恵方巻を食べる理由とは
日本料理では、「巻く」ことは、「福を巻く」に通じることから、ハレの日の料理に使います。ハレの日には、寿司をふるまうことが習わしとなっているので、「福を巻く、巻き寿司」を食べるようになったようです。
元々は、関西方面で習慣だったものが、近年、全国に広まったということです。しかも、広がった理由はコンビニエンスストアさんの戦略だったということから、不思議です。
恵方とは、その年の福を司る年神様がいる方向で、恵方を向いて事を行えば、よろしいということから、恵方を向いて巻き寿司を食べる「恵方巻」が世に広まったようです。
恵方巻の種類
最近は、恵方巻をいただくことが、一大イベントとなり、恵方巻の種類も豊富でびっくりします。
巻くのがのりではなく、お肉や卵にまで巻かれていたり、更にデザートのロールケーキなどもセットで販売していたり。恵方巻という狭い世界が、随分広い世界に変わってきました。そこで、ユニークな恵方巻の紹介です。
◆ごく一般的な恵方巻
玉子焼き、かんぴょう、しいたけの煮たもの、桜でんぶ、きゅうりなどが入っているものです。
◆海鮮の恵方巻
海鮮が入っているお寿司のような恵方巻です。
◆エビフライ、海老の天ぷらの恵方巻
お子様好みということでしょうか。生がダメな方にも良いですね。
◆エビチリの恵方巻
中華料理のエビのチリソースが入った恵方巻です。
◆焼肉の恵方巻
牛肉が入っているものです。カルビが入っているものもあれば、韓国風焼肉にキムチが入っているものもあります。
◆とんかつ、ひれかつの恵方巻
細長いとんかつやヒレカツが入った恵方巻です。
◆ローストビーフの恵方巻
のりの代わりにローストビーフで巻いた恵方巻です。極上の巻物ですね。
◆うなぎの恵方巻
のりの代わりにうなぎで巻いた恵方巻です。こちらも極上ですね。中の具材としてうなぎを入れる恵方巻もあります。
◆タマゴの恵方巻
のりの代わりに玉子焼きで巻いた恵方巻です。のりが苦手な方などに、良いですね。
◆サラダの恵方巻
カニカマ、ツナ、アボカド、キュウリ、レタス、玉子焼き、コーンマヨなど、ヘルシー系なサラダ巻です。
◆スイーツ系:クレープの恵方巻
チョコバナナなどをクレープで巻いてあるものです。
◆スイーツ系:ロールケーキの恵方巻
ロールケーキの1本ものです。
恵方巻の具材
最近では、スーパーやコンビニエンスストアでも、盛んに恵方巻の予約などを受けてますが、うちはやはり手作りです。好きなものを好きなだけ入れて巻くのが、また、美味しいのです。
ではその具材となるもののリストです。家にあるものを入れるもよし、あえて買ってくるもよし。楽しい恵方巻を作りましょう。
具材は、あいうえお順です。
◆魚系
穴子、いか、いくら、うなぎ、海老、貝柱、数の子、カニ、サーモン、サバ、シーチキン(ツナ)、たらこ、トビッコ、ネギトロ、ブリ、ホタテ、ほっき貝、マグロ、真鯛、明太子など。
◆肉系
ブランド肉、牛肉(カルビ含む)、すき焼き風、ヒレカツ、ローストビーフ、トンテキ、焼き鳥、蒸し鶏、鶏の照り焼き、合鴨など。
◆野菜系
アボカド、大葉、キムチ、キュウリ、グリーンリーフ、小松菜、ごぼう、コーン、しいたけ、しょうが、菜の花、ナムル、人参、ネギ、ほうれん草、レタス、レンコンなど。
◆玉子系
錦糸玉子、厚焼き玉子、だし巻き卵、伊達巻など。
◆その他
カニカマ、かに風味かまぼこ、かんぴょう、しいたけ、クリームチーズ、沢庵、高野豆腐、ごま、桜でんぶ、ちくわ、天かすなど。
◆ご飯
すし飯、すし飯でなく普通の白飯、鶏めしなど。
◆中に入れる調味料
マヨネーズ、ケチャップ、ソース、スイートチリ、ゴマドレッシング、コチジャン、ヤンニョンジャンなど。
恵方巻を作る
恵方巻である巻き寿司を作るにも、手巻き寿司ではないので、作り方や気を付けなければいけないこともあります。念のため書き記します。
《 用意するもの 》

まきす
のり
お酢
酢飯
具材 好きなだけ
《 作り方 》
①まきすを用意します。
②のりをあぶります。あぶったら、まきすの上に置き、お酢を2~3敵のりにふりかけます。
③酢飯を敷き詰めます。ただ、手前1センチ、向こう側3センチには敷きません。
➃具材、調味料などを均等な太さになるよう、置いていきます。
⑤巻きます。まずは、まきすの先が具材を隠すくらいのところまで、持っていきます。ここが大切です。そこからのりの先とのりの先が上手く重なりそうなところまでまきすの先を持っていき、一度ぎゅっとします。そのあとまきすの先を少しあげ、巻いたお寿司をゆっくりと少し握りながら回転させます。きつく巻きたくなりますが、具材が多い場合、横からはみ出したりしますので、柔らかく、優しく包みましょう。
食べ方の注意
食べ方の注意としては、恵方を向いて、無言で1本食べきると言われています。
恵方とは、その年の福を司る年神様がいる方向で、恵方を向いて事を行えば、よろしいということから、恵方を向いて食べるそうです。しかし、具材が豪華なお宅は、1本を無言で、しかも食べきるなんて、意外と大変なことですよね。
1本食べきるということも、最近は、ハーフサイズなどで売られていますが、もともと切ってあるものならば、良いということなのでしょうか?切ることは、「縁を切る」などと言われて、あまりよろしくない行為です。少し疑問ではありますが、よしとしましょう。
2025年の恵方は、西南西です。
海外の巻き物
最近では、節分の時に海外で食べられている巻き物も販売されています。海外で食べられている巻き物紹介です。
キンパ
韓国で食べられる海苔巻きといえば「キンパ」です。
「キンパ」の具は、牛肉、ごぼう、人参、小松菜、たくあん、ウインナー、キュウリ、ちくわのような練り物、錦糸卵、ごまなどで、巻きあがったらのりにごま油を塗ります。
カリフォルニアロール
アメリカで流行った巻き物といえば「カリフォルニアロール」です。
最近では、日本の回転ずしにもカリフォルニアロールのメニューがあるくらいです。
こちらの具は、アボカド、キュウリ、サーモン、カニカマ、トビッコ、胡麻…などです。
作り方は、ラップにのりを敷き、具材をきつく巻いたものと、もう1枚のラップに胡麻かコビッコを均等に敷き、その上にご飯を敷き、先程ののりで巻いた具材を真ん中にして、巻きます。まきすは使わず、すべてラップで使い捨てです。さすが、アメリカらしいです。
節分のおすすめの逸品
節分と言ったら「恵方巻」。自分で作ると好きな具材を入れることができて、とても楽しいです。「恵方巻」を作るのに必要な「まきす」を、こちらからお取り寄せができます。↓↓↓

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