからか、出来上がりもなめらかに出来上がります。もっと滑らかにしたい場合は、皮をむいてしまってください。その場合は作り方①は必要ありません。
《 作り方 》
①りんごを洗い、80℃のお湯に10分つけて、ワックスを落とします。

②りんごは、芯を取り、皮ごとさいの目に切ります。芯は、お茶パックに入れておきます。
③切ったりんご、グラニュー糖、レモンを鍋に入れて、5分程おきます。とろみとなるペクチンがでてきます。
➃お茶パックに入れた芯を鍋に入れ、蓋をして、弱火で30分煮ます。時々、かき混ぜてください。
⑤りんごが煮崩れてきますので、そしたら蓋を外して、お茶パックを取り出して、木べらで混ぜながら、汁気を飛ばします。つやが出てきたら、火をとめてください。

りんごバター
パンにぬって食べると幸せな気分になります。
《 材料 》
りんご
グラニュー糖
バター
《 作り方 》
①皮をむいたりんごをミキサーにかけます。
②鍋に①とグラニュー糖、バターを加え、30分煮るだけです。
焼きりんご
りんごを簡単でおしゃれなデザートに変身させてくれるのが、焼きりんごです。
《 材料 》
りんご 1個
バター 15g
砂糖 大さじ1
シナモンパウダー 少々
《 作り方 》
①皮つきのまま5ミリ幅に切ります。
②フライパンにバターを入れます。
③りんごを両面焼きます。
➃シナモンパウダーを振ります。
アイスを添えて食べたり、食パンにのせて食べても美味しいです。
なーんちゃってタルトタタン
簡単にできるタルトタタン風のケーキです。
《 材料 》
りんご 1個
グラニュー糖 30g
ホットケーキミックス 150g
プレーンヨーグルト(無糖) 100g
グラニュー糖 50g
溶かしバター 10g
バター 20g
《 用意しておくもの 》
直径20センチのフライパン
《 作り方 》
①りんごは皮をむいて、5ミリ幅のくし切りにして、グラニュー糖を万遍なく振り掛け、10分おいておきます。
②ボウルに、ホットケーキミックス、ヨーグルト、グラニュー糖、溶かしバターを入れ、混ぜておきます。
③フライパンに全面にバターを塗り、グラニュー糖のついたりんごを均等にずらして並べます。
➃中火で5分焼きます。
⑤火を止め、②を流し入れます。ふたをして中火で3分、弱火にして10分焼きます。
⑥火を止め、あと5分蒸らします。
⑦ふたをとり、お皿をフライパンの中に入れて、お皿ごとひっくり返します。
りんごきんとん
お正月のおせち料理にいただくきんとん。栗を入れた栗きんとんが人気ですが、りんごで作っても甘さひかえめですっきりとした爽やかなきんとんになります。
「りんごきんとん」の作り方は「きんとん」をご覧ください。↓↓↓

塩りんご
りんごの良さを最大限活かしてくれるのが塩です。
「塩りんご」は、りんご1個をすりおろし、塩を小さじ1入れて、お鍋で水分を飛ばすだけです。
お肉料理になじませたり、ヨーグルトにかけたり、アイスと一緒に食べたりします。
りんごのおすすめの逸品
ハードルが高いと思われますが、育ててみたいと思う方に、りんごの苗をこちらからお取り寄せができます。頑張って育てて見てください。↓↓↓

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