【季節の手仕事「白菜」➃白菜漬け】白菜の季節の手仕事の代表格「おばあちゃんが漬ける基本の白菜漬け」

 1月にしたい手仕事




白菜を使った保存食「白菜漬け」

毎年、寒くなってくると始まる手仕事が、定番の「白菜漬け」。

懐かしい味が、時間が経つにつれ最新の味にもなる、不思議な保存食です。

食べることだけでなく、作っていく工程の中で、白菜と向き合っていくことが、なにより楽しいのが白菜漬けの醍醐味です。

一度作ったら、絶対に毎年作りたくなる白菜漬け。

ぜひ、自分の味を作っていってみてください。

白菜漬けの道具

今時、白菜を漬けるのに、白菜漬けのセットなどを用意したら、保管場所があるお宅なら良いのですが、普通は邪魔になってしまうだけです。そこで今時用に代用できるものもご紹介もします。毎年、何度も漬けたいという方は、漬物用の道具があっても良いと思いますが、代用できるものでも良いと思います。参考になさってみてください。

漬物樽

白菜を漬ける漬物樽は、大きいものがおすすめです。ただし、保管に場所をとりますので、白菜が入る10リットル直径30センチほどのものでも何とか漬けることができます。

定番のプラスティックの漬物樽です。こちらからお取り寄せができます。↓↓↓

もっとおしゃれで他にも使えそうなものが良いという方には、ホーロータイプもあります。こちらからお取り寄せができます。↓↓↓

ビニール袋

漬物樽に白菜を入れてから、上にかぶせ、重しを置くためのものです。漬物樽の大きさより大きければ、何でも構いません。

うちはよく、テーブルクロスの上にひくビニールのテーブルクロスの薄いタイプのものを、ホームセンターで買って使います。破れないですし便利です。

昔はよく、贈り物やお弁当などをいただく際に、水玉模様のビニールの風呂敷に包んでくださって、家にそれがたくさんあったので、白菜漬けの時には、それをよく使ったものです。今でも、ホームセンターで販売しているのをたまに見かけます。

重石

うちには、重石も、大きな石がいつくかあります。それを毎回洗って使います。

ホームセンターには、漬物樽などと一緒に「重し」が売っています。こちらからもお取り寄せができます。↓↓↓

代用として、一番おすすめなのが、中身の入ったペットボトルです。家にある方も多いのではないでしょうか。2~3個積んで使うと重しになります。

穴あき落し蓋

うちには、ホームセンターで買ったプラスティックの穴あきの落し蓋があります。プラスティックで十分です。ただ、重しが汚れますので、うちのように重石なら簡単に洗えますが、汚れるのが嫌な方は、蓋に取手がついているタイプなら汚れません。

こちらからお取り寄せができます。漬物樽とのサイズだけ確認してください。↓↓↓

漬物樽セット

いやいやいろいろ揃えるのが面倒だという方には、漬物樽セットがあります。これがあれば、毎年、何回も心置きなく白菜漬けができます。こちらからお取り寄せができます。サイズは確認してください。10リットルサイズです。↓↓↓

白菜漬けの材料

白菜 2個(約2kgくらいの白菜がおすすめです。3~4kgの白菜でしたら1個で十分です。)

粗目塩 塩漬け用 白菜を干した後の重さの3.5%

昆布 約20㎝

唐辛子 3本

粗目塩 本漬け用 50g

柚子の皮 少々

白菜について

ちょんまげ白菜202301頃

白菜漬けに使う白菜は、地元三島の「三ツ谷の白菜」を使います。

「三ツ谷の白菜」は、全国の有名店が買い付けに来られるほど、人気のある高級白菜です。

「三ツ谷の白菜」は、1個3~4kgと非常に大きいので、たくさん漬けてしまうと味が変わってしまい、食べるのが大変です。手間ではありますが、少量で漬け、なくなるころにまた漬けるのが、おすすめです。昨年は、1個4㎏もある「三ツ谷の白菜」を漬けました。白菜1個でちょうど美味しいまま食べ終わりました。

白菜漬けの白菜は、大きさを確認して、作るようにしましょう。




白菜漬けの漬け方

白菜干し20230121
2023年1月21日

①白菜を8等分に切ります。切る際に、芯に近いところだけ包丁を入れ、あとは、手で割くようにしょう。味が染み込みやすくなります。スーパーで販売されているように、葉の先の部分まで綺麗に切れてなくて、大丈夫です。

白菜8等分20241201
2024年12月1日

②半日(朝から夕方まで)ほど、屋外で干しましょう。太陽が当たり、風があるととても良いです。

③白菜の量を計りましょう。また粗目塩も白菜の3.5%分用意しましょう。

➃塩水で白菜を洗い、葉と葉の間まで、満遍なく塩をつけましょう。特に根元はしっかりめに塩をつけましょう。白菜を洗った塩水もとっておいてください。

⑤漬物樽に入れていきます。まずは、器に塩を振っておきます。1段目は白菜を縦にして塩を振り、2段目は白菜を横にして塩を振り、3段目は白菜を横にして塩を振り…という繰り返しで隙間のないように、押し入れていきます。最後に先程の塩水の綺麗な分だけ入れてしまいます。

白菜縦詰め
白菜横詰め

⑥ビニールをかぶせ、3㎏ほどの重しをして、1晩置きます。

⑦白菜の上下を入れ替えて、重しを1㎏にして、あと2晩置きます。

⑧塩漬けした白菜を、ザルに上げて、房ごと持って水気を切ります。塩水はとっておきます。

⑨全部の白菜の間に、本漬け用の粗目塩2㎝幅に切った昆布と唐辛子を切らずにそのまま入れます。

⑩器に白菜を戻し、塩水もかぶるくらいまで戻し、落し蓋(穴の空いた蓋)をして、1㎏の重しをします。冷暗所に4日置きます。

⑪4日経ったら、食べる量の白菜を取り出し、軽く洗って絞り、盛り付けます。

白菜漬け

漬けておいた白菜から出た水分が濁り始めたら、蓋をしてください。

2~3週間すると、酸味がでてくるので、お料理などに入れてアレンジして食べるのもおすすめです。

明日はどんな手仕事する?

うちの白菜漬けは、祖母が作っていたやり方を、両親が真似し、それを私が教えてもらっているものですので、プロの方が見たら、間違っているところもあるかもしれません。

ただ私は、漬物を漬けるのがとても上手だった祖母のやり方を習いたく、両親から伝授されたやり方で作っています。

紙に書かれてあったことではなく、ほとんどが口伝なので、途中で何かが変わってしまっているところもあるかと思います。それはそれで、うちの味として伝えていけたら良いのかと思っています。

参考になるかわかりませんが、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

明日が素敵な1日になりますように。

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20代30代で海外30か国、国内39都道府県を旅した経験から、「日本人の季節を取り入れた素朴な生き方・暮らし方」が好きになりました。日本の伝統文化のいけばなを30年以上嗜み、地元の食べ物、旬の食べ物、保存食、和菓子、しつらえ、手仕事など、季節や暦を大切に感じながら日々暮らしています。自分でも忘れてはいけないことやレシピなどをここに記録し、自分でも見て確認しながら日々アップデートしています。皆様の参考になれば幸いです。ちなみに、私は料理研究家でも料理人でもありません。お花の先生をしています。自然と共に、日々の変化を自分の手で愉しんでおります。

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